2016年秋、日本全国、いや、全人類の乙女にここソウルより注意報が発令されました。
それは・・・、
ミュージカル『あしながおじさん』
でキュン死に気をつけろ
でございます。
公演名:『あしながおじさん』
日時:2016年10月3日まで
会場:テミョン文化工場1館・ビバルディパークホール
出演:イ・ジスク、ユリア、シン・ソンロク、ソン・ウォングン、カン・ドンホ
この秋、ソウルにお越しになる方に、「もしもしテヤンさん、この秋一番のミュージカルは何ですか?」と聞かれましたら、
候補1:歌って踊る不老不死アイドル ドリアン・グレイ
候補2:待ってましたの皇帝の帰還ジャック・ザ・リパー
候補3:スンウ先輩哀愁漂います スウィニー・トッド
を押しのけまして、私は間違いなくこう答えるでしょう。
こ
の
秋
じゃなくて
今年一番の
ミュージカル♡
はあしながおじさん♪のため、A.S.A.P構文を使い、見に行ってくださいと。
上記イメージ写真だけを見ても、
私のあしながおじさん世代
あるいは、
1日3つよかった探しのポリアンナ世代
にはたまらない内容になっておりますが、名作アニメを見たことがない方でもお進めなのが、今回のミュージカル『おしながおじさん』なのです。
日本でも井上芳雄王子が出演し、大好評を博しましたのでお聞き及びの方も多いかと思いますが、こちら韓国で初演となりました本作、何がすごいかって
足長おじさん役が
本当に、足が長い件。
と、メールの件名にしたくなる程の足長っぷり。シン・ソンロク/カカオ犬さん187㎝(左)、ソン・ウォングンさん(184㎝)、カン・ドンホさん(187㎝)と、毎日誰がキャストで来ても、原作者のジーン・ウェブスター女史は泣いて喜ぶであろう展開になっています。
そしてこのミュージカル、何が胸キュンかって、
ヒロイン・ジュディが等身大すぎて
泣く
ヒロインを演じる、『女神さまがみている』でお馴染みのイ・ジスクさん、ユリアさん共に、もう可憐で可憐で、しかも青春時代、乙女なら必ずや思ったことをそのまま歌ってくれるもんだから、もう感情移入120%間違いなし。
最初はウキウキ・ワクワクの大学新入生から、だんだんと恋を知り、独立の夢を見るジュディをころころ変わる表情とお二人とも抜群の歌唱力で歌ってしまうものだから、ジュディが終盤涙を見せるころには、客席の乙女はオイオイと泣いてしまうのです。
その上、劇中一番のポイントは、
足長おじさん/ジャービス坊ちゃん
側の物語でもある
こと。原作では、ジュディがおじさんに宛てた手紙形式なので、ジュディが何を考えているかわかっても、ジャービス側はミステリーでしたが、このミュージカルではジャービスがあの日、あの時、あの場所でどんな思いをしていたかを具現化。
導き出されました答えは・・・・、
ジャービス坊ちゃま、
けっこう最初から
ジュディが大好き
ということ。原作では決して見られることのなかった以下の胸キュンポイントが5分に1回くらい胸に突き刺さってくるので、どうか、どうかお気を付けください。
☆ジュディに、「おじさんて、年寄りでどれくらいハゲですか?」と聞かれガーンとする坊ちゃま(上記写真参照)
☆嫉妬にかられ、秘書のフリしてタイプライターを秒速で叩く坊ちゃま
☆ジュディからの手紙を大切そうに書斎に飾る坊ちゃま
☆卒業式でおじさんが来ないのを涙するジュディを前に、「僕はここにいるのに」と嘆く坊ちゃま
・・・etc
と、まぁ、このミュージカルのキュンキュンするところを語り出したら、「24時間合宿~胸キュンは地球を救う」くらいの時間量を必要としますが、想像するに、米国や日本で上演されたバージョンよりも、
少女漫画度
高め
の作りになっていること、請け合いです。
なぜなら、ここは韓国。
リメンバー・韓国ドラマ。現在パク・ボゴム皇太子が絶賛活躍中の『雲が描いた月光』(もう素敵すぎるので、近々大特集予定。)、名作『宮』しかり、こちら韓国は大の大人が集まって大真面目に少女漫画っぽいコンテンツを完成させる国でございます。
そのため、『あしながおじさん』一つとってみましても、日本版原作が
これ、あるいは
と、やっぱり無印良品を生みだした国だけあるよ、とシンプルな美しさが目を引きますが、
韓国の少女漫画スパイスが入りますと、
メルヘン
バンザイ
の表紙となるわけであります。
そのため、ミュージカルにおきましても、
【ご参考資料】
イ・ジスクさんの軽々と歌い上げっぷり+孤児院に登場する人物たちの物まねも愛おしすぎて、この登場曲一発でヒロインが好きになってしまうのですが、何が素晴らしいって、5:51くらいから登場します、
ジャービスの背・中
ですよっっ、乙女の皆さん!
もうこの背中は184㎝オーバーの殿方及び韓国男子における肩幅すっごいがっちり殿方にしかできない芸当なのです(きゃーん)。
『世界後ろ姿選手権』があったら、間違いなく上位入賞入りする程のトキメキ☆背中ですので、公演始まってすぐのナンバーもどうかお見逃しのないよう、お願い致します。
というわけで、肩幅男子のサスペンダー使いなど、トキメキ物語以外にも見所がたくさんあります、ミュージカル『あしながおじさん』。
どの日に行っても素敵な思い出と作れることと思いますが、あなたのカカオ犬(由来はこちらを参照ください。)こと、
シン・ソンロクさんがおすすめ。
なぜなら、思いっきり小劇場に出た後の次回作が、
宝塚のトップさん
ですよね!?
と言いたくなるほどのビジュアルを兼ね備えた、『モンテ・クリスト』(クアトロキャストには、ジョンハン皇帝もいるでよ。)のエドモンなんですものっっ。
や、やばい、好きになってしまいそうだ・・・。