酒蔵直営の絶品会席料理! 蔵元佳肴 いづみ橋 | 酔っぱライターの酒日記

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お酒にまつわる日々のできごとをつづります。

「蔵元佳肴 いづみ橋」は、泉橋酒造の直営店。

都心から電車で1時間あまりの海老名駅前にあります。

 

泉橋酒造は、神奈川県で山田錦の作付けに成功し、

原料米の95%を自家栽培の米でまかなっている

全国有数の栽培醸造家。

 

とくに雄町や神力といった歴史ある米で醸す

生酛や山廃に定評があります。

 

表通りからのエントランスが素敵で、

ランプシェードは斗瓶を加工したものです。

 

店内はイタリアのリストランテのようですが、

お料理は和食のコースです。

 

テーブルに着くと、雄町の純米大吟醸のお燗が出てきます。

食事の前にまず胃を温めるのだそうです。

キレのある辛口です。

 

一品目は津久井在来大豆を使った枝豆ポタージュ。

やさしいお豆の自然な甘みに和みます。

 

次のお酒は「秋とんぼ」。楽風舞の純米吟醸です。

こうして一品ずつ、料理に合わせたお酒が出てくるのです。

贅沢ですね!

 

お料理は太秋柿、蕪、コールラビ、青パパイヤ、

自家製リコッタチーズの秋彩サラダ。

すべて地元の海老名野菜です。

 

次のお酒は「茜 黒とんぼ」。

2年熟成した生酛の純米酒です。

複雑味のある旨味が乗った逸品!旨いです。

 

合わせるのは熟成クエと帆立の昆布締めのお造り。

小田原と三陸の幸の競演です。

 

次のお酒はいづみ橋の定番酒「恵 青ラベル」。

山田錦の純米吟醸です。

これはコクとキレのバランスが良く、安定感がありますね。

 

合わせる料理は真だこ旨煮と秋茄子の揚げ浸し。

このたこが、驚くほど柔らかく味がしみてて旨い〜。

 

次は「桃色黒とんぼ」。

神力の生酛仕込みです。

これ、本当にしみじみ旨い!

骨格のしっかりとしたコクがあり、お燗にしても最高です!

 

この酒に合わせてきたのが、さんまの黄金煮。

3日間かけて煮たさんまの身は、もう佃煮状態。

柔らかいのに煮崩れていなくて、プロの技が光ります。

これに「桃色黒とんぼ」が合いまくり!

 

最後のお酒は「秋とんぼ 山田錦」。

生酛仕込みの純米酒です。

精米歩合80%なので、お米の旨味たっぷり。

 

合わせる肉料理は、

初芹、鼈甲蜆、丹沢高原豚の酒潮煮。

これはですね、ホロホロと柔らかな豚肉に、

シャキシャキとした芹が合いの手を入れ、

おまけに蜆の出汁もきいているという・・・

旨味に旨味がたたみかけてくる絶品料理です!

 

シメは、はらこめし。宮城の郷土食です。

料理長が宮城出身なので、

東北の食材や料理が顔を出すのも楽しみの一つです。

 

これでお酒も終わりかと思いきや、

なんとデザートのフルーツに「夏ヤゴ」という

発泡にごり酒をたっぷりふりかけるという嬉しい趣向!

最後まで「いづみ橋」のお酒を堪能しました。

 

とにかく「蔵元が片手間にやってる感」はみじんもなく、

お料理もお酒も、気合いの入り方がハンパない。

 

予約のみの営業なので、

気になった方はホームページで予約してくださいね。

こちらです。

ちなみに新宿からならロマンスカーも使えますよ。