真っ白なキャンバス5周年ライブ | もはやただのゲッツの僕の日常

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演出振付家のゲッツです。
ちなみに犬派だが、猫の魅力も悪くないと思う今日この頃。

五月雨を集めて早し最上川。
どうも僕です。
あ、もちろん、これは松尾芭蕉さんの俳句です。




真っ白なキャンバスというアイドルちゃんの5周年ワンマン。
 『希望、挫折、驚嘆、絶望、感謝 それが、私。』
無事終演致しました。




とてつもなく長く、あまりにも短い日々でした。








僕はななこちゃんが入る少し前からの付き合いなので、まあ5年くらいの付き合いといえばそうです。
僕の白キャンとの5年はこちらから見られます。

本人たちも合宿にて1万字の作文による、自己紹介、自己分析、自問自答をしてます。
こちらから見られます。
このnewsの下の方にあります。





とてつもない疲労の中、当日の熱を忘れないようにさらっと感想も述べております。

ツイキャスでライブの感想(主にメンバーのこと)




さてさて振り返りとして、

ざっくりライブまでの流れをば。



・合宿

・新曲2曲

・前回のようにわたしとばけものにダンサー入れる

・麦田主体のダンスナンバー入れる

・レイにもバックダンサー入れる

・ひな壇と花道あります

・「メンションガール」MV撮ります




これを大体2週間ちょいで全部やりました。







言うて僕もプロですので、色々な現場で色々な経験をしているので、それなりにやれたりはします。

それでも今回のスピード感では自分の力不足を感じるシーンは何度もありました。

なんならライブ当日ももっと自分が出来ればメンバーの負担を減らしてあげられるのに、と悔しい思いをしました。





僕は自分が天才じゃないと思っている分、自分の才能と努力は目一杯ギリギリまで使い切ってやろうと思ってやってます。

50〜100点出す天才に、70〜80点出し続けて勝つようなイメージです。

もちろん僕なりに100点は目指します。





今までの経験じゃ足りなかったなと思う事も沢山で時間も可能な限り振り絞りました。

プロデューサーのオーダーに応えつつ、メンバーの背中押して、お客様の期待まで届ける。

際限はない世界です。





ただ、そんな諸々は本番みんなが吹き飛ばしてくれました。





端的に、

今までで1番いいライブだったと思います。

心技体が上手くハマったなと。

ライブの演出、セトリの流れに熱が乗っかって、お客様とのコミュニケーションで興奮を巻き取り、

しっかりとした地肩で着実に進んでいく。

5年やってる、乗っかってきた人間たち、グループのパワー感じました。











正直言うと、一時期アイドルのレッスン、振付をするのがとても嫌な時期がありました。

いやいや、お前。

可愛い子に会えて、喋って楽しくレッスンしてるんでしょ?何が嫌な事あるの?

とお思いの方いらっしゃると思います。




僕は元来特別アイドルが好きって事もないですし、

先生がしたくてこの業界に入ってません。

言うて僕は男でみんなは女の子なので、運営の皆さんも信頼はあってもファンの皆さんへの信頼を必ず守らなくては行けません。

線が引かれてます。

やりとりも難しい所もあります。



そしてむかしむかしレッスンしてた頃。

やる気ないし、がんばらないし、すぐ泣くし、振りも覚えてこないし、なんでやってるの?

