2015年に読んだ本(未紹介) | 物語の庭

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カフェと図書室、わたしの人生。

昨年のブログでやり残したこと…
2015年に読んだ本の中から、
ブログで紹介していなかったものを
印象に残っている順に紹介していきたいと思います!


結構いろいろ読んだんですが、
紹介したい!と思っていてもなかなか書けなかったり、
個人的な趣味で読んだのであえて紹介しなかったものもありますね。

これは個人的には好きだけど、文庫に置くにはちょっとな、というやつです。


ではでは、
まずはこの本。


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「嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え」
岸見 一郎/古賀 史健著
ダイヤモンド社


アドラー心理学ブームを巻き起こした自己啓発本のベストセラーです。
お知り合いにすすめられて読みました。


何年か前は自分の性格にすごく悩んでいて、
周りの目に自分がどう思われているかが何より気になったり、
人からこうした方がいいよと言われると、その期待に応えるためにがんばったりして、
結果うまくいかないと周りの人のせいだと思ったり、悪循環におちいっていました。


アドラー心理学では、「すべての悩みは人間関係にある」と言い切っていて、
「嫌われる勇気」を持つこと、
つまり、周囲に好かれるために生きるのではなく、
まず自分がどうしたいか、他者との間の問題を割り切る勇気を持つことが大事としています。


こう書くと自己中みたいな感じなんですが、そうではなくて、人のためになることをするのが大切とも言っていて、
周囲の人の期待に応えなくてはと、がんじがらめになっている人を自分らしく生きるために解放してくれる本だなと思いますね。

ここ数年で自分でも実感していたことでもあったので、かなり共感して読みました。


あと、この本、悩める青年と哲学者の会話形式で進んでいくんですが、
そのやりとりがめちゃくちゃ面白いんです!

すごくわかりやすく、時には青年につっこみを入れながら楽しく読めます。



続きまして。
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「すかたん」
朝井まかて 著
講談社文庫

これはブログ書こうと思ってたのになあせる
書きたいことがぐちゃぐちゃになって、まとまらなくてやめてしまいました。

けっこう思い入れのある本です。


この本は、昨年Osaka Book One Projectという、大阪の本屋と問屋が本気になって選ぶ本というものに選ばれたんですね。
これに選ばれると、本の販売収益の一部で、
大阪の子供たちに本が寄贈されるそうなんです。

それのイベントの一環で著者の朝井まかてさんの講演会に行ったりもして、
作家さんと、本屋さんと、問屋さんが一丸となって、この本の売れない時代に本を売ろうと頑張られていて、すごいなぁー!と思ったりしました。
また逆に、ここまでしないと本を買ってもらえないんだなぁ、と、本の未来に想いを馳せたりもしました。


江戸時代の大阪、青物問屋を舞台にした物語。
テンポが良くて、江戸時代の日常的なお話なので時代小説が苦手なわたしでもすらすら読めます。
恋のお話でもありますが、お仕事小説としてもハラハラドキドキしながら読みました。


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「何者」
朝井リョウ 著
新潮文庫

直木賞受賞作ですね。
これ面白かった!

最後に「えっ!」となるところまで、非常にうまく仕掛けられてて、
すごく今の時代を皮肉った話ではあるんですが、
かと言って、就活やSNSに翻弄される若者をバカにしてるわけじゃなく、
彼らもそれぞれに考えていて、真剣に今を生きているんだな、と思わせられる、ジーンとくる作り方をされています。
よかったです。


次は3冊まとめてご紹介。

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「ルリユール」
村山早紀 著
ポプラ社

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「カフェかもめ亭」
村山早紀 著
ポプラ文庫ピュアフル

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「海馬亭通信」
村山早紀 著
ポプラ文庫ピュアフル


この3作を改めて見ると、わたしは昨年ずいぶん村山早紀さんにはまってたんですね(°∀°)b 

村山早紀さんのこれらの本はすべて、風早の街という架空の街が舞台となっているんです。

村山さんはわたしが小学生の頃、児童書でこれらの風早の街の物語を書かれていて、その頃好きで読んでいたんですよね。
大人向けに文庫化されて、懐かしい風早の街にまた出会えて、なんだか少女時代に戻ったようなピュアな気持ちになれました。

あと、今回思ったのは、
村山さんは、長い独白というか、1人語りが上手で、登場人物が何ページにもわたってとうとうと語るんですが、それが読ませられるというか、ジンときてすごくいいんです。

大人向けの、心温まるファンタジーをお探しならおすすめです!


まだまだあるにはありますが、
このへんで最後にしますね。
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「タイム屋文庫」
朝倉かすみ 著
マガジンハウス


「たったひとりの客を待つ店ーそれがタイム屋文庫」
という帯に惹かれて読んだ本です。

しかも、30歳女子がひとりで貸本屋を開くというじゃありませんか!
なんてステキ!と思ってわくわくと本を開きました。

それがまあ、なんと不思議な、ふわふわとしたお話だったんで、あぁ、なんだ、そうか、とは思ったんですが、
その不思議な浮遊感にふわふわとのせられて、
とても心地よく、読み終えて、これはこれでいいんだな、と思って静かに本を閉じた1冊。(なんだろう、この感想は。笑)

あまりラブを求めずに読んだからかなぁ、、これはラブストーリーなのでした。




というわけで、
2015年に読んだ本を振り返ってみました!


ここまで読んでいただきありがとうございました。
今年もよい読書の年になるように、たくさん読んでいきたいと思います(ノ´▽`)ノ


それではまた。