ハーブのある暮らしとザルツブルク流おもてなし① | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

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ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

ドイツ・旅行・音楽・オペラ・グルメ•ときどきビートルズ&サウンド・オブ・ミュージック便りをお届けいたします♪

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先日、
30分ほど電車に揺られてフランクフルト郊外のGroß Karbenへ。
↑車窓〜。
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そしてこちらは、
そのGroß Karbenに住む、
ガブリエラという方の家のお庭です。

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咲き始めのラベンダー。

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ドイツではそこらへんに咲き乱れているホルンダー。(日本ではエルダーフラワーとかニワトコとかいう。)


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この、ハーブや花に囲まれた、
西洋風ベニシアさんちの古民家のようなところで、


↑私の大好きなNHKの番組♫

まるで絵に描いたような素晴らしいおもてなしを受けたお話を書きたいと思います!!!

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実はガブリエラは、
かの、モーツァルトやヘルベルトフォンカラヤン、トラップ一家物語のトラップファミリーと同じ、

オーストリア・ザルツブルク出身の、
生粋のザルツブルク人!!!


私がどんなに子供の頃から憧れても、
この人生では絶対に手に入れることのできない『ザルツブルク生まれザルツブルク育ち』なんですね。


更には母親は、
映画『サウンドオブミュージック』のドレミの歌のロケ地になった
Werfenの近くご出身。



そう。Werfenといえばここ!




動画でふり返る。


私のザルツブルク愛はこのブログからも溢れ出るほど伝わっているかと思いますが。


ひょんなことからガブリエラに出会ったKさんが、


ザルツブルクに骨をうずめたいほどザルツブルク大好きな日本人女(←あたし✴︎)がいるとガブリエラに話したところ、
彼女は大層喜んでくれ、
そしてそいつは彼女の母親の故郷、Werfenにまで行ったという話に、あまりのローカル具合とマニアックぶりに大喜びしてくれたとのことで、
はるばるおうちにまで招待してくださったのです。
(つまりKさんのご紹介で出会った。)



ガブリエラは気合いの入った、
ザルツブルク式おもてなしで歓迎してくれました。



それはもう、私が思った通りのザルツブルク!!
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お庭でランチ♫

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シュニッツェル(子牛のカツレツ)とヌードル♫


ここでやっと長年の謎がとけましたーー!!


子供の頃から大好きなこの曲。⬇︎



サウンドオブミュージックの『私のお気に入り』。
この歌詞の中で、
日本語吹き替えでは『美味しいヌードル』と歌われてしまってますが。。。





↑こちら原曲では、
2番の歌詞で
『シュニッツェルwithヌードル』
と歌ってます!!!


シュニッツェルは有名だから分かるとして‥なんのヌードル!?カップヌードル!?

と、子供の頃から思っていたのですが!!

なんとザルツブルクの伝統的な料理では、
シュニッツェルとヌードル(パスタ)を一緒にセットで食べていたんですって!!

というのも、
ガブリエラの解説によると、

ザルツブルクはイタリアにも近く、昔のオーストリア・ハンガリー帝国時代はイタリアの領土もオーストリアの一部だったので。
イタリアの食文化が入ってきてたらしい!!
(確かにミラノ風カツレツもこちらと影響し合ってる。)

ちなみにドイツでもシュニッツェルは名物料理ですが、
ドイツでは豚肉だし、
フランクフルトはハーブの緑のソースかけるし、
ましてやパスタと一緒に食べるスタイルを見たことがありません!!!

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しかも塩茹でのまま、
何もソースをかけずにパスタを食べるというスタイル。

ドイツ人もパスタはそのまま塩茹での状態で普通に食べられる人種です。

そしてシュニッツェルは、
『去年のザルツブルク紀行』でも書きましたが、
あまーいベリー系のジャムをつけて食べます!!


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それから、手作りのホルンダー・リモナーデ(レモネード)のシロップ!!


左のペットボトルのものが、去年作ったもので、
計量カップに入っているのが、
この前日に作ったばかりだという、
ホルンダー・ブリューテンのシロップ。

炭酸水と割って飲みます!!


なんて美味しいのだーーーーー!!!
甘いけど爽やか!!!
グビグビいっちゃいました(笑)

あまりの美味しさに感激しまくっていたせいか!?
ガブリエラはこの手作りシロップをひと瓶プレゼントしてくれました。
毎日飲み続け、職場にも持って行ったら、圧倒的大好評ですぐになくなりました。(笑)

日本の皆様にもぜひ試していただきたいー!!

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↑ガブリエラはこの庭のホルンダーの白い花を大量にとってきて、キッチンいっぱいにして、
レモンと共にグツグツ煮込んで作ったらしい。

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↑早速旦那さんが摘んで持ってきてくれた♫


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ドイツではスーパーでもレストランでもどこでも見かける『ホルンダー』の文字。


赤くて濃厚でやや酸味のあるホルンダーの実もジュースやジャムになっており、
市場に出回りまくっているのですが、
この時期は爽やかなこの白い花のシロップも大活躍!!なんです。



手作りのリモナーデ(レモネード)を研究したくて色々試していたんですけど、
なかなか出会えなかったところに、
この美味しさはドンピシャ!!!!



ガブリエラは、
ホルンダーは身体にものすごく良くて、
昔から風邪をひいたりすると母親に飲ませてもらっていたと。
みんなそうやっていたらしいです。

気管支などにも大活躍!!
ドイツ、オーストリア地方の生活の知恵がここに集結しているんですね。



いかにもアントシアニンたっぷりっぽい、
ホルンダーの実の濃縮現役も飲ませてもらいましたけど。。。こちらも濃厚で身体に効きそう!!!

日本でいう、甘酒や養命酒の代わりに
(緑茶も!?)
このホルンダーが彼女たちの生活に根付いているんですね。


また、ホルンダーの木は神聖でありがたいので、
木の下で感謝と祈りを捧げるんだそうです。

後日、教会の、
洗礼を受けた少年少女を祝福するミサで歌を歌ったんですが、
そのときも少年少女はみんな手にホルンダーの花を持っていました。

日本ではあまり馴染みがないのだけれど、
この地方では生活と信仰に密着している花なのだなと、
文化と歴史の扉を開いて見たような、神妙な気持ちになりました。




‥字数オーバーゆえに
2回に分けてリポートしたいと思います。。。