靖国神社「みたままつり」での出来事 | 心と体の癒し処 ヒーリングサロン「SOWAKA」

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その日はたまたま用事があり、麹町に来ていた

 

神社仏閣巡りが大好きな私だけど、

まだ靖国神社には参拝したことがなく、

ここ最近はなぜかずっと靖国神社が気になっていた

 

この日用事が済むと、なぜか自然と足が

靖国神社に向かっていた

なぜか今日はどうしても行きたい気持ちになっていた

 

 

麹町から皇居に向かって歩く

半蔵門にぶつかったら左折して、ひたすらまっすぐに

 

もう時間は17時

さすがにこの時間の神社は人もまばらだろうと思っていたら、

神社に近づくにつれなぜか人の波が

 

 

 

 

 

靖国神社の鳥居には

 

「みたままつり」

 

と大きく書かれていて、沢山の黄色い提灯が飾られていた

 

 

えっ?今日はお祭りだったの?

 

思いがけず大きなお祭りの時に参拝することが出来て、

なんてラッキーなんだろう

お導きいただいたようで嬉しい

 

 

 

 

 

 

鳥居をくぐり本殿へと進んでいくと、数え切れないほどの

 

奉納された提灯が飾られている

どれほど靖国神社が国民から大事にされているかを

実感させられた

 

 

境内には続々と参拝客が押し寄せる

家族連れやカップル

海外からの観光客

皆楽し気に歩いている

 

 

 

 

 

 

 

多くの国家の平安のために殉じた者をまつる

招魂鎮斎である靖国神社

 

多くの御霊もこのお祭りを見て、楽しんでくれているだろうか

 

 

そんなことを思いながら人並みに押されるように進んでいく

 

 

 

 

 

神門を過ぎると、そこには沢山の各界の著名人により描かれた

懸雪洞が飾られていた

 

 

「兵隊さんありがとうございました

 

 

と書かれた懸雪洞に心が揺さぶられた

 

 

 

 

 

 

今私達が当たり前のようにこうやって暮らせている

この平和な世界は、国に命を捧げた、数え切れないほどの

沢山の命の上に成り立っている

 

そのことを改めて実感し、感謝していると胸が熱くなり、

息苦しさを感じながらも、一つ一つの懸雪洞を拝見する

 

 

参拝客でごった返す拝殿の端に立ち、手を合わせる

 

祖国のために殉じられた方々の魂に、

国を、国民をお守りいただいている熱い思いへの感謝と

敬意を述べていると、涙が止めどなく流れてくる

 

 

 

 

参拝を終えて拝殿を後にすると、後ろにいた

カップルの声が聞こえてきた

 

 

「沢山自分のことお願いしちゃったよ~」

 

「え~?イイんじゃ~ん」

 

 

いったい靖国神社がどういった由緒のある神社であるのか、

このカップルは分かっているのだろうか

と少し腹立たしい気持ちになってしまった

 

 

お祭りされている神霊の目には、今の日本は、

日本人はどう映っているのだろうか

 

これが命を捧げて守りたかった国だろうか

守りたかった未来の人間だろうか

 

神霊を前にして、今の自分にも恥ずかしさを感じてしまった

 

もっと良い人間になります

もっと優しい人間になります

もっと世の中の役に立つ人間になります

そして一生懸命生きます

 

改めて、気持ちを新たに生き直そうと思った

 

 

 

 

遊就館横に立つ「特攻勇士の像」

 

 

「靖国で会おう!」

 

 

そう言って散っていった沢山の命

皆約束通り、沢山の魂がこの地に集まり、

今なお成仏せずに、律儀にこの地に留まり

続けているのだろうか

 

成仏できなかったら、亡くなったご家族にも会えないだろうし、

心はまだ戦時中と同じ、解放されずにいるのだろうか・・・

 

と思うといたたまれなくなり、胸が押しつぶされそうになる

 

特攻勇士の像の前に立ち、英霊の方々に感謝と敬意を伝え

恐れ多いが、私なりに御成仏されますようお祈りをした

 

 

戦時下、想像を絶する状況の中、言葉にならないようなご苦労を

重ね、それでも日本を守ろうと、強い信念と深い愛情を貫き通し、

命を落とされた英霊の皆様方に、心から敬意と感謝を申し

上げます

お陰様で日本は平和を取り戻し、今私達は幸せに生きることができます

これから二度と戦争が起きないよう、平和で美しい日本がこれからも未来永劫存続しますよう、

何卒御成仏をされ、再びこの日本に転生し、未来の担い手となってくださいませんか

そして今度はご自分の人生を謳歌なさってください

何卒何卒・・・

 

 

そうつぶやくように唱えた

そう願わずにはいられなかったから

 

 

 

 

一通り境内を回ると、これからお祭りも本番

舞台ではバンドの演奏の準備が始まり、

神門近くでは御神輿が入ってくるところだった

 

でもやはりこの英霊の方々のご苦労を思うと、

お祭りを楽しむ気持ちにはなれなくて、

人ごみに逆らうように神社を後にした

 

 

 

 

 

鳥居を抜け、やっと人ごみから解放された時、

ふと右肩にぐっと重みを感じた

 

 

あっ、何か憑いちゃったかな・・・

 

 

と思った瞬間、頭の中に声が響いた

 

 

「ありがとうございます」

 

 

それは若い男性の声だった

 

もしかしてこれは、私が英霊の皆様方にお伝えした

言葉にお答えくださったのかな

そう考えていると、すでに右肩の重みは消えていた

 

 

 

 

ありがとうございますって、

それはこちらのセリフですよ・・・

 

 

再びとめどなく涙が溢れてきた

 

後から後から神社に吸い寄せられるように、

人々が楽し気に集まってくる

 

溢れる涙をぐっとこらえながら、人の流れに逆らい

駅に向かった

 

 

 

   あじさい心と体の癒し処あじさい

  ヒーリングサロンSOWAKA

 

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