10000字に熱は宿るのか。 | もはやただのゲッツの僕の日常

もはやただのゲッツの僕の日常

演出振付家のゲッツです。
ちなみに犬派だが、猫の魅力も悪くないと思う今日この頃。


真っ白なキャンバス1万字チャレンジ。
1万という数字は身近だと「1万円」だったり
1日「1万歩」歩いたら健康に良いだろうとか、そんな所でしょうか。
「1万字」書くという事は中々非日常で、
余程中身が詰まっていたり、感情が溜まってないと吐き出すには多すぎる数です。

Twitterが140文字で、
ギリギリまで書いたツイートを72個ツイート。

コンクール規定の中高生の読書感想文の文字数は2000字以内(原稿用紙5枚分)、
この最大数の5倍は書かないといけませんので、


その中身には
宇宙の広さを伺うような大きなツイートや、
読んだ本が好きで好きで何度も読んで覚えてるくらいのパワーがないと難しいかも知れませんね。
ちなみに、アメブロは日本語入力で最大30000文字だそうです。
今回の企画以上に白キャンへの熱い思いを書き出したい方はこちらでもいいかもしれません。




さて、前置きが長くなりましたが、
せっかくなので、僕も隙間で書いてみましょうかねとこうしております。

とは言え、僕が自分語りしても仕方ないので
今回の主役「真っ白なキャンバス」について書こうと思います。
僕は今と未来に生きすぎて、過去の記憶薄い方なのですが、
僕もこれからのみんなを支えるべく振り返る事で更なる意味を見出していこうかと。
なるべく思い出しつつ行きます。
ざっくり要点として。




・真っ白なキャンバスのみんなとの出逢い
・時代を感じる存在達
・成長と現実
・今とこれから
・何者かになるということ



こんな感じの5部構成で書いていこうと思います。
白キャンを僕なりの付き合いで見えてきたものをお伝えしつつ、ファンの皆様にも何かライブや物販、配信では感じられないような事を感じて頂けたらと思います。



まず、



簡単に自己紹介させて頂くと、
僕は「演出振付家」
平たく言うと「振付師」と言う名目を大きな枠として仕事しております。
「ゲッツ」と申しますよろしくお願い致します。



演出振付家のお仕事としては、
「ワンピース」「名探偵コナン」「にじさんじ」などの作品のダンスディレクション、振付、
アイドル振付としては年間100本程やらせて頂いてます。






白キャンがスタートしてからですと、
「Whatever happens,happens.」
の振付から参加させて頂いて、
現在に至るまで8割ほどの楽曲を振付させて頂き、定期的なブラッシュアップや、一昨年の合宿や、昨年の周年ワンマン、などでライブレッスンさせて頂いていたりします。



その1
「真っ白なキャンバスのみんなとの出逢い」




遡ること約5年前ですか、
その頃僕はアニメ「銀魂」の両国国技館のイベントや、アニメ「ソードアートオンライン」の劇場版のリアルイベントの振付、アイドルグループ「ナナランド」の立ち上げなど、
仕事の幅が大きく広がり、アイドルグループと言うものへの振付もこの頃から多くなっていたと思います。





僕は事務所所属で働いている振付師でして、
事務所から
「新しくアイドルの振付よろしくお願い致します。」と来まして、いつものように
「かしこまりました。」といった感じで引き受けていました。




この年の辺りは所謂「楽曲派」と呼ばれるようなアイドルが台頭し始めていたり、
大きなグループの主力メンバーが卒業したりと変化も起きていたと思います。
「BiSH」や「坂道系」のグループが大きく抜け始めていたのもこの頃かなと。




そこで出逢った新しいアイドルグループ
「真っ白なキャンバス」
大人の僕から言わせて貰えば、
世代の違う当時の「今の子」っぽい、病み系とは違う、よく言えば「儚そうな」言い換えれば「弱そうな」子達でした。




僕は結構体育会系の所でお芝居やダンスを学んだり、父親も昭和的な厳しさのある人だったので、
「何クソ根性」とでも言いましょうか、
元気に返事はしても、ボロクソに言われて指導されては

