足を捻るのは間違い!


 先日ブロ友さんの記事に


『土踏まず辺りから足を捻る様にアンドゥオールしたら踵が前に出て綺麗に見える様になるのでは?』


と云う物がありました。 ↓




 鎌足を直す為に考えられた様ですが、実はこの方法だと鎌足が酷くなります。 この様な考え方をしてしまう人は少なくないと思いますが、何故駄目なのかを解り易く説明したいと思います。




形を変えて考えてみましょう!


 足を伸ばした状態だと捻りが入っても余り違和感が無いかも知れませんが、その足をフレックスしたらどうなるのかを想像してみましょう。


 土踏まず辺からアンドゥオールすると云う事は小指側が親指側より押されると云う事ですよね。 これをフレックスしてアテールに立とうとすると小指から踵までが床に触れて親指側は浮いてしまう事になります。


 ↑ これって完全に鎌足ですよね!

 しかもこの状態で立ったら捻挫しそうですよね? そして脚の外側の筋肉が緊張して全体がO脚方向に働いてしまいます。 これが膝関節と股関節の軟骨に良い訳はありません。



 また同じ様な足の捻りに通称「フィッシュ」と言われている物があります。 “アラベスク”等で足首を緩めてつま先を上に上げてアンドゥオールに見せ掛ける物ですが、これは先程の「土踏まず辺から捻る」のと逆の作用がある動きです。


 こちらは親指側を小指側より強く押す状態なので、フレックスすると小指側が浮いてしまいます。


 これは所謂「土踏まずが落ちた」状態で、先程とは逆にX脚側に筋肉が働きます。

 しかしX脚で喜んではいけません。 これは医学的なX脚ですからぜったいにダメな奴の方ですからね。

 


X脚とO脚の参考画像



 バレrinaさんのロシア人ダンサーの旦那さんも『足は真っ直ぐに伸ばす以外はダメ!』と仰っていたそうですが、全くその通りで少しでも足に捻りが入ったら「鎌足」や「土踏まずが落ちる」事に直結していて、それは行く行くは怪我や体の歪みになって行くので絶対にやっては駄目なのです。


 “脚のアンドゥオール”は股関節の位置で大腿骨だけが外旋すれば、その先にある全てが回るので、部分毎に外旋を考える必要はありません。 逆に足先等で誤魔化そうとすればする程に基礎とは正反対の方向に行ってしまうのです。 日本では多くの指導者がこの様な間違った方向での指導を行っている場合が多く生徒側も気を付けなければ怪我をするので、間違った考え方でレッスンしない様にして下さい。







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