時間の花と宇宙の音楽 | 岩崎 結~ピアノ、歌、音楽、心の浄化のこと

岩崎 結~ピアノ、歌、音楽、心の浄化のこと

普段の音楽生活を通して見えたこと、感じたことを書いています。


『モモ』という児童文学、読んだことありますか?






私もすごく久しぶりに、改めて読んでみました。



人から時間を盗む灰色の男たちと、彼らから盗まれた時間を取り戻すモモという女の子のお話なのですが、


ネタバレにならない程度に(?)書きますが、


この灰色の男たち、自分たちの目をつけた人間の前にふと現れて、時間貯蓄銀行と契約するようにせまるんです。

そばにいるだけで、身体の底から冷えてきて、心までもすーっと風が吹き抜けていくような状態になるので、みんなそれで契約しちゃうんです。

それで訳もなく急ぐようになって、1分1秒でも時間を節約して貯蓄しようとするようになるわけ。



そもそもどうやって時間を盗むのかもわからないし、対抗のしようがない中で、モモはひょんなことから、時間をつかさどる不思議な人物、マイスター・ホラに会います。


そこで時間の秘密を教えてもらい、時間のみなもとを見せてもらうのですが、


この時間のみなもとっていう場所が、すごいの!

~本文より抜粋~



ここでは沈黙を守らなきゃいけない約束になっていて、


金でできた大きな丸天井の一番高い中心にまるい穴があいていて、そこからまっすぐ光の柱が下に下りていて、その真下にやっぱりまんまるな池があります。


黒い鏡みたいにじっと動かないなめらかな水面のすぐ近くを、どこからぶらさがっているでもない振り子がゆっくり宙をたゆたっていて、振り子が近づくにつれある場所から大きな花のつぼみが伸びてきます。


振り子が更に近づくと、だんだんつぼみが膨らんで、すっかり開くと、それは一度も見たことのないほど美しい花でした。

振り子はしばらく花の上にとどまっていましたが、また動き出して遠ざかるにつれ、しおれはじめ、すっかり散り尽くしてしまいました。

でもそのときには、また別の場所に新しいつぼみが出て、さっきよりも、もっとあでやかな花が咲きにおいはじめます。

さっきと全く違う花でしたが、今まで見た中で一番美しい花でした。けれどまた振り子は向きをかえて、花はさかりをすぎて消えていきます。


こうして新しく咲く花はどれも、それまでのどれとも違うし、ひとつ咲くごとに、これこそ一番美しいと思えるような花でした。


そのうち、もうひとつ別のことがたえまなく進んでいることがわかってきました。

丸天井の真ん中から差し込んでくる光の柱は、光として目に見えるだけではなく、そこから音も聞こえてくることに気がつきました。


はじめそれは、遠くの木の梢にたわむれる風のざわめきのようであり、しだいにはげしくなって滝の音か、岩に打ち寄せる波のとどろきに似ていました。


よく聞いているうちに、それは数えきれないほどの種類の音が響きあっているのだということがはっきりしてきました。


それは音楽のようでいて、しかもまったく別のものです。


そのとき突然モモは気がつきました。前によくきらめく星の下でしずけさにじっと耳をかたむけていたとき、はるかかなたからひそやかに聞こえてきた音楽が、これだったのです。


ふと、この鳴り響く光こそが、どれとして同じもののないあの類いなく美しい花のひとつひとつを、暗い水底から呼び出して形を与えているような気がしました。


音は、人間の声ではなく、金や銀や、その他あらゆる種類の金属がうたっているような響きです。

それに続いて、想像も及ばぬ遠くから言い表しがたい力強さをもって響いてくる声が聞こえてきました。


やがてことばを聞き取れるようになりました。それは、太陽と月とあらゆる惑星と恒星が、自分たちそれぞれの本当の名前をつげていることばでした。

そのとき突然モモは悟りました。これらのことばはすべて、彼女に語りかけられたものなのです。全世界が、はるかかなたの星々にいたるまで、彼女の方をむき、じっと見つめて話しかけているのです。


帰ってからマイスターホラに、あそこはいったいなんなの?ときくと、

お前自身の心の中だ、という返答が返ってきます。


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これ児童文学・・笑

ふりがなふってあって、ひらがな多用してる児童文学・・笑



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今私は、ひとつの試練を与えられていて、それがなかなかの難関で、


さすがにしんどくなって、
もう何も聞きたくない、何も見たくない、一切触れてほしくない!
って身体の全部を閉じていた気がします。


ふっと耳を開けると、ちゃんと聞こえてくる。


今日も5月らしいさわやか~な風が吹いていたし

葉っぱはキラキラして、ちょっと強めの風にざわざわいったりして、

太陽はぎらぎらと照りつけていたし
シミが増える・・

私の中にもちゃんとある時間の花とあの音楽。


それは、精神的な豊かさとでも言うものかもしれない。


ここをシャットアウトしない限り、全てがうまくいくはず。
例え物質的なものをどれだけ失ったとしてもね。


試練といっても、難関といっても、その程度のものなんだよね。この音楽の前にはね。

😏

ということで、心配はしないで下さいませ、私今とっても元気です!


そしてたくさんの方々と一緒に音楽することでさらにさらに元気になっております!(*´ω`*)(*´ω`*)(*´ω`*)


いつもありがとうございます