遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」 -4ページ目

追悼・飯野賢治


 飯野賢治君の思い出を、一次情報として書き留めておく。


◆ Dの食卓


 飯野君を知ったのは、やはりこの作品をプレイしたからなのだが、当時遠藤はこの作品を日本人が作った物だとは思っておらず、エンディングのクレジットで日本製だと知って、なかなかセンスのある作品だなぁと感心した。でも、そこに登場する飯野君の写真は、かなり日本人離れしていたから「オオカミウオみたいな人」として認識していたのだね。
 まぁ、ゲームの作り方にしても、クレジットロールの写真にしても、洋ゲーかぶれのええ恰好しぃ程度にしか記憶していなかったわけだけど。


◆ 初対面


 イベントのゲストとして同時にブッキングされていたのが最初で、多分ゲーム系のトークショーだったんじゃないかな。広い会場で事前に打ち合わせなどもなく、突然檀上に上げられてMCにふられながらフリートークするみたいな。記憶に間違いがなければ、獣神サンダーライガーのコスプレで時田貴司さんも参加していたように覚えている。
 檀上に上がってから、他のゲストが誰なのかが分かるような状態で、とにかく遠藤が最初にふられる係になっていて、この時飯野君は「遠藤さんが喜んでる方向に話を進めればOK」だと思っていたとか。終わってからやっと控室で話をする機会があって、遠藤は初めて会う人の場合は、事前情報は一旦捨てて白紙に戻した状態から新たに付き合いを始めるようにしているので、オオカミウオは消して、新たに「黒くてデッカイ男」として登録された。

 デッカイ男と言えば、何かの仕事で飯野君と伊集院光さんと一緒になって、いや遠藤も決して小柄な方じゃないんだけど、2人の共通の話題が大きなサイズの洋品店で、遠藤が聞いたこともないようなショップで、どれだけ大きい服を売っているのかという話に笑ったことがある。


◆ 恵比寿の事務所


 「事務所に遊びに来てくださいよ」と言われていたので、散歩がてらたまに恵比寿の事務所に行ったなぁ。キーボードとギターがたくさん置いてあって、一体何してるんだか分からないような場所だった。キーボードは5,6台くらいかな、スタンドに2,3台設置されていて、他は立てかけるように置いてあった。ギターは1本だけ遠藤のお気に入りがあったので、他は良く覚えていないけど、やはり5,6本あったかも。ちゃんとスタンドに立ててあったし。
 で、遠藤がお気に入りだったのは、Ovationの12弦。当時まだOvationは珍しくて、リラコードという一体型のボディが独特の響きだったんだよね。とまぁ、飯野君は音楽(演奏)好きで楽器好きだったわけだが、今思うと一度もまともに2人で合奏したことがないのが残念。
 一緒にプレイと言えば、ゲーム用の大きいテレビが置いてあって、ウチの息子が飯野君とトルネコやマリオで遊んでたなぁ。面クリアとかすると、一緒に踊っていたようなw


◆ 作品作り


 ワープには、やっぱり日本では珍しいAmigaが何台もあって、LightWaveで3D映像を作っていたのかな。飯野君はゼビウス1000万点プレイヤーでもあって、遠藤や宮本茂さんとかの作品が好きだったのだが、クリエイターとして立っていくには同じ路線を追従していてもダメだと考えていて、あえて表現としてまだ使いにくかった3DCGをメインに作品作りをしていた。もちろん、自分でモデリングやグラフィックもできるし、音楽もできるし、プログラムだって大丈夫ということでは、映画に近い表現の方が馴染むわけでもあるけど。でも、プレイヤーとしての根っこはアクションゲームだったんだろうね。
 何でもできるという意味では、サターンBASICが発売された時、2人で勝手に「24時間ゲームコンテスト」やろうぜと盛り上がったことがある。ゲームデザインはもちろん、モデリングして、グラフィックも描いて、プログラムもサウンドも全部1人で作るというもので、そんなイベントがあったら絶対出るぞ! セガさんに頼んで企画してもらおうと話していたのだが、他に誰がエントリーする? という話になったら、意外に3分野ともできる人が少ない。2人みたいな小粒wな参加者だけでなく、もっとメジャーなクリエイターにも声を掛けてと思ったのに、プログラムはやらない人とか、曲が書けない人しか思い浮かばず、結局断念したんだけどね。