「出来てない自分は確かにいかん、でもいつか見返してやる!」

と言ったような反骨心で踏ん張って踏ん張って下積みしてきた、典型的な、芸事で叩き上げられて今に至ってる人間です。




当時の僕は今よりは苛烈に、
厳し目にトレーニングしたり、ズバズバと指摘したり、事務所サイドからもよく「厳しく」お願いします、と言われていたりで、芸事の姿勢、社会人としての動き方などからダンス、ライブのレッスンをしてました。



そんな僕がみんな(初期メンバー)とはじめましてすると
「よろしくお願い致します!
(んー、ガツガツ行って大丈夫かな?)」
と言う印象は抱きましたよね。





さらに、
挨拶で会話をして、振り入れで動きを見て端的に、
自信なさげで、声も小さく、目も合いにくい、
表現のパワーも控えめ、であった彼女たち。
ただ、どこか不思議な魅力がある。
そんな子達。




過去、現在においても
ジャパニーズアイドルは
幼く、成長性を良きとされ、時に個人の圧倒的な魅力、時に独特なコンセプト、現在ではインフルエンス能力など、形を変えてそれぞれの「らしさ」を確立してきました。




彼女たちにも、そんな時代を作るかもしれない、そんな魅力がある、、、ポンっと想像できるほど僕は柔軟ではなく、こりゃ大変そうだな、と自分の経験の型にハメては頭を回転させるのでした。




その2
「時代を感じる存在達」





さて、頭を悩ませつつも白キャンとの付き合いが始まり、
どうやら継続的にやらせていただけるようで、
ではもう一つのめり込んで頑張らねばと思いつつ、新メンバーに歌にパワーがある「三浦菜々子」を迎え、彼女たちとのやりとりにも慣れ、
ピリピリと指導や説教をして振り入れをして行きましたが、このタイミングでエネルギーを出して引っ張っていたリーダーの「立花悠子」が卒業。



パフォーマンスが派手と言う意味ではなく、
ステージでの傾向として、
エネルギーがガンガン出るタイプが少ないグループにさらに大人しい印象に。
ただ、当時の印象的なコンセプト


「重なり合ったそれぞれの色は、真っ白な光になる。そんなキャンバスに夢を描いてゆく」


には大きく舵を切る感じにはなるなと感じておりました。
これが白く輝くのかはたまた、真っ白に上書きされてゼロとなるのか。



楽曲も
「白祭」「HAPPY HAPPY TOMORROW 」「untune」など
それこそ、白いキャンバスに彩りが増え、ただ「儚そう」みたいなところから進んで、表現に幅が生まれ始めました。
ただ、振り付けはガツガツにはつけてはいません、当時のみんなの実力に合い、且つ世界観が映えるようなもの、を意識して振付してました。
僕なりの初期型の白キャンっぽさ。






僕は基本的に節目のワンマンや、新曲お披露目などでしかライブに行く機会を設けていなかったのですが、どうやら白キャンのライブ、お客様の盛り上がりが凄いらしいぞ、みたいなのを耳にするのはこの辺りだと思います。
当時はもちろん流行病はないので、アイドルライブはガンガン盛り上がっていました。
また、別のコンテンツで「ライブレボルト」という声優さんのライブで、
モラルとマナーをもちつつ、色々な楽しみ方して良いよ、というチャレンジングなライブにも関わらせて頂いてましたので

(基本声優さんのライブは、過剰な応援や、光量を改造したペンライトなどは禁止で、この頃大きなイベントなどで目立った行為が注目されて禁止事項も増えていました。)

あの大人しい感じのみんながそこまでのパワーをお客様から引き出してんのか!?
と、アイドルライブの面白さを改めて感じる瞬間でした。
実際コールが凄かった。




でもね、
この頃めっちゃ説教した事も覚えてます。
そして、もっと自分が変わらないとなって自覚したのもこの頃です。


若い時はそれこそ、自分が経験したステージや、熱量で物を作りたいから、それを基本に熱くやってましたけど、
自分は慣れてきて経験してその気持ちになったけど、芸事初めましての子達にいきなりそれは押し付けがすぎると。
その上白キャンのメンバーは特に僕が感じたことがないタイプの子達だったので、もっとしっかり向き合って、僕が変わって行かないとみんなを良く出来ないとすごく考えて、レッスン前、後によく頭を悩ませてたもんです。

