「立命館大学の講義内で朝鮮高校無償化を求める嘆願書が配布されたのではないか?」「Kという講師が書かせたのではないか?」という疑惑について、立命館大学の広報課に電話をして質問してみました。
■1度目の電話(2014/1/14午前発信、広報課の応対者は女性)にて事実であると確認できたことは以下の(1)から(8)のみです。
(1)『東アジアと朝鮮半島』という授業は存在している。
(2)Kさんという講師も存在している。
(3)『東アジアと朝鮮半島』にてKさんが壇上に立っていた。
(4)(誰が配布したかはさておき)朝鮮高校の無償化についての嘆願書が『東アジアと朝鮮半島』にて配布された。
(5)「出欠カード」という名称ではないが、「コメントシート」というものが『東アジアと朝鮮半島』配布された。
(6)「コメントシート」なるものは記名で授業の感想を書く用紙である。
(7)「コメントシート」は出欠確認に用いられている。
(8)嘆願書とコメントシートは同じ『東アジアと朝鮮半島』の講義内にて配布された。
なお、誰が配布をしたかについてはこの時点では調査中とのこと。広報の女性は言葉濁してましたが、講師でない人物が配布した可能性があることも言っていました。
■以下は、2度目の電話(2014/1/15午前発信、広報課の応対者は男性)にて行った質問とその回答です。
(A-1)『東アジアと朝鮮半島』の講義時間内に嘆願書の配布がなされたのは事実か?
回答:事実である
(A-2)コメントシートの配布と同時、もしくはコメントシートの配布時に近接して嘆願書が配布されたのは事実か?
回答:調査中
(B)嘆願書の配布場所は『東アジアと朝鮮半島』の講義を行っている教室内であるというのは事実か?
回答:事実である
(C-1)講師が配布したのは事実か?
回答:調査中
(C-2)朝鮮文化研究会の学生が嘆願書を配布したのは事実か?
回答:調査中
(C-3)講師以外の者が配布者である場合、その者は『東アジアと朝鮮半島』の正規の履修者もしくは聴講生であったか?
回答:調査中
(D-1)講師であるKさんは、配布を了承したか?
回答:調査中
(D-2)講師はコメントシート(出欠確認カード)を配布したか?
回答:講師が配布していると思う
(D-3)コメントシートの配布を学生が手伝ったか。コメントシートの配布を学生が手伝うことがあるか?
この質問の趣旨:嘆願書以外のものの配布を学生が手伝うことがあるとするなら、学生が嘆願書を配布したことについても「講師が配った(学生は手伝い)」と誤認される可能性があるためです。
回答:その点についてはまだ調査していない
(D-4)講師は嘆願書の配布を手伝ったか?
回答:調査中
(E-1)嘆願書への署名は任意であることは告げたか?
回答:調査中
(E-2)仮に嘆願書への署名が任意であることを告げたとすれば、だれが告げたか?
回答:調査中
(F-1)嘆願書の形状はチラシ状のものであったか。それともハガキ状のものであったか?
回答:調査中
(F-2)そもそもこの話の発端となったツイートにアップされていた嘆願書の画像と、実際に配布された嘆願書は同じものか?それとも画像とはことなるが同趣旨の嘆願書であるか?
回答:調査中
(G-1)嘆願書はその場で回収されたのか?それとも記名者が自分でポストに投かんする形式であったか?
回答:調査中
(G-2)嘆願書の回収もしくは提出先についての説明はあったか?
回答:調査中
質問と回答については以上です。実際の電話の会話ではこちらの質問の意図などを随時織り交ぜて伝えています。
なお、立命館大学広報課の男性は「調査し、発表する」「場合によってはなんらかの処分もありうる」と言ってました。が、ここで注意が必要なのはあくまで「場合によっては」ということです。
■2回の電話に垣間見える立命館大学の姿勢は、とても真摯にこの問題をとらえており、慎重に調査をしている…というのが私の感想です。
1/15夕方追記:
立命館大学の公式見解がでました。それについてはこちらに→ http://ameblo.jp/walkiebulldozer/entry-11750676145.html