しゃべれども しゃべれども | おおともゆうのブログ

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こんにちは! シンガーソングライター、おおともゆうです。
このブログでは日々の生活の中で遭遇する摩訶不思議中で超常現象をご紹介致します。


しゃべれども しゃべれども
相手がいると話が尽きず
どんどんと舌が回るスピードに
口が追いつかなくなる
ふと話し終わると
本来の自分はこんなことを考えていたのかと
妙に感心することさえある。

「噺家 はなしか」

ライブでは
まず冒頭の挨拶
「本日はみなさまお忙しい中お集まり頂き
誠にありがとうございます。
私、自作自演歌手、おおともゆうと申します。
短い間では御座いますが、
どうぞ最後まで楽しんでいって下さいませ。」

そして歌を歌い
MCを挟み、歌を歌う。
そして一旦MCに戻り、最後の曲で締める。

なんとなくラジオに似ている。
DJの快活なトーク
トーク
トーク

あらゆる世界には師匠というものが存在するが、
何故かポップ歌手には師匠がない。
いや持つ人もいるが、私にはない。
落語家なら
見習いで下積みを重ね
前座で人前に立ち
二つ目で一人立ちをし
真打で正真正銘一人前となる。

音楽ならそれだけで飯を食えたら
真打なのだろうか?
もといわからぬ。
一体自分はどの身分なのだろうか?
音楽愛好家とでもいったところか、
アマチュアである。

しかし時として自分より下手なアマチュアの演奏するギターの音に、はっとすることがある。
反対に上手いプロの演奏に全く心が動かぬこともある。
だとしたら、音楽家とはなんなのだろうか。

売れっ子、ブレイク寸前
インディーズの長、無名。とでも。

うむ。間違いない。
私は前座見習いだ。

だとしたら音楽をやってはいけないのか?
人前に立ったらまずいのか。。

ところがそれが音楽の世界では違う。
誰だって楽器があれば、
カラオケ音源があれば、
明日にでも舞台に立ち
そうしてショーがはねたら
一丁前に、小料理屋の片隅に陣取り、
安い焼酎に、しょっぱ過ぎる梅のエキスを入れ
ししゃもをかじりながら、いかに自分が音楽を理解しているかなんて、大口叩いて気持ち良くなれる。

そうして酔いに任せて
御託を並べ
実際以上に大きく自分を見せようとする。

聴いてる友人や後輩が自分の話に食いついてきたら、もう例の
「てやんでえ、
こちとら江戸っ子だい!
宵越しの銭は持たねぇや!」と、
口内大サーカスが楽団を率いて
歌えや踊れやの出血大サービス!
これ以上ないくらいの嘘を並び立てて
自分のボキャブラリーを枯渇させ
翌朝には大後悔。一人涙の独演会なのである。


なら
その相手が大物なら話はどうなるか。
相手がいかに大物でも、いつものように
自分を飾り立て、狡猾なキツネに化けられるか。
結果として言おう。
無理であった。

無名なりにもこれまで三年間にわたって
インディーズラジオをやってきた。
人様のラジオにも出たこともある。

ラジオパーソナリティー
ディスクジョッキー に
強い憧れを抱いてきた。

インディーズながら
自分の番組を持たせて頂き、
好きなように毎回色々なゲストをお招きして
お相手をさせて頂いている。

そして先日のラジオでは、
初代オールナイトニッポンのパーソナリティ
斉藤アンコーさんこと
斉藤安弘氏をお招きして、ラジオをやらせて頂いた。
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はっきりいうと、いつもの軽口な自分を完全に殺して、100%相手の話を引き出そうと努力した。
しかし、全くその必要がないくらい、
斉藤安弘氏は、こちらが気持ちよくなるくらい
軽快にご自身のことや、当時のニッポン放送のこと、昭和の深夜ラジオの反響、時代背景などを
語って頂いた。

昭和の文化が大好きな自分にとって
夢のような時間過ごさせてもらった。
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斉藤安弘氏のような大物を連れてきたことに
局長のボビーさんは非常に興奮されていて、
実はオールナイトニッポンエヴァーグリーンの頃から聴いていて、大ファンなんですと始終笑顔が溢れていた。
過去最大の本気のラジオ
これほどまでの緊張感は久しぶりに味わった。
面白いことなど全く思いつかず
ただただアンコー氏の話に聞き入る。
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「それでは紹介致します。
初代オールナイトニッポンパーソナリティー、
斉藤アンコーさんこと、斉藤安弘さんをお招きしております!」

