血管のいまとむかし。 | おのころ心平オフィシャルブログ「ココロとカラダの交差点」Powered by Ameba

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病とその人の背景に潜むココロとカラダの繋がりを、西洋・東洋医学・科学・物理など様々な角度より検証し病気の“本当の原因”を探ります。

おのころ心平です。

 

脳卒中には、

血管が詰まるタイプ「脳梗塞」と

血管が破れるタイプ「脳出血」「クモ膜下出血」

がありますが、

 

脳出血は、冬場に多く、

脳梗塞は、夏に増加する

と言われています。

 

今回は、


昔、脳出血が多く、
今、脳梗塞が多い

という時代変化を

コレステロールの観点から

考察してみましょう。


***

 

さて、何かと悪玉扱いされる

コレステロール。

 

でも、コレステロールは血管壁を
強くしてくれる作用があります。

 

かつて日本人に多かった「脳出血」は、

コレステロール不足で

もろくなった血管が切れやすかったと

推測できます。

 

***

 

現代食生活では逆に、

コレステロールが過剰になって、

血管が詰まって「脳梗塞」が

起こりやすくなっています。

 

コレステロールは

70%が肝臓でつくられ、

残りの30%は食事から摂取されますが、

これも肝臓に取り込まれます。

 

血管の強弱は、運動と食事が

大事なファクターとなりますが、

血管内の血液の質も

大いに影響を及ぼすでしょう。

 

***

 

ダイナミックに言ってしまえば

血液の入り口は肝臓です。

 

血液のもととなる栄養分は

すべて肝臓を通るからです。

 

一方、血液の出口は腎臓です。

 

血液中の不要な物質や老廃物を

濾過して、排泄してくれるからです。

 

そして腎臓は、

体内のミネラルバランスを

調整することで

血圧にも関与しています。

 

かつて、脳出血が多かった頃は

高血圧の多かった時代です。

 

比喩的に言えば、

「出口の腎臓に課題があった」

時代と言えるでしょう。

 

もったいない、

ものは大事にしないといけない

捨てることにとても抵抗のあった時代

の課題と言えるかもしれません。


***


一方いまは、

コレステロール過多ですから、

「入り口の肝臓に課題がある」

時代と言えます。

 

モノも

食べ物も

情報も

食傷気味に過剰な時代。

 

コレステロールが

溜まりすぎて

血管をふさいでしまうのです。

 

モノが少ない時代の「脳出血」。

モノが多い時代の「脳梗塞」。
 

この対比を血管の質が

如実に表しているようにも

思えますね。

 

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