【リアルタイム小説 】Part.1~序章~ | Chika-lama’s ブログ

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宇宙の誕生から138億年。

僕の命はせいぜい100年・・・

一瞬であろう人生は、すでに40年を経過した。

万人に向けた言葉は、書くことができない。

書けるのは、納得のできる、自分の言葉。

そろそろ僕も言わせてもらおう。

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「Chika-lama、旅に行こうよ!」

友人・リンネから届いたメッセージは、

唐突だった。

「え、いつから?」

「一か月後!」


リンネは、いわゆる「旅人」だ。

彼は、つい先日、

単独でのヨーロッパ横断から、

帰国したばかりだが、すぐさま、

また旅に出るという。


現実の世界にも、

「旅人」というものは、

ほんとうに存在するのだと、

僕は、あらためて感じる。



「東南アジア、行こうよ!」



「え、・・・」


もともと出不精の僕からしてみれば、

それは完全に他人事と思えるほどの、

あまりにも急な提案。

僕は、

「三日以内に結論をだすよ」

とメッセージを送り、しばらく考え込んだ。


仕事、お金、その後の生活・・・

自分が今、置かれている状況をみると、

とても旅なんて、している場合ではなかった。


想えば僕は今、人生のどん底。


いつからかは分からないが、

ずっと、そう想っている。


同時に、

「今が、どん底なのだとしたら、

僕の人生は

そこまで悪いものではない」

とも想う。

どん底の時に、いかに効率よく

「あがける」か。

流れに乗るか、乗らないか。

旅に行くのか、行かないのか。

僕にとっては、大きな選択となるだろう・・・


先の事を考えたって、予定通りには

いかない。

人生に思い悩んだところで、なにも生まれない。


「三日以内に・・」とは言ったものの、

僕が決断するまでに時間はかからなかった。


僕は翌日、リンネに

「行くことに決めたよ!」

と告げる。

リンネは、

「素晴らしい!行こう!」

と返し、僕たちの旅は、

始まりを迎えることとなったのだ。