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わっこ オフィシャルブログ wacco official blog

シンガーソングライター / 詩作 / 男 / 広島県広島市出身 お問い合わせ wacco1004@gmail.com

久しぶりに何か綴ってみようかと思う。

1月に入ってから、腫瘍がある付近の疼痛がひどくて、夜眠れない日々が続いた。

これがかなり辛くて、冗談抜きでさくっと殺して欲しいと頭に過ったりする。

今は少し薬も呑んでいるおかげか少し落ちついている。

おや、痛みがあまりない!と
自覚しながら目が覚める、あの包み込まれるような安堵感と晴れやかさを、何と例えようか。

心の底から「神様、清々しい朝をありがとうございます!」と感謝せずにはいられない。

その足で早朝の遊歩道を歩く。
たくさんのご老人とすれ違う。

めいっぱい腕をふり腿をあげながら快活に歩むひと。
少し歩いては、膝をつき、また少し歩きはじめるひと。

この行き交うご老人の歩みを後押しする力は、単に長寿を願うだけではないはず。

もしかしたら、孫がいる。病の子供がいる。
伴侶がボケている。

など、背後に優しい愛の力を感じずにはいられない。

自分は、何のために歩いているのだろう。
もちろん再び立ち上がりたいという願いや、親より先には死ねないという意地もあるんだが、
それ以上に無意識の中で突き動かす何かがある。

1月は痛みもあって布団の中で過ごすことが多かった。
痛みにうなされ、少し落ち着いたら本を開き、また痛みが出てきたら本を閉じ、じっと耐え、耐えきれないときは、とにかくモジモジと悪あがきをする。
そしてひたすら祈る。語りかける。

ギターが弾けないのだ。
が、それよりも今大事なことを知らされている。
このままギターを置いても心残りはない。
その反面、心残りがなくなり余計な雑念もなくなったからこそ本当の始まりを迎える気がしなくもない。

とにかく今は、音楽をまるで戦場の飛び道具や魔術のようには使いたくない。
戦いたくない。比べたくない。
そういう言葉も聞きたくもないし、言いたくもない。
向き合い方くらい、放っておいてくれ。
音楽だけじゃない。
全ての創造に他人の干渉は必要ない。
それは悪魔の囁きだ。
あなたは天使の顔だが、その言動は肉の虜だと気づいておくれ。
今の自分にとって音楽は願いや祈りだけで十分だ。
浜田省吾が本当に最高なんだ。
僕は学生の頃から大好きなんだ。
無償のロック愛。感じるんだ。
KANさんや岡村ちゃんにも感じるんだが
ハマショーの愛はもはや聖人の域だと勝手な幻想を抱いている。話が変な方向へいったけど。

しかし

この世で多くのものを溜め込んで何になろう。
灰の山をどこまで高く積むのだろう。
それより瞬間の愛を敏感に感じて、優しい気持ちで手を差し出す人間に憧れる。
 
以前にもブログで書いたが
ある日、神様の声を聞いた気がした。
その日から2ヶ月ほど立つのだが
どんなにしんどい日でも聖書を開いた。

あらゆる立場を想定し、あらゆる角度から眺めてみた。

そして知れば知るほど、深まれば深まるほど、心が苦しくて、ヨハネが夢にまで出て来て、比喩ではあるが、ならず者の烙印を押されるか如き悪夢も見た。

自分はなんて罪深い人間なんだろう。
苦しみを受けるのは当然だ。
悔い改めよう。
翌日になっても消えないように明日も祈ろう。
その毎日の祈りの蓄積は自分の悪魔的側面を破壊し続け、本来罪人として生まれてきた人間的本質を血で洗うような呵責に苦しむ。

最後に、ある日、神父様が僕にお話してくれた内容に少しふれておく。

囚人の方とお話する機会があります。
人間は誰でも防波堤の上を歩いてます。
ほんの少しの風で荒海へと落ちます。
ほんの少しの風で原っぱへと落ちます。


誰も責める筋合いはない。
戦いを挑む筋合いもはない。
弱者を諭す筋合いもない。
富豪を妬む筋合いもない。
創造にまで肉の欲を挟み込む気か。
自由を称え、優しく微笑み返せじゃないか
弱虫よ。

自分の歌が、ただただ真っ白な
願いや祈りとして
人々の心に届けられるようになったら。
そのままで十分だ。




白昼高速


作詞作曲:わっこ


数時間後には 飄々と
惚けた顔で 堂々演奏
軽く乾杯して 忘れちまおう
愉快な夜をありがとう マスター

東名高速は霧雨で
渋滞は進行を妨げた
小刻みな車輪の振動は
焦燥感さ どうしたんだ 超不安だ


数時間後までチクタクと
刻んだ眉間のしわ 相当深そう
痒くもない頬かきむしったり
尻が痛い 病み上がりだし

何枚音源さばけたなら 
最低限の睡眠を確保でき
何人集客見込めたなら
新幹線でパッと行ってサッと帰れるんだろう


白昼中の高速...


数時間後には威風堂々
くそ偉そうな唄わめき散らそう
順調に繋いでいくセットリスト
柔軟に対応すっぞリクエスト

足柄でシッコした後 燻らした
煙草より十代の野心の方が
今なお 胸の奥底 焦げついちゃってる


数週間前から意気消沈
持ち直せず神社で神頼み
息を吐く感謝と 母の健康と 
未来の成功に どうかご加護を
東海道線の車窓に写る 田園に宿る生命力
僕は無力 そうじゃない
いつまでも無垢 それでいいだろう?


白昼の高速...
白紙に残そう


数時間後には 自問自答
ヘマした箇所は 添削を
一向に眠れない深夜高速
脳内リピート 「そんな夜を探している」

首都高に金色の陽が射し
現れた怪物の群れの中
取って喰われ 吐き捨てられる覚悟を
そうだった 思い出した
生きてて良かった...

生きてて良かったのか...

生きてて良かったさ

なぁ...

Rest of my life


作詞作曲:わっこ


そうは見えないかもしれないけど
追いかけた全力で 今もそう
紆余曲折はあるにせよ

勘違いは欲の吹き出物 
追い抜く 理想が現実を 
悪い予感に指し当たるけど

項垂れて視界が曇ったら
少し外を歩こう
いつも素通りする 
廃墟の遠い昔話でも 
想像してみよう
結構なドラマが浮かんだぞ
絵空事が暴く 深層心理の
声を聞こう

確かな鼓動の響きを
ぐっと ぐっと
噛みしめて  今日も歩むよ
一歩 一歩

10回打席に立って打てる
ヒット性の見事な当たりの
確率で評価をするよりも
過酷な鍛練に耐えた
心技体の限界スレスレの
フルスイングに拍手贈る

そりゃ今日はダメだって日も
時にはあるだろう
自分の投げた球を
自ら打ち返すわけじゃないもの
森羅万象に反射して映る自分の影を
少し愛せるなら おのずと全てを
愛してるはず

細い命のロープを
ぐっと ぐっと
強く握り 今日も生きよう

天平地位 不慮の事故
不治の病  不毛な紛争
他人事じゃないよな
願わくば誰も
味わってほしくはないけれど
抗えぬ運命 受け入れ天命を
全うせよ

残りの命のゲージを
うんと うんと
伸ばすことが不可能でも
今日も 希望を 祈るよ