房総半島の峠は真冬でも走りやすいから、と半ば強引にそそのかされて滅多にいかない千葉方面に向かったのは多分20年ほど昔。当時の愛車はSC30でした。
全部で10台ほどでしたが、峠道に入ると皆やたらはりきってペースを上げていきました。
初対面の人も多く、初めて走る道なのでスキマは最後尾近くをゆっくりと走っていたのですが、ほどなくして先頭グループに異変が…。
路肩にバイクを止めて、息を切らせて走っていくと、日陰の湿った道がつるつるに凍結。
気をつけて歩くには何とかなりますが、愛車をフルバンクさせるのは危険すぎる場所。
スリップダウンした2台の乗り手の怪我は大したことはなさそうでしたが、そのうちの1人が乗っていたドカ900SSはガードレールの支柱にぶつかったせいで、すごくお金のかかりそうな壊れ方をしていました。
数名で安全な場所に移動させたものの、右ハンドル破損で走行不能に。
そのままツーリング続行という雰囲気にもならず、町に引き返したところで昼食後解散となりました。
どんなハイグリップタイヤでも、凍結路のフルバンクには耐えられません。
冬のツーリングは慎重すぎるくらで、ちょうどいいのかもしれません。