森美術館「ワールドクラスルーム」  アートはクスリ | タロットのささやき、こころの景色

タロットのささやき、こころの景色

大田区・東急沿線にあるプライベートスペースで、
マルセイユタロットリーディングをおこなうHARUです。
おやつとお茶を楽しみながら、じっくりゆっくりタロットを介してじぶんと向き合う時間。
月に数回、定期的にカフェ鑑定も行ってます。

 

 

森美術館

「ワールドクラスルーム」

 

 

 

森美術館開館20周年記念展として

当美術館所蔵作品を中心に展示されています。

 

みごたえ充分で

滞在時間3時間越え。笑い泣き

 

 

 

 

映像作品がとても面白く

飛ばすことなく

じっくり観てしまった。

 

 

「授業」
アラヤ―・ラートチャムルンスック

 

 

死後間もない本物の死体の前で

死についての授業をする作家。

合間に死体に答えを求めても

永遠の沈黙の前では

すべての問いが無力で空虚となる。

死は絶対的なのだ。

 

 

 

「事の次第」

ペーター・フィッシュリ

ダヴィッド・ヴァイス


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まったく見飽きることなく

最後まで

いや2回も観てしまった作品。

破壊的爆発的なピタゴラスイッチ。

 

 

「怪物のおなかの中」

ク・ミンジャ

 

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2015年から

作家自身が食べて飲んだ後の「かけら」を

捨てずに保管し分類した映像作品。

作家の体を作っていった過去の遺跡が

ゴミではなく美しいオブジェとなって現れる

日々いかに多くを消費しているか

静かに語りかけてくる。

 

 

「オーシャン・ビュー・リゾート」

ミヤギフトシ

 

 

 

 

 1遍の映画のような、

繰り返し観たくなる美しくて切ない映像作品。

 ベートーベン「弦楽四重奏」の旋律が

またまた美しくて胸にしみてくる。

 

 

 

 

 

 

懐かしい作品に出会いました。

 

 

「グラフィック・エクスチェンジ」

ジャカルタ・ウエスタッド

 

 

 

町で見かけた素朴なお手製&老朽化した看板と

作家が作り直したものとを交換する。

 

その味わい満点の交換品と

お店の由来などを訊ねる店主へのインタビュービデオ。

 

 

 

これも、懐かしい作品!

「あいち2022」でお会いましたね。

  (あいち2022/常滑編はこちら

 

 

 

「見えざる手」

田村友一郎

 

 

 

 

 


 「TIKAR/MEJA(マット/テーブル)」
イー・イラン
 
 
あなたの作品も
「あいち2022」でお会いしましたね
 

 

 

かつての日用品である伝統工芸のマットに

ヨーロッパ文化の象徴

「テーブル」の図柄が織り込まれた作品は

多文化の流入が

自国の従来のコミュニケーションのあり様をも変えてしまう

そんな現状を美しい色彩で伝えている。

 

 

 

 

 「対話」

「関係項」

 李 禹煥


 

 

 

この音のない世界の静けさ、

物の存在感、

ぴんと絹糸を張ったような緊張感。

自然と背筋が伸びると同時に瞑想を促されるような。

 

2023年の個展をなにげなく観てから

好きになった(今さらながら)作家の作品。

 

 

 

 

「Miss Moonlight 」

奈良美智

 

 

 最近(今さらながら)

好きになった作家。

 宇宙空間にいるような静けさが好き。

今まで毛嫌いしていたけど「好き」が広がる喜びは格別。

 

 

「無題」(奥の作品)

サム・フォールズ

 

  •  
  • 「黄昏の街」(手前の作品)
  • 梅津庸一

 

 この別作家による2作品が重なると

周囲の空気が膨らんでいき

混ざり合って溶けていくような一体感が生まれる。

そこに巻き込まれた私は

ずっと佇んだまま見つめていたかった。

 

 

 

 

 

「Root of Stops」

宮永愛子

 

 

 白く発光するケースの中には

ナフタリンで作られた

森美術館に関わる人たちのさまざまな形の靴たちが。

ナフタリンは蒸発し靴はその姿を消していき

ケースの内側は

純白の結晶で覆われていく。

 

 

 まるで

氷点下の世界のよう。

 

 

 

 

 

 

「アール・ダム―ブルモン」

田島美加

 

 

展示室の照明が落ちると

ゆっくり呼吸をするように光り出し

色が生まれては消えていく。

静かな波打ち際にいるようでもあった。

ずっとずっと展示室で

部屋と作品と一緒に呼吸をしていた。

蓄光画材で描かれた作品。

 

 

 

これらは、

写真を撮る体力的余裕のあったときのもの笑い泣き

 

振り返りにアップしたけど

もっともっと素晴らしい作品があったことを

付け加えてここで終了します。