◆ 向こう見ず


 よく「○○さんは引き受けてくれないだろう」と大物のブッキングを避ける人がいるけど、大物ほど訳の分からない物でも面白そうならやってくれるものだ。そんな中で遠藤も驚いたのが「板野サーカス」で知られる、超一流アニメーターの板野一郎さんに、3DOの「おやじハンターマージャン」のアニメーションを担当してもらったことだ。代アニの講師繋がりで話をもっていったっぽいね。

 この作品は、新宿ALTAがボスとなっていて、それが変形して動くというアイディア「ALTAが歩った」が飯野君はやりたかったらしく、「遠藤さん、ALTAが歩ったってどうですか? しかも板野さんがやってくれるし」と言っていたが、アニメ関係者から「板野の無駄遣い」と怒られたとこぼしていた。
 そんな大物ブッキングで遠藤が一番得をしたのが、マルチメディアグランプリ'95でD食が通産大臣賞を取った記念パーティーでのことだ。お祭り好きな飯野君は、結構な持ち出しでホテルでパーティーを開き、MCは局アナさん(記憶が定かではないけど露木茂だったかも)にやってもらって、権威があるんだかないんだか分からない賞を、広報の話題作りにしたんだろうね。で、そのパーティーの最中…
「遠藤さん、次の歓談タイムが終わる時に、あの辺に居てもらうといいですよ。絶対遠藤さんなら楽しめるから」と指示された。
 このパーティー会場は15m×25mくらいだったかな。長方形の部屋なのに、わざわざさらに細長くなるように長い壁に簡易ステージが設置されていて、スピーチするだけにしては分不相応にまともなPAが置いてある。ステージ前を避けるように円卓が配置されているので、歓談タイムはステージ前が広く空いている。で、動きが出てきたので、ちょっと不自然だけどステージ真ん中のかぶりつきの辺りに移動していたら…。
「ジャーン」とイントロが流れて暗転、袖から誰か出てきたと思ったら「ローラ~」と第一声、なんと西城秀樹さんだったのだ。「傷だらけのローラ」をヒデキまで数mの距離で、しかも一人だけ目の前に居るもんだから、ヒデキも遠藤に向かって「ロ~ラ~!」と歌ってくれたので、遠藤も大喜び! ナマのヒデキはカッコ良かった。その後、西城秀樹さんは色んなワープのイベントで、この曲を歌ってくれるんだけど、最初のローラはもう遠藤のために歌ってくれたようなものなのだw
「どう、よかったでしょ?」と終わってから聞かれたけど「ベタなものほど正攻法が効く」の典型だね。


◆ エネミー・ゼロ


 かなりのリスクを負ってでも、人を驚かせるのが武闘派の飯野君らしいんだけど、長い付き合いの中で一番「大丈夫かぁ?」と思ったのが、やっぱりプレイステーションエキスポでの電撃発表。飯野君がイベントの初回に絶対来て! と言うので、わざわざ出掛けたら真ん中のいい?席が取ってあって、あの「PSマークがSマークにモーフィング」するアレを一番最初に見た1人になった。
 PS1当時のSCEは、ソフト戦略においてはゲームに対する認識に多少現実とずれた部分があって、遠藤も3DのシューティングゲームをPSで作ろうとSCEに企画を持って行ったら、製作費が同人ゲーム程度しか出して貰えないとわかり、3D物はセガサターンで最初に出した。この時に相当額の製作費を出す判断をしてもらったのが、当時の副社長入交昭一郎氏で、飯野君もセガへの移転の話をするために、忙しい入交さんが飛行機でアメリカに行く機内に同行して、そこで話をしたとかも聞いた。つくづく行動力のある男だったね。
 ゲームとしてのE0は、テスト版で随分遊ばせてもらった。ローラが美人になっているのと、音を使ったメカニクスはOKだけど、遠藤がどうしても納得できなかったのがレベルデザイン。
「マップが広過ぎる」
「緊張を持続させる時間が長過ぎる」
「難易度が高くて、やる気なくなる」
などなど、改善案もありで意見したんだけど「いや、そこは譲れない」とコアゲーマーである自分尺度でしか見ていなかったな。これについては「そこを譲らないから、飯野君は二流なんだぞ!」と本人にも言ったけど、後に岡本吉起さんと飯野君の話をした時に「あいつは客が遊ぶところが見えてない」と合意したことがある。せっかく新規性の高いゲームを作っているのに、「ゲームはプレイヤーと作り手の戦い」な部分が好きなんだよね。


