年といふ単位はどうやら私には合つてなく、
正月は気分だけ彩つてみる、
厳かなモノクロームに、
実は其の厳かさに不思議と落ちつく、
誰よりも厳かな時を過ごす、
中まで厳かなので、
何の邪魔も入らないほどの厳かさで、
しかもハートは裸、
裸といふ事よ、
厳かさとは、
私は嘘つきと呼ばれても構はないが、
愛する離散家族にはワクチンなどやめなさいと言つてある。
職場の皆様には自由宣言をしつつ、個別には待てと言ふ。
更に石鹸もシヤンプーもアルコールも控へろと、
裸でゐろと、
あ、
♡の事、
厳かさは其処からやつてくる、
真実も嘘もない、
幻想もない。
空間だけが在る。
さうして厳かさが始まる。
あとは雪が降るか、
月が映へるか、
山から小僧が飛んでくるか、
厳かさを彩る。
厳かさはいつも内側、
外側にはなんもない、
感情も心も外側の現象、
中心の厳かさ、
厳かさこそが中心に有る、
怒つてるね、目前人間共の頬を叩きまわりたい衝動を殺して、
本当は私は怒つてるね、
退屈な瞳に怒つてるね。
おごそかさなど無縁よ、
いつも、
しんにやんくあいら