DAM精密採点の攻略法 | 古川洋平のブログ

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クイズ王/クイズ作家・古川洋平のブログ。
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クイズ王のブログ、などと言っておきながら、突然のカラオケ記事でございます。
といいますのも、最近カラオケの採点にハマっていまして、何とか100点を取れないかと、1ヶ月半、試行錯誤をしてきたわけですが、本日晴れて満点獲得と相成りました。Twitterでフォロワーの皆様に報告しましたところ、「どうやったら100点が出るのか教えろベイブ」と言われたので、このブログにてお返事の意味もこめて、どのうよに得点アップしていったのか、ということを語りたいと思います。
以下は、僕が先人のお知恵を拝借したり、自信で研究した結果辿り着いた考察のまとめです。



●はじめに●
今回、私が採点に使ったのは、「LIVE DAM STADIUM(ライブダムスタジアム)」という機種の、「精密採点DX-G」という採点ゲームです。
過去の採点ゲームの中では最も精密という評判で、ユーザーからも人気が高いものです。これはやる気が出ますね。
1年前にリリースされたサービスなので、すでに導入されている店舗も多いと思います。100点を目指される方は是非探してみてください。


●採点は攻略だ●
「クイズ王、歌うまかったんだなwww」というリプをいくつか頂きました。おほめにあずかるのは大変光栄なのですが、この「100点をとる」という行為、ただ歌がうまいだけでは達成できません。そもそも私は歌が好きではありますが、歌手の方とかとは比べものにならない実力ですし、ただ歌っていた時期は96点くらいがMAXでした。そこからの4点は「攻略」によって手に入れた(と同時に歌もうまくなる必要があることもわかって音程などはより正確になったと思いますが)ものでございます。
いわゆる一般の「カラオケ好き」程度の私でも100点が取れたというのがこの記事の面白い部分でございますので、是非カラオケ好きだけど点数が伸びないなぁという方は、読み進めてみて頂ければ幸いです。


●採点項目を知ろう!●
この採点機能は、「音程」「リズム」「ビブラート&ロングトーン」「表現力」「安定性」の5項目を点数化して、100点満点の採点をします。
各パラメータがおおむね90点を越えていると、結果表示の五角形が伸びきった時に、火花が散る演出が見られます。最終的には、すべてのパラメータで火花を散らし、その上で「ボーナスポイント」をもらって、100点に近づけるというのが、満点への道です。火花をまだ見たことが無い方は、まずはどこかの項目で火花を散らすのを目標にやってみると良いでしょう。


●事前にやること●
事前にやっておくことは、以下の4つです。

①よく曲を聞きこんでおく
曲の正しい音程を覚えずに、あやふやに歌うと、当たり前ですが点数は出ません。まずは「この曲で100点出したいぞ!」と思った曲をチョイスし、よく聞きこんでおきましょう。すでに聞きこんである曲をチョイスする、というほうが、現実的かもしれませんね。(私の場合はそうでした)

②自分の歌いやすいキーに合わせる
カラオケでは、自由にキーを調整することができますよね。これが100点のために重要になってきます。私はもともと、今回100点を出した曲『ひとりよがり』(乃木坂46・西野七瀬さんのソロ曲。お世話になっています。)を「+6」で歌っていました。このキーが、自分の声が一番カッコよく出るキーだったからです。しかし、一番歌いやすいのは「+4」であることが後の研究によって明らかになりました。「うまく聞こえる」ではなく「歌いやすい」キーを、納得がいくまで探し、そのキーで歌うことに慣れてください。(すでに移調しなくても歌える歌をチョイスできればベストですね)

③96点くらい出るようにしておく
「歌がメチャクチャうまいわけではないですよ!」とか言っている私ですが、臆面もなく言うおじさん化しますと、それなりには歌えるタイプのクイズ王です。会社のカラオケに行って「うまーい^^」と優しいおばちゃん職員に言ってもらえる程度の実力、といったらわかりやすいでしょうか。(わかりづらいですね)
点数的には、ベストを尽くして96点くらい出せる歌唱力があると、100点が見えてきます。(逆に普段90点を越えないよー、という方も、100点は難しくても、この先に語る攻略法で点数が伸びる可能性があります。)