◆ 風のリグレット


 これはプレイヤーとして7回遊んだかなw。人の声が持っている魅力は、遠藤みたいな深夜ラジオ世代には心地いいんだろうね。当時ファンだった裕木奈江さんが出ていたのも良かったし。
 このゲームでは、入力が必要とされる部分で「パイプチャイム」の音がする。これはどっかに飯野君が出掛けた時に、奇麗な音だったからそれにしたと言ってたけど、発表会の時に300個買ったからお土産に配ると、遠藤も2つもらった。そのうちの1つは、今でも我が家の玄関のドアについていて、誰かが出入りすると奇麗な音がする。
 飯野君は派手に見えたけど、プロモーションとか世間への見せ方にお金を掛けていたので、プライベートは地味で堅実な方。まぁ、奥様は3DOで松下に出入りしていた頃に知り合った受付嬢(ここは本当かどうか怪しい)という美人(こちらは間違いない)なので、浮いた話とかもなかったしね。でも、誰かを応援するという話はよく聞いたな。宍戸留美さんが若くしてフリーで頑張っているから、何とかしてあげたいみたいね。


◆ ドリームキャスト


 Dの食卓2は、難易度がしんどくて遠藤は最後までプレイできなかったけど、この頃飯野君が一番困った話を1つ。
 当時セガはCSKの会長だった大川功氏が事実上のトップだったんだけど、飯野君の誕生日に大川さんから電話があって
「これからバースデーパーティーやるから来い、チケットは取っておいた」とのこと。
 場所はちょっと前に大川さんが美味しいワインを見つけて、普通の人なら何本単位で買うんだけど、大川さん基準なので酒造工場をブドウ畑ごと買ったおまけに付いてきたカリフォルニアのお城。で、飯野君が空港に着くと取ってあったチケットがファーストクラス…。仕方なくお金降ろしてチケット買ってお城まで行ったら、大川さんとか湯川専務とかオッサン達が、ドスの効いた声でハッピーバースデー歌ってくれたそうな。
 うれしくない訳じゃないけど、なけなしの貯金を叩いたので、しばらくは爪に火を灯すしかなかったとか。
「ボクらが『今、新宿で飲んでるから来いよ』って言う時に、相手の電車賃の心配はしないですけど、あれと同じ感覚が飛行機のファーストクラスって言うのは勘弁してほしかったですよ」このエピソードは、アイテム課金のゲームに月100万円も使ってしまう人の経済感覚を話す際に、よく利用させてもらっている。


◆ 最後に会った時


 最近はすっかり直接会うことがなくなっていたから、最後に会ったのも数年前になる。
「年賀状だけでなく、たまには飯でも食おうぜ!」と言ったら「西麻布にいい店があるんで、そこにしましょう」とのこと。「OLD VINE」というワインバーなんだけど、山形に行く機会があって、米沢牛がとても美味しかったから、そのプロモーションをやっていて、この店で食べられるからだった。飯野ファンの方は、今でもOLD VINEでは「米沢牛のステーキ」を食べられるはずだから、追悼集会などはこちらを薦めておこうかな。
 一時期香港でネットと不動産を繋いだ仕事とかをやっていたらしいことは、同じく香港と仕事していた時に伝え聞いていたが、やっぱり飯野君は新しいアイディアを形にした物とか、プロモーターとしての活動の方が合っていたのかもね。
「またゲームは作りますよ」と言っていて、ちょっと前に西健一君とiOS物をやったけど、パズドラとかも認められるようになったなか、今のゲーム市場にマッチした骨太のゲームを作ってほしかったな。

こうき&きゃんぷ結婚おめでとう!