基本的に「人に何かを教える」なんて大層なことは、「人を変える」って事ではなくてあくまでルールやマナー、サービス、モラルといった経験してきてやらなければいけない事、やった方が良かったもの、観てきてよかったものを自分なりに伝えるだけで、誰かを変えるなんてことは出来ません。



ただ、僕が変わるのは遥かに簡単で中々に難しく、みんなが言葉を聴きやすい信頼関係、理解しやすい言葉、頭に入りやすい状態を作りたいなって思いました。
ここまで経験してきた、評価されて来たであろうなけなしの手法から離れる瞬間でした。
まさに「時代」というのを目の当たりにして、受け入れ始めたのです。






その3
「成長と現実」





前述したように白キャンは若手プロデューサーの青木さんの元、みんなも食らいついて頑張り人気が出始めました。



みんな努力してライブにも慣れ始めました。
しかし、ライブパフォーマンスとしての成長はそこには追いついてる感じはなく、課題は多かったです。
しかし、ジャパニーズアイドルはこの成長過程もやはり魅力なわけで、本人たちはこのジレンマに悩まされたりする訳ですよね。
みんなよくぞ続けてくれました。





そんな時期を過ごしつつここに、「橋本美桜」「西野千明」という、また毛色の違った存在が入ってきました。




2人の印象はしっかりとして課題をこなそうとする美桜ちゃん、ダンスがとにかく出来ないと渋い顔をしていた千明ちゃん。
この2人が入るとどういうグループになるんだろうと面白がっていたのを覚えています。




しかし、2人もめちゃくちゃ何かに特化している訳ではなく、それぞれこのグループでの在り方や、ライブへの向き合い方を模索していたように思います。




メンバーが増えた事によりライブにパワーはみえます、しかし、振り付けが揃わない、フォーメーションも覚え直しなど難しい点もあります。
ここで、個人時にきっかけとなる曲が来ます。
どれでしょうか?





はい、





「セルフエスティーム」です。
へえー、っと言った感じですかね。
「全身全霊」「闘う門には幸来たる」のような明るい曲の後に来た、白キャンっぽさもある曲。
メッセージ性の強い曲。
すごいこだわって作り、ここで、僕なりの白キャンの振付の方向性や、今のメンバーに合う形がもう一つはまってきたなと感じました。
踊らない事での表現、踊る事で伝わる表現、この匙加減がうまくハマった気がしたんです。
めちゃくちゃ魅力的に見えました。




イントロの手を広げて天へと手を掴むダンス、
サビでの感情を吐き出すような踊り、
間奏でペアで踊ったり、
間奏あけで、ただ歩いてまっすぐ前を見て何かを想像させるような動きだったり。



この子たちの魅力って、異世界であるステージ上ですら、
''ただここに在る''
事が出来ることなのかなって。
きっと本人達は大人の言うがままに一生懸命にやっていたりするだけなのかもしれません。
でも、真っ白なキャンバスとして集まった個性は、新しい形として繋がって表現されて可視化されるまでになったんだなと思いました。





人はそれを「エモい」と言ったり、「昂まった」「感動した」と言ったりするのかもしれません。
よくわかんないけどなんかいいんだよね、ってのがある事が僕は素晴らしいと感じました。
彼女たちの成長が先に進みすぎる現実に追いつき始めたのだと。







その4
「今とこれから」




現実に追いつく、いいでしょう。
評価が変わってきて、個人が誉められたりライブを褒められたりするわけですから。
しかし、追いつくと先が見えなかったり、期待できるものが小さくなったりするのが人間の慣れ。
人は常に期待して、応援していたいのです。