④マイク音量を0、ミュージック音量を8にする
この後、攻略法において「マイクを近づけたり離したりする」という技が登場するのですが、その際、マイクを入れていると、音が大小して耳聞こえが悪く、またついついマイクを離した時に大声を出してしまいます。マイク音量を0にしても採点的には音を認識されますので、大丈夫です。生声で歌いましょう。
そしてミュージック音量は「8」という、かなり小さい音にしておきます。これは、マイクでカラオケの音を拾って誤採点されるのを防ぐ目的です。(人によってはここの音を大きくしてガイドメロディを聞く、という人もいるようなのですが、曲をちゃんと覚えていれば、誤採点を防いだほうが効果的だと思っています)
つまり、点数を出すことに集中した部屋では、そこそこ小さな音に対して、真剣な人間が生声で全力で歌唱しているという、なかなかシュールな図が見られる、ということになります。


●いよいよ攻略へ!●
それではここまでの準備が出来た方は、さっそく各パラメータの攻略に取り掛かりましょう!

Ⅰ.「音程」
まずは音程です。これは、「どれだけ正確に音を歌えているか」ということで採点される、特に面白くない、まあそりゃそうだ的なパラメータです。
しかし、さすがカラオケの採点。ここの項目が点数のほとんどを左右してきます。
採点モードを選択すると、音程を示すバーが出て来ますよね?あれが正確だと黄色に、外れているとオレンジに変化します。これを、極力黄色で歌う、というのが目標になります。
そこまでできるようになったら、今度は黄色いバーが終わる時に、虹色のキラキラがバーを覆う演出をもらえるようにします。というのも、うまく黄色バーを出せるようになっても、わずかにズレている、ということがあり得るのです。虹色のキラキラは、ほとんどズレが無いことを証明するご褒美演出です。
①バーを黄色で染める→②虹色のキラキラを目指す
という段階で、音程を高めていきます。正直ここが本当にしんどいですが、採点詳細画面で「90%」以上を出せれば大合格です。えらいです。褒めます。


Ⅱ.「リズム」
次はリズムですが、これは曲を聞きこんで、アレンジせずに歌えば、ほぼ満点が取れます。すでにリズムだけは満点、という方も多いのではないでしょうか。昔ヒット曲を出した歌手が久しぶりに音楽番組に出てきて、気持ちよさそうにリズムを送らせて歌う、そういう歌手になってはいけません。というだけの話です。ここで点数が低い方は、とにかく徹底的にリズム感を鍛えましょう。最初の内はヒザとかをポンポン叩いてリズムをとっても良いかもしれまん。


Ⅲ.「ビブラート&ロングトーン」
ビブラート(声を震わせる)と、ロングトーン(声をまっすぐ出す)が、どれだけ上手かを計るものです。
どちらも「長さ」や「回数」は関係なく、いかに「うまいか」です。さて、うまいとは?
ビブラートに関しては、うまい下手の概念は、私も詳細にはわかっていません。おそらく、毎回安定して同じようなビブラートがかかり、音がズレなければ「うまい」と判定されると思われます。
さて、この採点では、ビブラートをA(細かい)、B(中くらい)、C(大きい)に分けて採点するのですが、満点を取る場合にはBかCが良いとされます(満点例の90%以上がBかCと言われています)。私はもともとよくビブラートがかかる方で、判定をもらうことには苦労しなかったのですが、区分が「A」でした。一度身に着いたビブラートは、なかなか外すことはできません。私は結局タイプAのまま、他の要素で点数を稼ぐことにしました。いつもBやCで判定されている方は、私よりも優位なスタートラインにいる!と思ってもらえれば良いと思います。
続いて「ロングトーン」ですが、これは長く伸ばした時に、いかに音がブレないかです。曲のどこか数か所で長く伸ばして、音がブレなければOKです。わかりやすいですね。
ということで、攻略のためには、ビブラートをかけるところと、ロングトーンで歌うところを、それぞれ設ける必要があります。