 先月下旬の京都は、どこにカメラを向けても絵になる紅葉の真っ盛りだったわけだが、MGSのエース「こうき」と元親会社IMJの「きゃんぷ」の結婚式が行われた。

遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-紅葉の京都
「遠藤さん、来てくださいよ」

「おぉ、もちろん行くよ!」と答えたものの、後になってから場所が京都だと知ったわけで・・・。でも10年に一度と言われていた紅葉が見れたし、何より素晴らしい結婚式だったので、お祝いも兼ねてブログに残すことにした。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-竹林での人前結婚式
 まず、結婚式自体が人前式だったというのは今風だけど、その場所が竹林。しかしこの竹がまた、青々として生命力に溢れ、周りの紅葉との対比が美しくて、とても印象的だった。今まで結婚式は色々出ているけど、場所としてこれに匹敵するのは、披露宴を山奥のキャンプ場でやった変人くらいかな。しかもこちらはちゃんと格調高くって、さすがは京都だと感心させられた。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-紋付袴に打掛で鏡割り
 ドレスから打掛に着替えての鏡割りなど、定番として押さえるところはちゃんと押さえてあるのもよかったのだが、何と言っても招待客一同が驚いたのがこちらのウェディングケーキ!
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-これはすごい!ドラクエ風ケーキ
 こうきが人生で一番最初に結婚で悩んだのは、ドラクエ5のビアンカにするかフローラにするかだったそうで、それを振り切って一択できゃんぷに決めるシーンを表現したかったとか(デボラはまだ居なかったよ)。このケーキについては式場のスタッフに、詳細な指示書が送られ、職人も気合を入れて作ったらしい。

 とにかくケーキが登場し、ケーキカットのシーンを撮るためにカメラが集まるわけだが、ケーキを見て驚きの声が上がると、ケーキカットの写真を撮るわけでもない人まで殺到。一応ケーキカットは祝いましたが、新郎新婦が離れてもケーキを撮る人が残る状態で、普通はすぐに切って供されるのだけど、しばらく見物のために下げないでくれたのだ。それにしても作り込んであるね。

 この人形は、最初はマジパンで作る予定だったらしいんだけど、ワンオフの手作りなので人形として記念に飾れるような材質にしたらしい。なかなかいいオブジェだね。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ここまでやれば偉いマリオとピーチ
 月も改まって、今度は東京で結婚披露パーティーが行われたんだけど、ちゃんとドラクエ人形セットを使って、新しいケーキも用意されていた。でもさすがに最初のインパクトはないなぁと思ったら、今度は新郎お色直しでこの恰好に!

 ゲームを作る仕事だからいいけど、こんなにゲームをフィーチャーした結婚式は初めて。是非ゲーム人口を一人でも多く増やしてもらいたい、お幸せに!

ファミコン「機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル」の「かくれハイザック」について

 オフィスの模様替えをする際に、昔のゲームの資料が出てきたのだが、ネットで第三者に嘘情報書かれる前に自分で公表しておいた方がよさそうなので備忘録的に書いておこう。


 アニメΖが作られた時代は、ファミコンが一般化しつつあって、誰が始めたのかは不明(笑)だが「隠れキャラ」と呼ばれるギミックが流行していた。そんな流れの中で設定されたらしいのが、第39話に登場したハイザック・カスタムこと通称「かくれハイザック」。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-アニメック85年12月号  遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-Ζガンダム特集

 当時85年のアニメ専門誌「アニメック」12月号の特集に、次のような記事があった。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-かくれハイザック設定 ←クリックで拡大

