先に書いた「続)自分のための我慢」の内容を更に詳しく説明したいと思います。
私がちゃんと理解しておきたいためですテヘッ
私たちは、将来の利益(遅延報酬)を時間に応じて低く見積もる傾向があります
この傾向の強さを遅延報酬割引と言います。
例えば、「今すぐに100万円をもらえる」のと、「1年後に100万円をもらえる」のとどっちを選ぶ?と聞かれたら、ほぼ全員が「今すぐ100万円をもらえる」を選ぶはずです。
つまり、今もらえる利益より、将来もらえる利益(遅延報酬) の価値の方が低く感じるというわけです。これを遅延報酬割引と呼んでいます。
利益や損失、快楽や苦しみなどは、すぐに得られるもの(与えられるもの)と、将来的に遅れて得られるもの(与えられるもの)があります。
その双方を正しく予測して、適切なバランスを元に行動を選ぶこと
この選択は、社会で成功するためにも、トラブルを回避するためにもとても重要なことです。
自分のための我慢ができる人は、遅延報酬(将来の報酬)が待てる人です。
目先の損失があっても、将来の報酬を見通して、「しばらくの間は苦労するけれど頑張ろう」という行動選択ができます。
また、目先の報酬があっても、将来の損失を見通して、「そんなリスクの高いことはしない」という行動選択もできます。
いわゆる自己コントロールが出来る人です。
自分のための我慢ができない人は、遅延報酬(将来の報酬)が待てない人です。
発達障害、境界知能、各依存症、うつ病、強迫性障害、双極性障害、パニック障害に悩む人に多いとされています。
将来の報酬があっても、目先の損失しか見えず、「だったら、やらない」という行動選択をしてしまいます。
また、将来の損失があっても、目先の報酬しか見えず、「ついやってしまう」という行動選択もしてしまいます。
こちらは、自己コントロールが出来ない人です。
このような衝動的、或いは短絡的な行動選択をしてしまう原因、つまり遅延報酬を待てるかどうかには、神経伝達物質のセロトニンが関係していることが多くの研究から報告されています。
例えば、うつ病はストレスでセロトニンが減ってしまう病気だと考えられています。
セロトニンが減ると、将来の報酬を予測する機能が阻害されて、将来の報酬への見通しが立てられなくなるのです
そのため、行動を抑制したり、短絡的かつ衝動的行動(自殺、衝動行為)を最適行動として選択してしまいます。
セロトニンを増やすためには、メンタルクリニックなどでセロトニンなどを増やす薬を処方してもらったり、生活習慣の改善(睡眠、運動、食事、日光浴など)をしていくことが効果的だと言われています
いずれにしても、焦りは禁物です
他人の助けを求めないのも、それを拒むのも、すぐに諦めてしまうのも、待てないのも、続かないのも、焦るのも、不安になるのも、あなたのせいではありません。
あなたひとりで何とかしようとしても、それは難しいと思います。
誰にも知らせず、頼らず、迷惑をかけず、つまり環境を全く変えずに良くなっていくのは難しいからです。
誰かに話してみることは、回復への近道&大きな1歩前進になります
どうしたらいいかをあなたと一緒に考えてくれる人、そのためにあなたがいろいろやってみること(trial and error)を応援してくれる人が見つかりますように♡