サンブラス諸島 | トップロープからニップレス(ツープラトン)

トップロープからニップレス(ツープラトン)

愛犬とアロマテラピーとモンスターロシモフのお話





埃っぽい空気と騒音、早朝とはいえ湿気帯びた高い気温が一気にTシャツを汗ばませる。
町を見ると行きかう黒人たち。なんだかアフリカに来たような雰囲気だ。
トゥルボは今までのコロンビアとはずいぶん異なるものだった。

パナマへの国境越え。
本来ならカルタヘナからゆったりと釣りでもしながらセーリングで行きたい所だがどう考えても値段がアホなので却下。
よって貧乏人な俺は自然とこの選択肢しか残されていない。

スピードボートによる沈没寸前の国境越え。

その船は乗り物に弱い人も問題ないと言う。
酔う暇さえも与えてくれないという強烈なバウンドを繰り返し、
毎日その荒波を渡る男たちも数回ヒヤッとするという危険な数時間のボートトリップ。


そんなボートに最後に乗り込んだ俺にはご丁寧に一番前と言う特等席が残されていた。


そんなこんなで地獄のボートトリップへGo!



・・・。


結局は面白い話なんてものは何もなく、
元々そんなに乗り物には弱くないしその日の波は当たりだったようで気づいたら熟睡。
しかも聞いていたより30分も早い1時間半ほどでコロンビア側のイミグレのある村に到着。


ここもなかなかいいところだ泊っても楽しいかも。が、再びボートに乗りパナマ入国の村へ。






30分後、5分歩けば歩ききれる本当に小さな村に到着。ずいぶんご丁寧な荷物検査を受けてパナマ入国。
この島でいつ出発するかも分からないカルティ行きのボートを待つことになる。


次の日、朝8時からスタンバイして海で待つ。待つ。待つ。





いろんな噂が飛び交っているが他にやることもないのでひたすら待つ。
そして昨日したはずの荷物検査がもう一回。


結局5時間経過した昼過ぎにボートは出発。これから7時間ボートに叩きつけられながらカルティに向かうことになる。

波は昨日よりかはある。でも何やらボートのエンジンが小さいのかやたら遅い。
そして大したゆれではないくせにやたらと水が降りかかる。
気づけばびしょびしょ。そして寒い。

かわり映えのない景色が続くが徐々に現れる島々。大小数百の島々からなるサンブラス諸島はこの過酷なボートとリップの中での唯一のご褒美だろう。
中にはこんなカメハウスも。




やはりやたら遅かったボートはカルティに到着するはずもなく数ある島のひとつに到着。





名前は聞いたけど5分もしないうちに忘れちまった。恒例の荷物検査から始まり飯食って早々にテントで就寝。








明朝、なぜか4時半にたたき起こされ5時出発。
たまに島に給油に寄るがそのたびに着いたと勘違いして期待を裏切られ落ち込むのでもう考えるのはやめた。
途中、普通に海のど真ん中でガス欠になるし、あいかわらずズブ触れだし、正面のおっさんホモくさいし。


結果、15時に到着。7時間の予定が13時間て・・・、どんだけ遅いボートだったんだよ。どうやらはずれだったみたいだ。
まぁ着いたってことでそんなことはどうでもよく、さらにあわよくばって思っていたカルティ島もどうでもよくなって
そうそうにパナマシティに向かうことにした。