「今踏み出せ夏」や「桜色カメラロール」と言ったみんなで楽しく空間を共有する曲や、パフォーマンスで美しさや可愛さを見せる事もできるようになってきて、
アイドルとしてしっかりしたものを出せるようになって、僕は先生としてはとても良いなと思ってました。
この下地はやってきたものからしか手に入りません。
ここから先の世界はそれぞれのスキル、成長、感覚などの要因も大いに必要となってきます。




さてさてさて、
はい、そうですね、そろそろですね、来ましたね。




「麦田ひかる」「鈴木えま」のまさかの2人が卒業。
更にここで新メンバー「浜辺ゆりな」の参加「秦 はるか」が参加からの脱退と
白キャンにとって波乱の時期。



人が増えたり減ったりすると言うことはフォーメーションも直さないといけないので、白キャンの見え始めたライブ感はまた揺れはじめ、ダンスの先生としては中々大変ですし、メンバーももちろん大変。
この頃からある程度固まってきたパフォーマンスのクオリティのブレも気になる時期でした。




ここで前回の合宿ですね。
進行が中々にギリギリだったので
「ルーザーガール」のフォーメーションと振付を行きの電車で間に合わせようと必死にやっていたのを覚えています。
ドキュメンタリーで少しレッスンの様子も流れてましたが、「必死」とか「真剣」とか「集中」といったものは積み上げるのは難しく、崩すのは簡単です。
ライブは楽しいだけでは届かない世界があり、
日常、レッスン、本番へと積み上げてやりきって始めて誰かに何かが残るものだと思っています。




ゆりなちゃんはまだまだ必死にみんなに食らいつこうとしていたし、
千明ちゃんは徐々にダンスにこだわりを持つ様になっていたり、
ななちゃんは自分の悩みと向き合っていたり、
美桜ちゃんはライブの見せ方と戦っていたり、
あずちゃんは不安と対面していた。



それぞれの思いを見つめて過ごした合宿を経てのライブはとても良かったです。
みんな一つ超えたエネルギーが出てたし、最後に語ってた言葉にも力があった。
よく頑張ったね。いいチームだなって思った。
人生は楽じゃねえよのな。





そんなチャレンジを超え更に白キャン的な挑戦は続きます。
ここで「共創」というアルバムがきて、また様々な楽曲によってみんなの魅力が引き出されてきます。
「オーバーセンシティブ」の様な楽曲は初期のみんなでは受け止められなかった曲でしょう。
この曲の突き刺すような、溢れそうな、真っ直ぐな感情のパフォーマンスを今のみんなならと渡してみて、
そこへみんなが挑戦して、経験してきたものが少しずつ乗って磨かれて磨かれて良い武器になってきたなと感じました。
僕はすごい好きです。




そんなチャレンジをいくつも超え
ゆりなちゃんを迎えた体制も安定してきた時、
白キャンはなんと新メンバーオーディションを開きます。
僕は結構5人グループという数字は好きなので、何人とるのかな?と考えてました。
どうせなら同じ奇数(センターがつくれるので)の7がいいなーと思っておりました。
その予感は的中しますが、メンバーはまさかの2人でした。





卒業した「麦田ひかる」「鈴木えま」の2人。




凄いことだ。
これもまたドラマティックですよね。
色々と複雑な思いが飛び交いそうな話。
ファンの皆さんのお気持ちはどうだったのでしょうか?
もちろん全肯定される程甘い世界ではないでしょう。



でも、僕は結構フラットに考えてしまうので、
そうなったのならば、やる事は1つ。
兎にも角にもこの白キャンを良い状態でお客様に届けて受け入れてもらいたいなと。
僕の仕事は文句をつける事ではなく、
演者のみんながいいパフォーマンスをしてお客様が喜ぶライブを作る事。



元々いたメンバーですし、7人になってもすごくしっくりきていたなと思います。
休んでいた間に5人で仕上がっていたメンバーとのパフォーマンスの差は正直感じましたが、元々独特な雰囲気の2人、少しずつ楽曲を覚えて馴染み方もまた不思議とスッとしていた様に思います。