今年で放送50周年を迎える今日でも、テーマ曲として流れる「Bitter Sweet Samba」が流れる。
そしてあの名台詞。



感動でしばらく頭が真っ白になった。

中盤から徐々に自分のペースをつかむことが出来
斉藤安弘氏の歌に生意気にも意見を申し上げたり、細かい質問をさせて頂いたりと。
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その度に真摯に答えてくださった師匠。
私にマイクを向けるなよ。
離さなくなるぞ。と。
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師匠なんて勝手に言ったら怒られてしまうが、
自分がラジオパーソナリティーとして
いつかはメジャーな局でやりたいので、
やはり師匠として勉強させて頂きたいと思った。
当時は毎週火曜の深夜1:00〜5:00まで
なんと4時間原稿無しの生放送で
一人でマイクに向かわれていらっしゃったのだ。
おそるべし。。。
次の放送までの1週間の間に溜った
一万五千通ものリクエストハガキをさばきながら。。。

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本当に夢のような時間をありがとうございます。
もっとうまい噺家になりたい。

ここにそのラジオ放送全編を動画付きで
載せさせて頂きますので、ぜひ
ラジオに興味のある方
昭和好きな方
ラジオパーソナリティーになりたい方は
師匠のトークをお楽しみください。





ということでねえ、
斉藤安弘氏の話だけで終わるわけにはいかないのが、玄人ばかりの集まる私のブログ。

毎回長い長いと
怒られておりますのやら
愛されておりますのやら
たくさんの方に読んで頂いてありがとうございます。

先日とあるロケで
東京競馬場に行ってまいりました。
競走馬の中の最速の女王を決める
「ヴィクリアマイル2017」
競馬初心者の私は
一応競馬エイトという競馬雑誌を買い
赤ペンで目星の馬に印をつける。

11番 ミッキークイーン
2番 スマートレイヤー ルージュバッグ
3番 ジュールポレール ウキヨノカゼ

など人気馬の3連複を買い込む。

しかし出走直前
目の前を通ったアドマイヤリードのフォームの綺麗さと、脚の力強さに、なんだか胸がそわそわして、馬券売り場に駆け込み、すべり込みで
1着 アドマイヤリードの3連複、3連単を買い込んだ。

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なんと結果は1着 アドマイヤリードだった!!

しかし2着、3着を外し撃沈。。。
馬単をカットけば、、オッズ13.5倍

おお!!帰りに上手いホルモンでも食えたのに。。。

これが賭け事の世界か。

よし、わかった。
今度は100円単位で軽く遊びに来よう。

なんか競馬雑誌ってあまり当たらないのね。
よく分からんが。

そうこうしていると
なぜか喉に違和感が。

痛い。
というより声が出ていない。

次の日起きると
なんとなく体がだるいのと、
喉の腫れが治らず、病院へ。

ストレスや喉の使い過ぎで、
声帯の右側に炎症が出来ており、
約4日間の静養を余儀なくされた。
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声が出ないと何も出来ないのねー
生まれて初めて四日間誰とも口をきかずに
生活した。
これ不便ねー( ゚д゚)
コンビニで飴一つ買うのにも声が出せないから一苦労。
いかに人間が日常生活を
声に頼って生きているかが分かる。

パントマイムや無話コメディアンなどの凄さが本当に分かる。
言葉にしないと伝わらない感情や要望などもある。

声に出さずとも
文字に書いて説明をすれば良いのだが、
声自体に音の抑揚をつけ、
そこに表情をつけ、仕草をつけ、
リズムと相手への間を考え、
絶妙なタイミングで、みんな日々会話をしている。
そんなことを考えながら
普段あまり時間をかけられない
散歩や読者を存分にした。

芥川賞作家の又吉直樹氏の「火花」に次ぐ
第2作目「劇場」も読んだ。

「火花」のラストまでの勢いと
「劇場」のラストの圧巻を足せば
もうこれは凄い小説だと思った。

この二作が互いにバランスが取れていて良かった。秀作だ。
恋愛の切なさと寂しさと恥ずかしさが
蘇った。
恋愛を最近してないことにも気づいた。
でも恋愛をまた始めたら、こんな風に
余計に寂しくなったり、嫉妬したり
やきもちを焼いたりするのだろうなと思うと、
なかなか今の忙しい毎日の中では自分には
難しいと思った。

