囀ずる鳥は羽ばたかない　その23　ネタバレ&感想

inr Hertz11月号に掲載されている、

囀ずる鳥は羽ばたかない

コミックス4巻の続きになる、お話です。
その22のラストが、どーなっちゃうの

って終わり方だったので、気になる方もたくさんいたみたいですね

私は、今回の方が堪りません

ヨネダコウさん、最高です

この表紙の2人。
学生の時の2人かな？
この表紙の意味を考えてしまう…

ネタバレ有り

その22のネタバレ&感想はコチラ

http://s.ameblo.jp/2759-1/entry-12181028835.html

その23のネタバレ&感想

矢代の｢セックスでもするか｣の誘いを断る百目鬼。
百目鬼に断られ笑いはするも、腹が立って仕方がない。
百目鬼の上に馬乗りになり、煽る言葉ばかり重ねた。

百目鬼に押さえ付けられた時の力強さ、熱い舌の動き、思い出す度に体が疼きもう1度愛されたいと思いながらも、頭の中がそれで埋まらないようにしていた。
していた筈なのに、なのに腹が立つ。

何に対して腹が立つのか？
いつから？
百目鬼を怖いと思う事に？
世話してる振りをしてた事に？
拒否された事に？
いや…それよりも前…自分なんかで興奮しちゃう百目鬼に？
と、考えていると百目鬼が口を開いた。

矢代を尊敬してずっと側にいたいと思うも、それ以上の感情を持ってしまい、矢代という人間にどうしようもなく惹かれたと話す。
そして最後に、すみませんと謝る。

矢代は腹が立っている。
自分でも分からない位に腹が立ち百目鬼を苛めたい、傷付けたいと思ってしまい、百目鬼のトラウマ・父親の事を引き合いに出す。
百目鬼は父親とは違うし、矢代は男だから妹とは違う。
そう話す矢代の言葉を嫌がる百目鬼に、追い討ちをかける言葉を更に吐く。

やっぱりお前は、抑え付ける方が好きなのか？

父親と同じで？
そこまでは言ってないが、言ったも同然の発言だ。

すると百目鬼の反応していた下半身は、すっかり萎えてしまっていた。
矢代は百目鬼の上から降りて、シャワーへ向かう。

ふと気が付くと矢代は服を着たままシャワーを浴びていて、怪我をしている事さえも忘れていた。
矢代は分からなくなっていて、自分の気持ちも、百目鬼が言った言葉も。
何か変な事を言っていたと、ぼんやり思い出して行く。
そして百目鬼が、どうしようもなく惹かれていると言った言葉を思い出して、愕然とした。

百目鬼はどうすれば良かったのかこれから先どうなるのかと考えていて、シャワーの音に気が付き慌てて浴室に駆け込む。
そこには服のまま座り込んで、シャワーでずぶ濡れになった矢代が。
何も言わずシャワーを止めた百目鬼。

すると矢代は、お前は俺とは違うんだなと言う。
矢代は百目鬼もどこか壊れていると勝手に思い、共感していたのだ、と。
アイツに似ていたから。
でも全然似てなかったから、そうやって自分の事を見る、
あいつとは違う目で。

最初から手離さなきゃいけなくて手離したかった、でも手離したくない、可愛いと思うから。
百目鬼が可愛い、けど怖い。
何でもすると言いながら、自分のせいで簡単に死にそうになる。
百目鬼がおかしくさせたんだ。
百目鬼が怖いんじゃなく、百目鬼を失くせなくなる自分が怖い、と1人言のようにブツブツと呟く。

そう項垂れる矢代を見て涙を流し、優しく頬を大きな手で包み抱きしめた。

そしてゆっくりと顔を近付け唇を重ねる。
百目鬼に合わせるように、矢代も唇を重ね合わせた。

今、2人はやっとお互いを求めたキスを。

という、内容でした