ただ、やはりシンプルにフォーメーションの直しが膨大なので、しばらくは直す、お披露目、直す、お披露目、と追いつけ追い越せの繰り返しで、今はクオリティを求める事は不可能かと思いました。
この2021年の夏あたりは大きいステージにも立てる様になっていたので、尚更みんなはその現実と理想の差でしんどい気持ちはあったと思います。
夏から秋頃辺りはかなりみんなとずっとレッスンしてました。







その5
・何者かになるということ



さて、ここでやっと7000文字付近のようです。
1万字の大変さがやっとわかってきましたね。




7人でのパフォーマンスにする事に追われ、そんな中でライブを重ねて定着させていくメンバー。
4周年記念ライブが決まりました。
この時、演出としてドラマ仕立てである事や、バックダンサーを入れる事、ユニットで割って行くことなどが決まり、
リハーサルの進行含めかなりみんなとレッスンに明け暮れる日々でした。




僕はこの頃
「みんなが今の白キャンである事に自信をもってもらいたい」
と思っていました。
自信がなく見えたとかではなく、手応え、というものを掴んで欲しかったんです。
それはシンプルな事で掴める部分もあって、
練習量で裏打ちされた実力を手に入れる事、だったりします。
みんなは悩みすぎると足が止まってしまう所がある事や、わからなくて不安になる事も感じていたので、
今回は台詞や通常とは違う演出で頭を持っていかれると思ったので、体ではパフォーマンスはこの通りやれればいける、という状態を作って、
本番で7人での今できる事がレベルアップしたと実感させてあげたかった。



そこへライブのタイトルでもある


「わたしとばけもの」


と言う曲。
すごく難しいけど、今向きあったら面白い曲だなと思いました。
なので振付も、MVと同じようにコンテンポラリーな部分も取り入れたり、芝居のようなコミュニケーションだったり、
僕なりの解釈でのドラマの展開だったり。
みんなの闘い、真っ直ぐな魅力をそのまま



そこへバックダンサーさんをつけてのボリュームアップ。



アイドルライブの沸いて楽しむものとはかけ離れますが、真っ白なキャンバスにしかできないものになったと思います。
表現の世界って、自分たちで正解だと信じるものを打ち出して世の中に答えを出してもらうもので、こちらの思惑はどうあれお客様が感じたものが全てです。
世の中全ての人に好きになってもらえないかもしれないけど、なるべく沢山の人に愛されるようにギリギリまで考えて詰め込みます。






僕は白キャンの「レイ」と言う曲がとても好きです。



これは僕の観点ですが、
今の真っ白なキャンバスって、
ほんわかとした柔らかさの中に細く小さな芯があって、それは薄いガラスのように脆く壊れやすい。
だけど、その芯の中に見える儚さと鋭さが独自の光を蓄えていて人を惹きつける。

そんな風に思ってます。




なんかカッコつけましたねw
紆余曲折あっても、シンプルにみんなカッコいいし、かわいいし、楽しくアイドルしてるのがいいなって思います。
その中に立つ凛々しい姿が僕の心を打ちました。
それが見えたカッコいい白キャンのみんなが、曲が好きなんすよね、長くみて来たからそこに明確な成長を感じているんだと思います。
よく辿り着いたなと。





皆さんが大好きな白キャンは迷いながら悩みながらも多面的な表現を身につけ始めて、
僕みたいな先生としての目線でファンではない人間の心にも届くようなステージも出来るようになって来ました。
僕も少しは役に立てたのかなと思えた瞬間でした、ありがとう白キャン。




河口湖フリーライブ、有声ライブ。
いかがでしたか?
僕は参加できてないので映像で。




アイドルライブにおいて有声は大切な要素でしょう。
集客ももちろん、ここにも影響しますし。
ただ、演者がそこに振り回されすぎてはプロではありません。
「声援が少なかったから」「集客が少なかったから」盛り上がらなかった?
違うと思います。
盛り上げるのは我々演者の仕事です。
テンプレMCの「盛り上がっていきましょう!」
そう、やはりきっかけは大切です火種です。