 ファミコンΖを開発中のことで、もちろん「何だか新しい仕様書が来たぞ!」的なノリで、この(ウソですよ~。)情報を「本当じゃねぇか!」と言うために、新たにハイザック・カスタムの画像データを作って、出し方もそのままに実装したのだった。

 画像としてのかくれハイザックの痕跡を探したんだけど、資料として用意してあったのは通常のハイザックだけで、かくれはグラフィックツール上だけのデータで作って実装した風。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ32x32


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ16x16 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-ハイザック画像データ8x8
 ちなみに資料はこんな感じね。今、ゲームのアーカイブは色々と議論されているけど、開発の中間過程とかを何らかのドキュメントとして残しておかないと、後世の研究者に正しい情報が伝わらないから、日本人は非論理的とか言われかねないのかもね。

QUEENカラオケ

 スーパーファミコンで「伝説のオウガバトル」というソフトがあったのだが、このシリーズはロックバンドQUEENの引用が多かったのだな。よほど作った人がQUEEN好きだったに違いない。

 そして世の中でカラオケが普通の娯楽になって、一度、このQUEEN好きな人とQUEEN縛りでカラオケに行きたいなぁ~とずっと思っていたのだ。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-松野泰己君とカラオケ行ったのだw
 という長年の夢が昨日叶っちゃった。松野泰己君と「Let Us Cling Together」を大合唱だぜww


 そして、1回じゃ歌い切れていないので、またやる!

日本BGMフィル オーディション開始!

 この人生では、日本のゲーム文化のために、できることはやっておこうと決めているのだが、なぜか最初のゲーム音楽レコード化のキッカケを作れたり、最初のゲーム音楽専門オーケストラの立ち上げを手伝えたりとか、サウンド方面でもできることがあるのはうれしいね。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-最初のオーディション会場
 そんな日本BGMフィルハーモニー管弦楽団 の、団員オーディションがいよいよ始まった。場所を変えながら、10回くらいに分けてパート別に実施するのだが、初回は、いずれは公演を行うことになるであろう、地方のコンサートホールの1つでスタジオを借りて行われた。

 とにかく、300人を超えるたくさんの演奏家が応募してくれ、その中で「ゲーム」に想いの深い、腕のある人をしっかり選べるというのは幸せだね。必ずや、いいオーケストラになると確信が持てたよ。

 まだまだクリアしなければいけない問題はたくさんあるけど、またまたいいスタートができたので、公演が待ち遠しい。

GOGO! 辞典くん

 何がキッカケで知り合ったのかも忘れた友人が、高円寺の喫茶店でマンガ展をやってると必死に訴えてきたので、ちょっと出かけてみた。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-「GOGO! 辞典くん」ほりたみわ
 単行本になっているものはないので、各作品が冊子にまとめられているのだが、この「GOGO! 辞典くん」という4コマがなかなか面白かったので、ちょっと紹介。

 自衛隊で使われている用語から、1本で1つを取り上げて4コマにしているのだが、ちょっと「へぇ」な感じと、自衛隊の監修が入っているという話で、信憑性もあるところがいいかな。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-「MAMOR(マモル)」で連載中
 なんと防衛省のオフィシャルマガジンがあるというのも初耳だし、そこで連載されているというマイナーっぷりもアレなのだが、速攻で全編読破してしまったので仕方ない(笑)

ほりたみわマンガ展については本人のブログ参照 ってことで。

PSP「風来のシレン4+」

 スパイク・チュンソフトさんから、PSPソフト「風来のシレン4+」をいただいた。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-PSP「風来のシレン4+」
 多くのファンを持つ同シリーズだけど、今回はなかなか面白い試みがされている。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-今度のシレンはtwitter対応
 結構面倒なのだが、twitterに対応してスクリーンショットをツイートできるのだな。