結論。
良い小説であった。
本屋に無理を言い
ポスターをもらってきた。

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翌朝も特にやることがなかったので、
前から行ってみたかった
三鷹にある太宰治文学サロンへ行ってきた。
先日の三鷹の森フェスティバルで知り合った
サロンの職員のお姉様方と再会して
太宰の話で盛り上がった。
そこから三鷹通りを徒歩10分ほどの
禅林寺にある太宰治の墓にもお参りをしてきた。
自分のギターピックを置いてきた。

玉川上水の水深はやはり浅かった。

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翌日も特にやることがなかったので
どうせならということで
長散歩をしてみた。

私の住む木場から永代通りを門前仲町まで
ずーっと真っ直ぐ。
永代橋を越え、茅場町までずーっと。
日本橋を通り過ぎ丸の内まで来た。
昔から好きな街だ。
私のお気に入りのカフェ
パリアッチョでコーヒーを頼んだ。
過去幾度となくこの店で
何編もの詩を書いたり、読書をした。
私の大好きだった柱に描かれたピエロの絵が消されていた。

なんてことを。。。


窓からは働くビジネスマン達がいた。
この窓から通りを見ると
余計に自分の休日を満喫できるのだ。
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東京


気がつくと夜になっていた。

都会生まれのこどもらは
いつも心で旅をする
ある街角のカフェの中から
今から此処から丸の内

数年前自作した詩である。
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深川生まれ深川育ち深川在住27年
私は生粋の江戸っ子である。

帰りは銀座まで歩いていき
新富町を越え、佃大橋を渡った。
全長476.3m
幅25.2mの巨大なこの橋を
遠方からやってくる屋形船を間近に見たく
往復した。
押上にそびえ立つ縁日のラムネのような電波塔から吹く夜風が気持ちよかった。
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佃島の稲荷神社に参拝し
月島を通り過ぎた。

子供の頃からお馴染みの風景に
この日は妙に胸高鳴った。
水辺の街。
保育園の頃
親の膝に抱えられ
大人達の陽気な会話と店内に立ち込める濃い霧の中、まだかまだかと、あんこ巻きの焼き終わるのを心待ちにしたものである。
江戸の暮らしがまだ残っている大変貴重な街。

夜は高円寺で
カメラや、占い、音楽、絵をやっている
クリエイター達との会食会があった。
中野の彼らのシェアハウス兼アトリエにも
招かれた。
非常に楽しかった。
これから共に面白いことをやっていければと思う。

次の日はすっかり声も元に戻ったので
親交の深いThe Jivesというロックンロールバンドの経営する高田馬場にあるTHE JIVE BASEというBarへ顔を出した。体も出した。
写真は顔が半分しか出ていない。私である
陽気な夜であった
酒も安い、メンバーも気さくで良い男が揃って明るい。ここをこれからの基地にする。
そして
昨日は新小岩にあるハロクラインという
音楽Barのマスターに誘われ亀戸の創作料理屋へ。量り売りの麦焼酎を緑茶で割り
タラバガニに舌鼓を打ちつつ、これからの
イベントについて話し合った。
毎週木曜、様々なジャンルの芸術を複合した企画をやりたいと。
これが実現すれば面白い一年になりそうだ。

絵画や、写真、造形や音楽、
映画や、古典、朗読や落語、舞など
日本の伝統的な文化も織り交ぜつつ
何か毎週面白いお祭りを開催したいと思う。

そんなこんなで
矢のように日々が過ぎていく。

色んな友人が増え
みな何かと格闘しながら
毎日頑張っている。
時代に爪痕を残そうと必死だ。

俺ももっと頑張らねば。
練習、練習
5月は正月。
これからだ。
よしと重い腰をあげれば
夕焼けの商店街の匂いに
足が勝手に焼き鳥屋へ向かうのであった。




うむ。
明日から本気だそう。。。
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全ての写真撮影 TAKEHANA Yasushi氏による。

おおともゆうTwitter @Yuotomo