あとは風を送ったり、燃料を焚べたり、何を燃やして、見てるのか、何か作るのか、それが演出。


盛り上げるのは、楽しませるのは我々の仕事。



10000人が1人も楽しめなかったライブより、
100人が100人に言いたくなるライブがいいでしょう。
一生忘れない思い出作りたくないですか?
そのために命かけてやってんすよ。
そこに参加してくれる皆さんが乗っかってくださったらこれ幸いと報われるわけです。



一緒に盛り上がっていきたいんです。
だから盛り上げるんです。
皆さんの力は絶対必要なんです。
簡単じゃねえんす。



さあ、今のみんなはどうなのか。
みんなのこれからはどうなるのでしょう。
何者かになれるのかな。


今回の合宿。



TDC(東京ドームシティーホール)ワンマン。



さあ、どうなる。
何を見せてくれるのかな。
僕は全力で盛り上げていきます。






最後に。





メンバーのみんなの事を少し。
いやあと2000字くらいある。
すごいな1万字。
2000字燃やす熱い思いで行きます。




小野寺さん

最初は引っ込んだ所で、こうやりたいという気持ちを抑えて、なんとか自分なりに頑張ってステージに立っていた様に思います。
リーダーが抜けてからの君は、その穴を埋めて終わらせないよう、進めようとすごく頑張って自分のアイドル像へ近づく努力をしたんだと思う。
それを続けたいつの日か君はみんなに愛される「小野寺梓」として立っていました。
しっかり考えてやってる所も、抜けてぽわんとしてる所も、なるべく良い所を見せて弱い所を見せたくないとこも全て君の魅力です、
これからも少しずつ受け止めてもっとなりたい君になっていってください。
TDCで最強のアイドル小野寺梓として楽しんでください。




三浦さん

歌に力があって、時に引いてしまう所もあるけど、やはり白キャンの世界を支えるてくれる三浦さん。
考えて考えて自分の魅力を探っているんだなって思います。
自分の中の自分、他人が見てる自分、色々気にしなくちゃいけなかったり、気になったり、そんな繊細さの生み出すバネはすごいエネルギーで、それが歌に乗ってるんだと思う。
自分の事なんて中々納得できることばかりじゃないけど、わかっていることも本当は近くにあって、納得できないそれを少しずつ噛み砕いて、飲み込んで、ゆっくり自分の中に溶けた時にもっとパワーになってると思う。
慌てなくてもいい、続けて悩んでいこう。
まだまだ君の知らない君はすごいよ、TDCという大きな空間で目一杯感情の歌広げて来てください。



橋本さん

最近よく、向かい合い方の話や、成長の話しますね。
僕はずっと橋本さんの実直さが好きで、わかった気になってるだけだと思いますが、きっともっと考えてる事悩んで立ち向かっている事あるのでしょう。
簡単じゃない事や、自分のポジション、ダンスや歌のスキル、色々と分析して立ち回りを考えてくれる、しまう君。
このやり方でいく独自の道の先は見えにくく気づいた時に花開いてるものだとやはり思います。
でも、いつかそれはきっと続けていく君自身が気づくレベルで大きく変わる日も来ると思う。
知らないを沢山知って、その沢山が自分のパフォーマンスにまで落ちた時、TDCだってどこだって安心安定でいる橋本さんがいますよ。
でかくでかくいこう、いけるよ。





西野さん

ダンス苦手ダンス苦手という君が、白キャン以外でダンスをする機会があった時に挑んでいく姿、すごく覚えてます。
僕は西野さんのパフォーマンスパワーがどんどん表に出てるのを感じてます。
跳んで跳ねて元気な姿、好きなバンドをイメージして出す煽り、ちょっとおちょくって人をマネする技術、嘘みたいにヘロヘロな振り幅、これだけ色々と表に出てくるのが君の表現の道。
信じるものが強く見えると加速して魅力的に惹きつける力を感じます。
それでいい、泣いて、転んで、座り込んでも、立てるようになった時に立って、走りたくなったら走って、その姿が胸を打つ。
ありのままの西野がライブで輝かせる。
好きなだけないて、はしゃげばいい。
TDCでやりたい事、お客様に届けたいもの、色々やっておいで。君かっけえから。




