「Chika-lama、旅に行こうよ!」
友人・リンネから届いたメッセージは、
唐突だった。
「え、いつから?」
「一か月後!」
リンネは、いわゆる「旅人」だ。
彼は、つい先日、
単独でのヨーロッパ横断から、
帰国したばかりだが、すぐさま、
また旅に出るという。
現実の世界にも、
「旅人」というものは、
ほんとうに存在するのだと、
僕は、あらためて感じる。
「東南アジア、行こうよ!」
「え、・・・」
もともと出不精の僕からしてみれば、
それは完全に他人事と思えるほどの、
あまりにも急な提案。
僕は、
「三日以内に結論をだすよ」
とメッセージを送り、しばらく考え込んだ。
仕事、お金、その後の生活・・・
自分が今、置かれている状況をみると、
とても旅なんて、している場合ではなかった。
想えば僕は今、人生のどん底。
いつからかは分からないが、
ずっと、そう想っている。
同時に、
「今が、どん底なのだとしたら、
僕の人生は
僕の人生は
そこまで悪いものではない」
とも想う。
どん底の時に、いかに効率よく
とも想う。
どん底の時に、いかに効率よく
「あがける」か。
流れに乗るか、乗らないか。
旅に行くのか、行かないのか。
僕にとっては、大きな選択となるだろう・・・
先の事を考えたって、予定通りには
いかない。
人生に思い悩んだところで、なにも生まれない。
「三日以内に・・」とは言ったものの、
僕が決断するまでに時間はかからなかった。
僕は翌日、リンネに
「行くことに決めたよ!」
と告げる。
リンネは、
「素晴らしい!行こう!」
と返し、僕たちの旅は、
始まりを迎えることとなったのだ。
流れに乗るか、乗らないか。
旅に行くのか、行かないのか。
僕にとっては、大きな選択となるだろう・・・
先の事を考えたって、予定通りには
いかない。
人生に思い悩んだところで、なにも生まれない。
「三日以内に・・」とは言ったものの、
僕が決断するまでに時間はかからなかった。
僕は翌日、リンネに
「行くことに決めたよ!」
と告げる。
リンネは、
「素晴らしい!行こう!」
と返し、僕たちの旅は、
始まりを迎えることとなったのだ。