NATO(北大西洋条約機構)の欧州連合軍最高司令官で米欧州軍のカボリ司令官は10日、下院軍事委員会の公聴会で「米軍が支援を続けなければ、ウクライナはごく短期間に弾薬や防空ミサイルを使い果たす」と証言している。

 カボリ司令官は更に「ウクライナはロシア側に5対1で撃ち負けている」とも述べ「数週間のうちに10対1になる」と強調したそうだ。

 アメリカ議会では共和党の反対で緊急予算審議が進まないこともあり、予算の通過を求めるための下院での証言と考えるが「何故、勝ち目のない戦いをするのか。これ以上、犠牲者を出すべきではない」と証言しなかったのかと言いたい。

 戦争で犠牲になるのは子供、女性、お年寄りが多い。それぞれ世界でたった一つの尊く重い命である。武器供与、資金援助を止めればウクライナ戦争は終わる。

ローマ教皇は「ウクライナは降伏の勇気、白旗を求める人たちがいる。しかし、それは強い側を正当化することになると言う人もいる」という記者の質問に対して「最も強いのは状況を見て国民のことを考え、白旗をあげる勇気を持って交渉する人だと思う。交渉という言葉は勇気のある言葉だ。自分が敗北し、物事が上手くいかないと判った時は交渉する勇気を持たなければならない。恥ずかしいかもしれないが、何人死んだらすべてが終わるのか。事態が悪化する前に交渉することを恥じないで」と訴えている。

 このローマ教皇の言葉を噛みしめ、一にも二にも停戦へと導くのがリーダーのなすべきことではないか。

 

11日のコメント

 Yamadaさん、貴重なコメント有難うございます。正しい見方、認識で私も同様のお話を聞いております。アメリカ1カ国で世界をリードする時代ではなくなりました。「遠くの親戚より近くの他人」ということわざがありますが、ロシア、中国、韓国、北朝鮮、隣国外交が日本の国益にとって最重要と考えます。

 BAHOさん、政治の究極の目的は世界平和です。意図的に敵国を作るべきではありません。世論調査は一つの参考データーと受け止めています。

 ひでおさん、日本と米国だけで世界が動いているわけではありません。国益の観点からも日露関係は大事です。

 さださん、政治家には巡り合わせというものがありますが、岸田総理は何かついている、持っているものがあると感じます。