浜辺さん

やりたい事も沢山あるだろうし、ドキドキして不安になる事もあるだろうし、その揺らぎの中にいてそれでもキラキラとアイドルしてる浜辺さん。
一から白キャンのメンバーとして頑張って、努力してライブにも慣れて来て、しっかりとみんなと横に並んで立ってるなって思いますよ。
立てているよ。
浜辺さんの1つ前に出ようとしてる時の顔がパーっと抜けててとても良いです。
大きいステージや、慣れない現場、ヒヨってしまう事もあるでしょう。
でもそういう時こそ、まだまだ新人と都合のいい理由を使ってやっちゃえばいい。
失敗したっていいのよ、次うまくいくから。
こっから先もっと大きい所も立てるよ。
だから、どんどんやっちゃおう、成功も沢山するよ。
失敗も成功もきっと君を輝かせる。
そのかわりギリギリまで努力して磨いてほしい。
ピッカピカでTDCいこうぜ。




鈴木さん

本当に稀有な存在だと思う。
理解できないものってのは人は怖がったり遠ざけたりするものだけど、そんなものはなく妙に惹きつける力がある。
そうは言っても等身大の女の子としてちゃんと戦ってるよね。
自分なりにしっかりとアイドルしていたり、できない自分にちゃんと悩んでいたり、しんどいけど頑張って筋トレしたりね。
中が見えずらいスタンスで測れるものは独特な空気となって、ミステリアスだったりとハマると凄い武器になる。
ハマらないと、癖が強いみたいな感じに評価される。
これを自分でコントロールできた時にすごいパワーを感じる存在になるのよね。
可能性の塊なんだけど、可能性はどういう風にも転んでしまうから、ちゃんと目指していこう、TDCで自分が見せたい姿、届けたいライブ、バチッとやってみて。
君だけのステキな感受性で沢山キャッチしてお客様に届けてあげてください。




麦田さん

すごく沢山やりたい事があるよね。
最近それを教えてくれたり、自分で思ってる事を教えてくれたり、変化を感じさせてくれてありがたいと思ってます。
パフォーマンスに対する思いもこだわり故の所もあるし、とても良い事だと思う、後はどれだけそれを突き詰めて理想に近づけていくのか。
理想は追い続けても良いと思うし、そのために技術を上げる、違う事を体験する、っていうような回り道をしてもいいと思う。
僕らがダンスで表現する時にロボットほどの再現性のあるものではなく、揺らぎのある人間が出す出来るだけそこへ近づけていくというエネルギーや、思い思いの感情が魅力になってお客様の心に届くんだと思う。
心と体のバランスがはまった時に納得できるパフォーマンスができるかもしれない、
TDCワンマンが君にとってのきっかけになればいいと思うので、全力で挑んで全力でやりきってください。
チャンス掴んで力に変えていこう。





12080文字。





改行すると、文字数カウントされるので10000を超えて書きました。




最後はメンバーに、となりましたが、
今日ここまで僕が白キャンとやってこれたのは青木さん始め運営の皆さんと楽しんであれこれとやってこれた事。
みてくださる皆さんが白キャンをすごく応援してくださってる事。
みんなの頑張りを信じて僕も夢見たいし、やりきったみんなの姿をこの目で見て、アイドルやって来てよかったなと思いたいという気持ちを持ててる今、僕にとっての白キャンTDCワンマンが大切な記憶になるように全身全霊で向き合おうと思ってます。




ファンの皆さん。
泣いて笑って、しんどくて可愛くて、元気で悲しくて。
アイドルは楽じゃないけど楽しい仕事だと思います。
世界は甘くないし、可愛がるだけでうまくいく人生なんてほとんどありません。
僕も日々何を伝えてどうしてあげたらみんなは成長出来るのか考え続けてます。
変化し続けるみんなの少し先にいって引っ張り続けられるよう僕自身がもっと頑張ります。
皆さんも引っ張られてヒーヒー言うみんなを応援して頂けると幸いです。
その分皆さんにキラキラとした最高のステージを届けてくれるはず。






真っ白なキャンバス




5周年おめでとう




どこまでも挑んでいこうね。