Ⅳ.「表現力」
さて、ここが私の攻略法の目玉でございます。私はここを攻略することで、3点アップしたという計算になりました。
表現力とは何か。結論から言いますと「抑揚がほぼすべて」です。抑揚というのは何か。こちも結論を言ってしまうと「声が大きいところと、小さいところがあること」です。
こう言ってしまうと、情緒も何もないやんけ、と思われる方もいるでしょうが、そこは攻略法。技の一つと割り切って聞いて頂けましたらこれ幸い。
つまるところ、声の大小を認識させれば良いのですが、ここで色んな方法を試した結果、一番良かった方法を記しておきます。
それは「①メインポジションは、口から拳2つ分くらい離して持つ」、「②ビブラートをかける時に、口のスレスレまで近づける」というものです。
ビブラート判定は、マイクが近い時のほうが認識されやすいという結果が出ました(個人的に)。ですので、ビブラートをかけるところで近づける、他は離しておく、というのが、一石二鳥だと考えたわけです。
ちなみにビブラートはどこでかけるかですが、基本的に「伸ばす部分」にかけます。ロングトーン用の長い伸ばしパート以外は、すべてビブラートをかけてください。そして、その度にマイクを口に近づけてください。
頻度の目安としては「黄色いバーが2画面出る間に1度は口に近づける」です。このくらいで、抑揚は高めに判断されます。
さらに余裕があれば「しゃくり」を加えます。「しゃくり」とは、正しい音よりほんの僅かに低い音から歌い出し、正しい音に当てるという技法です。堂本剛くんや、L'Arc-en-Cielのhydeさんの歌声をイメージしてもらうとわかりやすいでしょうか?
ただ、表現力の9割は「抑揚」です。「こぶし」「フォール」については、無視して良いレベルです。抑揚に気をつけながら、しゃくりを10回~20回こなすイメージで歌えば、十分高得点(90%以上)がとれます。


Ⅴ.「安定性」
最後まで火花を散らすのが難しいと思われるのが、この安定性です。上記の方法で99点までは出るようになる人もいると思うのですが、そこからの1点をゲットするためには、この安定性を攻略する必要があります。逆に言うと、99点が出るまではそんなに気にしなくても良い項目かもしれません。
さて、安定性とは何かというと、「声のブレ、こまかな振るえがいかに少ないか」の指標です。正しい音で歌っているのに声が震えていると、点数が下がります。
とはいえ、そんなに震え声の人なんていないわけで、ここで1点あげるのは至難の業です。
ではどうすれば良いのか。それは「安定性の判定ゾーンを狭めれば良い」のです!
というのも、この安定性、「ビブラート」や「しゃくり」の部分は判定対象外としているようなのです。つまり、「ロングトーン」の部分をふるえない声できっちり歌い、他の伸ばす箇所にしっかりとビブラートをかければ、「おっ、こいつめっちゃ安定してるやんけ」と機械に判断されるのです。
これで火花ゲットですよ。ここに気付くのにめっちゃ時間かかりました。そう、さっき「ビブラート」の項目で「回数は関係ない」と言いましたが、「安定性」をゲットするために、とにかくビブラートはかけまくらなければいけなかったのです!1点のために!くそー!


Ⅵ.「まとめ」
①マイクを離して持つ

②伸ばす部分が来たら、毎回マイクを近づけてビブラート

③その曲の中でも長い伸ばし音は、マイクを話してまっすぐ

④「しゃくり」を狙いやすいところだけしゃくる


●ボーナスポイントについて●
先述の通り、採点画面では上手に歌うと「ボーナスポイント」がつきます。だいたい「1点~2点」が、5つのパラメータで良かった部分のオマケとして付けられます。これにより、100点をゲットすることが可能となっている、と思います
(ボーナス抜きで100点いくという事実は今回の研究では確認できませんでした。不可と思っておいたほうが良いと思います。)
最初の点数より後から加点されて「ラッキー♪」みたいな気分になるのですが、いやいや、最初から足しておいてや、という話なだけで、結局ここの点数も足されて最終点数が出ます。なので、最初に出る点数はあくまで途中経過ととらえてください。
最初の点数が98.500点を越えていたら、100点チャンスです。逆に最初が98.000未満だと、満点は厳しいと思います。ここを一つの「ワクワクポイント」に設定してみてください。


●どうだったでしょうか●
ということで、これが今回の研究の結果です。
最初に述べたように先人の研究から学んだことも、オリジナルな要素もありますので、どれだけ皆様にもピッタリはまるかは不明ですが、少しでもお役に立てたら幸いです。
是非これからも素晴らしいカラオケライフをお過ごしください!