自作詩とポートレイト | おおともゆうのブログ

おおともゆうのブログ

こんにちは! シンガーソングライター、おおともゆうです。
このブログでは日々の生活の中で遭遇する摩訶不思議中で超常現象をご紹介致します。


友人の写真家の小山和淳氏に
とても素敵な写真を撮ってもらった。
ぜひ被写体になって欲しいと。
テーマは「おおともゆうの休日」
フィルム写真で一瞬のうちに。

送られてきた写真を見て
なんとなく下北沢での色々な記憶が蘇った。
そしてそこに付随するいくつかの思い出も
蘇った。
そしてふと昔書いた詩を書きたくなった。
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「シェイクスピアン」 詩作  おおともゆう

いつもの職場の窓から
いつもの風景を眺めると
なんでも欲しくなって
なんにもしたくなくなって
なんだかんだの理由つけ
全てを片付けようとする
そんな自分を落ち着けようと
雨の降るアーケイドの下
ふっと吐いたタバコの煙が
人影少ない街並みに
妙にピッタリとくる
僕は何をしてるのだろうか?
この先何が起きるのだろうか?
途方もない禅問答を
繰り返す僕らにいつ
安心が訪れるであろうか?
安定なき孤独
不安定な日常
ああ、死ぬほどの恋をしてみたいだけ
人を姿・形で決めるのだろうか
人の心の奥底は果たして見えるのだろうか
痛み、君は友なのか?
腕よ、僕の生まれるはるか昔の
古の英知を掴み取ってくれ
足よ、前人未到の不毛の地まで
僕を運んでいってくれ
目よ、人の心の奥底を照らし出してくれ
口よ、僕が生きてく理由を問うてくれ
耳よ、この星のはるか彼方の
人々の歓喜を届けてくれ
歌よ、このやるせない気持ちを
母なる海の底へ沈めてくれ
どこかの誰かが鳴らす
大聖堂の鐘の音が
一人飲む古酒場の
ジンの泡を引き立てる
希望の鐘よ。
幸福の虹よ。
偽りなき花よ。
ただひたむきに邁進する
誇り高き青年兵たちよ。

なんて美しい世界なのだろうか
デカダンな後退は。

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「汽球に乗って」   詩作 おおともゆう

ずっと待ってるんだ
朝が来ると頭は冴え
外に出ると朝日や通りの人の活気に背中を押され
前へ前へと勢いよく走り出せることを
みなぎる力は体をめぐり胸に浸透する
もう少しで爆発しそうな汽球が
僕を乗せはるか彼方まで飛んでゆく
誰も乗れはしない
誰にも見えやしない
はるかはるか上空まで
バベルを越して
ここで皆を見下ろし
あらゆる人に向けて歌おう
唯一無二のAnswer songを
あらゆる人に向け僕が出した結論
君にだって出来るはず
君だって知ってるはず

昨日出逢ったカフェの壁に
張り出された文字
「心の安定が僕らを支えている」
なんだかジーンときた
まだまだ歩ける
青空のもと外へと飛び出す
吹き荒れる風に流され
はるか上空で汽球は割れた
雲に乗った僕は
時計台に腰を下ろし
皆のために歌った
一つ角のパン屋に並ぶ
少年たちは笑顔を振りまいた
空高く光る雲に目を輝かせる
いつか僕らにだってと希望を胸に抱く
この街の表通りから
今あの歌が聞こえてくる
少年たちの希望の歌か

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「孤独なソルジャーボーイ」  詩作 おおともゆう

いくら頑張っても何も変えられりゃしない
そうさ、今日は自分を褒めよう
深く考えても誰も分かっちゃくれない
みんなそうさ 自分に夢中さ
タイミングと運だけが常に味方で
狙いを外せば自分が死にかける
みんなガンマン 銃口はいつも自分へ
僕は傷ついた孤独なソルジャーボーイ
雨の日に出かけ
吹雪の中戻ってくる
勇猛果敢に挑んでいくが
気がつきゃ銃口は常に自分へ
銃をギターに
怒号は歌に
時代を自在に操るうたうたい
そんな自分しか愛せない
そんな自分も保てない。


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「落書き」   詩作 おおともゆう


平凡にまっとうに生きることが一番難しい。

僕らはただの落ちこぼれで 負け犬だ。

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「0世代革命」      詩作 おおともゆう


僕らの世代
いつも何かが足りてない
一人じゃ行動できない
ヒーロー不在
蓼食う虫はいつまでも
どこへだって辿り着けない
リーゼントもいなきゃ
パンチもいない
窓割る奴もいないが
親の言うこと絶対聞かない
表面上の感情は忘れ去られ
内なる怒りにみんなが燃えてる
僕らの自由はどこいった?
名曲をテープなんかに吹き込んだって
すぐに違法でダウンロード
物に触れる機会は少なく
頭ん中のイメージは
実生活には通用しない
右向け左、上向きゃ涙
おひとり様
子供に敬語
没個性
単調な未来
夕暮れのカフェ 2人して携帯
落書きすりゃ友達なくす
道路でキャッチボール
無くなってゆく公園
座り小便、アルコール消毒
規制に規制に規制
同一の価値観
おしつけ 強要 なんでも常識
これが僕らの生きる0世代
僕は野原に寝転んだ
汚れた手で汚れを拭った
もっともっと汚れたい
ただただそうして汚れてたい



次回へ続く。。。


小山和淳(こやまかずあき)
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