日本語の話。 | 亀渕友香オフィシャルブログ 「発声力。」

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BIG MAMA YUKAと呼ばれる日本を代表するシンガー&ヴォイストレーナー 亀渕友香のオフィシャルブログ

日本語の話しをしてみたい。


私が話すのだから、あくまでも個人的な考え。


まず日本語は一つの文字に意味がある。


空海様が創られた、いろはにほへと、ちりぬるを…


のように単語として独立せず、一語一語に意味があるようだ。


和歌はメロディーがつく。


というより、和歌を読み易くするためのフレーズを


のばしている中で生まれてゆくのだろう。


一つの大いなる文化であり、壮大な歌でもある。


謡曲、長唄、小唄、などの日本メロディーは


ヤハリ日本語を綺麗に華麗に聞かせる節がある。


時代は今になると、どうも音楽的でない、と思えてしまう。


ラップなどは割りきれるリズムで歌われ、


多くのシンガーが唄うそれは、私には音楽と言うより、


異質なものを感じ、時々不快に思う事がある。


メロディーより意味を重んじる余りに、


メロディーが貧弱なのかも知れない。

ヤハリ音楽の原点がヨーロッパであるからだろうか!


私達はまだまだ音階、


ドレミファソラシドを


自分の体の一部に取り込む用意が足りないようだ。


音楽は割りきれ無いから美しい。


人の心だって割りきれ無いことばかりだ。


そこへゆくと演歌と言う分野は確実に、音楽的である。


声を潜めたり、こぶしを作ったり、


音を曲げて表情を創るから、心に残る印象的な風景が見えてくる。


日本語問題はもっと語られて良い。


金田一先生は若い人の話す言葉には未来がある、と仰有る。


私も賛成だ。


可能性が潜んでいるのかも知れない。


日本語を音楽的に話そう、と言うご提案でした。