JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB「QUEST」 | Rotten Apple

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[Japan,HipHop]

01.YARN
02.PANNA DONNA -QUEST MIX-
03.WALKIN'
04.distance
05.お菓子の国 -詫び'n'サビMIX-
06.SKIT -Monster-
07.STEREO RIOT feat. 森心言 from Alaska Jam
08.Revenge For Summer Part.2
09.INTER -STELLAR- LUDE
10.やっと
11.Cara Delevingne
12.Do What You Want? -君は意味不明- feat. 泉水マサチェリー from WEEKEND
13.II PAUSE
14.君の街まで -YOSA REMIX-


TOKYO HEALTH CLUB
を輩出したOMAKE CLUBからSTAR WARS無許可なネーミングの、ジャバ・ダ・ハット・フットボール・クラブのアルバムがリリース。JDHFCはROVIN、ASHTRAYBAOBAB MCNOLOVからなる4MC NO DJのヒップホップグループ。
音楽シーン全体における90年代リバイバルの流れから、LB NationFG Unitを彷彿とさせるキャッチーで脱力感あるグループが注目を集めているが (近々まとめる予定)、その中でもTHCやJDHFCはそこらへん世代をリスペクトしつつ、10年代でしか作れないアプローチを落とし込むバランスにうまさを感じる。

まずはMVにもなっている、結局最高の夏にならなかったサマーチューン「Revenge For Summer Part.2」を。心地よいギターループに乗る引用だらけな歌詞にニヤリとさせられる。
キャラ立ち4本マイクっぷりを見せつける「PANNA DONNA」、Alaska Jam森心言を迎え新世代感を打ち出した「STEREO RIOT」、I LOVE HIPHOP同ネタ使いの「WALKIN'」辺りのヒップホップ色強い曲からは上の世代へのリスペクトを感じさせる。"彼女好きなのはYkiki Beatyogee new waves" なんてフレーズも出てくる2015年のイイ女ソング「distance」や、「II PAUSE」辺りのトレンドを取り入れた終盤も最高だ。

そのキャラ立ち4本マイクの中でも一際大ネタ使いな作詞法をするBAOBAB MCがいけすぎてる。「Do What You Want?」ではMJの曲名を羅列し、「やっと」では1verse歌ったりと自由なスタイルを見せつつも、残念ながら彼は完全にこっち側の人間だった。「distance」は恋愛ものと思わせてガチ恋勢の話だったり、「君の街まで」でEspeciaの不機嫌ランデヴーを引用し最後にはミックスを入れてくるのはさすがに笑う。

このアルバムはSoundCloudでフルストリームされているし、歌詞もRap Geniusにて解説つきでアップされている。CDも500円とお手軽な価格なのでぜひ。
そろそろリップやキックみたいにお茶の間まで浸透するヒップホップグループが出てきてもいいだろと思ってる人も多いはず。このアルバムを聞く限り、JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBというおかしな名前のグループに少しだけ期待していいのかもしれない。