と思ってしまうような事がすごく多かったんです。




もちろん僕の勝手な思い入れで、こっちがこんだけやってんだからやってくれよ!っていう温度差でまんまと心に風邪引いて辛くなって火傷してる事も多々あったと思います。

体育会系で育った僕はつい勝手に燃え上がってしまう若さのパワーがありました。




だから、僕はいつしか、何も期待せず、ただしっかりとお仕事としてきっちりとだけやろう。

と思うようになりました。

プロとして最低限の役割は果たす。

それをやる。

下がらない溜飲を無理やり呑み込んではつっかえた所でゆっくりと熱を冷ます。







ただ、やっぱおもんないんすよね。

そんなの。

なんのために先生やってるのか。

だから、もっと自分を変えなきゃって思うようになりました。






若いみんなが歳の離れた男の人の言葉を聴きやすくするにはどうしたらいいのか、

仲間ではありたいけど、仲良しこよしにはしたくない。

振付つけにくるだけだとたまに会うだけですし、たまに来るだけの人間が言って受け取りやすいものは何か、などなど。




日々日々試行錯誤しました。

正解なんてわかりません。

人によっても世代によっても違いすぎる。

でも、いつしか僕が変わってきたのか、

段々と向かい合いやすくなってきました。

いつしか振付は年間100本を超え、

その頃にはすごく熱量もあって、ひたむきな子たちとも多く関わるようになっていて、より伝える事、育てる事ってなんだろうと考えるようになりました。

今も毎回帰り道は反省会です。





そんな中での白キャンのみんなとの5年。

仲良くやらせてもらってるとは思いますが、みんなとしっかり話すようになったのは案外ここ1〜2年な気もします。

それくらい振付のレッスンくらいでしか会わない。

あとは、お披露目のライブに遊びにいくくらい。

なので、なんならファンの皆さんの方がよっぽとお会いになってるでしょうし、お詳しいと思います。







友達になりたいわけではないけど、

個人的な感情の流れ、動機、趣味嗜好がわかってる方がアドバイスや伝え方はすごく絞って試せるのでありがたいんですよね。

だから会話したい。



僕ダンスの先生ってよりはライブの先生の、つもりで。

もちろん振付がメインで関わっているんですけど、

今回のワンマンも、結構演出周りの事をプロデューサーと話したり、メンバーともMCの事や煽りの事相談したり、合宿でやったように感情表現のレッスンしたり、

お客様に対するアプローチの話したりと広く提案させてもらってます。



普段はここまで出来ないので、

白キャンのみんなとは振付数だけでなく、

時間的にも内容的にも本当に

「一緒にやらせてもらってる」という喜びをもらってます。




「ああ、やっぱ僕はこうして全力でエンタメしたいんだよな。」




と。





やっぱ一緒にしんどい思いして、一緒に喜んで、一緒に感動したいじゃないですか。

半端にやると全部共感出来ないんですよね、そんな自分が作るものが皆さんの心にまで届くと僕は思えなくて。




だからなるべく自分は頑張る。

常に押し付けない。気分で刺さずにしっかりと考えて届ける。

常に離れすぎないように寄り添う。

いけるならどこまでも一緒にやる。





で、エンタメつくりたいんす。





そんな風に僕が変わってこれたのも白キャンとの5年間があったからだと思います。

成長させて頂きました。




ありがとうみんな。









1万字も書くと長いんで、この辺りで。

実際こっちが僕のストーリーですかね。

あちらは読み物で。



若い子と、女の子と向き合うのってやっぱ特別で、いかに僕が男で自分の常識で生きてるのかってのを沢山教えてもらいました。



希望、挫折、驚嘆、絶望、感謝 

その他全部の感情を集めて表現として出せたワンマンライブは、凄まじいエネルギーの作る光景でした。



まだまだみんなに教えられる事、よくしてあげられる所あるので、なくなるように教えつつ、なくならないように僕自身がまた変わっていこうと思います。





さて、コロナ禍的にも打ち上げもない大仕事の熱はこうして書き連ねる事で整えております。

今回はみんなあれよこれよと大忙しで、

本人達にも終わって声をかけられていませんし、写真も撮れておりませんので、めちゃくちゃ肩透かしな気分ですが、次はツアーがあるので、そこでまた持ち上げていきたいと思います。





下手したら良いお年をになりますねw





とりあえず、

真っ白なキャンバスこれからも凄い事になるアイドルグループなので、皆さんよろしくお願い致します!





それじゃあ、また、ちゃおなかよしりぼん😊