 ゲームは今や口コミではなくて、ネット上でどう伝わるかをプロモーション的には考えなければならないようになっている。投稿動画サイトの出現で、プレイせずにプレイ動画だけを見ているような層も生まれたが、今はSNS系で画像付きが情報として一番発信も楽なんじゃないかな。という意味でコアなファンが多いシレンで、SS付きツイートと救助依頼がどんな風に伝わっていくのかは、パッケージソフトがソーシャルを1つの要素として使っていく今後のゲーム作りが見えるかも。

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ペラコン2012結果発表~ゲームデザイナーを志す方に~

 去る8/20~22にパシフィコ横浜で行われた「CEDEC2012」のイベント、「ペラ企画コンテスト ~今年もガチバトル~」通称「ペラコン2012」の全作品と全審査員コメントを掲載した結果サイトを、やっと作り終わって先ほどCEDEC公式サイトに公開した。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-PERACON2012:結果発表

 ペラコンは昨年から行われている、A4用紙1枚でゲームデザインなどの企画を競うコンテストだが、世界的に見ても、これだけの規模と作品のクォリティの高さ、そして審査員の素晴らしさを兼ね備えたイベントはない(らしいよ)。
 ペラ企画ことコンセプトシートは、ゲーム開発現場でフラッシュアイディアを企画書までは行かない体裁に書いたもので、第86位・石畑賞となった「男女ンsyncsyncsync」のような形式で十分なものだが、書類だけが一人歩きするようになるなら、ある程度のプレゼンテーション力が紙面に必要となる。

 そうなると奇麗なグラフィックが有利と思うかも知れないが、企画というものは「面白い」部分がダイレクトに伝われば、逆に余計なグラフィックが角を丸めてしまうこともある。


 こうなると見て評価する側にも、それなりの力量が求められるわけだが、ペラコン2012の審査員には、プロとしてゲーム開発に関わっているゲームデザイナーも多く、単純に順位だけで捉えるのは早計で、各作品に対してどのように評価されたかのコメントが、現場の価値基準にも通じている。


 ゲームデザイナーを志す学生諸君は、是非全作品をまず自分で評価してみて、その後に審査員のコメント読んで、企画の「面白さ」はどこにあるのかを勉強してほしい。また人に見せる書類の書き方という点では、若手プロでも参考になるコメントがたくさんあるので、暇な時にでも参照してくれれば幸いだ。

週刊アスキー パチパチまとめ板

 最新号の「週刊アスキー」は付録つき!
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-週アスに付録!パチパチまとめ板?
 というわけで、この謎の「パチパチまとめ板」なのだが、遠藤みたいに鞄の中にゴチャゴチャまとめてケーブルやデバイスが入ってる人だと、いろいろ挟んでおくだけでゴソゴソ探さなくてよくなる。どうせ付録とナメていたが、結構おもしろグッズなので、こういうのが好きな人ならいいかも。

enchant.js CEDEC AWARDS受賞記念

 「9leap 」の審査会があったのでユビキタスエンターテインメントを訪れた。そうしたら
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-CEDEC AWARDS受賞記念Tシャツ&ステッカー
「こんなもの作っちゃいましたよ」ということで、先のCEDEC2012の、CEDEC AWARDS ネットワーク部門で、UEIの「enchant.js」が最優秀賞を獲得した記念のTシャツとステッカー。初代CEDEC SWATだった清水君だけど、発展していったCEDECは初心を忘れてはいないのだろうか?

 とりま、喜んでもらえてあげた方もうれしいね。


 審査会はそのうち結果発表があるだろうけど、審査員を務めたお礼に美味しいものを食べさせてくれるとのことで、すっかりwktk


 浅草の「ちんや」というすき焼き屋さん。今半、米久と並ぶ名店で、もちろん自分の財布で食べられるような店じゃない。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-きれいな霜降肉は茨城産
 登場したのは、きれいにサシが入った茨城牛。
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-伝統の割下でくつくつと
 これを野菜と一緒に割下で温めて、
遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-溶き卵に絡めて後は食べるだけ!
 卵に絡めていただくのだが、ウマス!


 125gということだったが、質量では測れない満足感で、ごちそうさまでした!