カードショップ立て直し 売上と仕入れのバランス | 日本カルチャー協会 認定講師 みずおち

日本カルチャー協会 認定講師 みずおち

講義内容「飲食店の店長に必要な計数」
「飲食店の儲かるメニュー動画活用術」

こんにちは。水落です。


前回の続きですが、


中古も新品も売上を一緒に管理しているお店は要注意です。


新品の利益率は約2割です。


200万円の売上があれば、160万円の仕入れが発生するのは


誰でもわかると思います。



では200万の売上に対して、170万円の仕入れがあれば


どういう結果になるかというと、


①現金が無くなる


②在庫が増える


という結果にならなければいけません。


しかし、前回も書いた通り、


在庫が減っているのであれば、


現金が戻ってくるか、売上が伸びて無くてはいけないのです。



売上に対して仕入れの金額が高いのは


必ず、なにかしらの問題が起きているはずです。


それに気が付くのが遅れれば遅れるほど、


取り返しがつかなくなります。




結果的にいうと、アルバイトが


お店にある新品のパックを窃盗していたのが発覚しました。


しかも、盗んだパックを開封して、


自分のお店や他店に買取で出して換金していました。



多い時で月に5万円ぐらいは買取をしていたそうです。


少なくとも月に5万円ぐらいの新品パックを窃盗し、


5万円を買取として出していたことになります。



わかりますでしょうか。


お店にとってはダブルの損失になります。


月に10万円以上の損失です。


月に10万円あれば銀行への支払いも可能だったし、


新聞配達をして10万円を稼ぐ必要も無かったのです。



お店を潰すかどうか悩むことも無かったかもしれないし、


自殺しようと悩むこともなかったかもしれません。


かもしれない。という話をしても仕方がありません。



赤字の原因は売上の落ち込みだけではなく、


雇っていたアルバイトが原因だったのです。



売上と仕入れ(買取)のバランスを見て行くのは


非常に大切です。


中古の売上と買取。


新品の売上と仕入れは利益率が違います。


だから、一緒の売上にしてしまうと、バランスが見えなくなります。


バランスが見えないと、このようになる事もあります。


次回に続きます。