赤ちゃんのハイハイ期とカラダの発育 | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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最近になってまた、赤ちゃん同伴でお越しになるママと

ピラティスをご一緒させていただいていたりします。

お会いするたびにカラダが大きく成長していかれるのはもちろん、

動きがどんどん活発になって、できることが増えていくベビちゃん。

カラダはこんなふうに育ってゆくのだなぁ、ということを教えてくれます。



ピラティスメソッドの創始者であるジョセフ・ピラティスさんは、

著書の中で「まずは子どもの教育を」と書かれていたりするんですよ。

リンクピラティス氏が語る子どもの身体教育論



カラダの「土台」は赤ちゃんの時代に育まれてゆくのです。

リンク子どもの発育とピラティス



そんなこんなについて、ママにはぜひ知っておいていただきたいな。

これからママになられる方にも、これからバアバになられる方にも。



というわけで、過去に書いたコラムを再編集しなおして

ご紹介してみたいと思います。






以前、テレビの情報番組で
「転んで顔をケガする子どもが増えている」
という話題が取り上げられていたことがあります。
そのとき理由として挙げられていたのが、

ハイハイすることが減ってきていること
そして、ハイハイする期間が短くなっていること。



私たち人間は生まれてから段階的に

「二足歩行」ためのカラダを育てていきます。
ハイハイはその過程のひとつ。
だからもし、その必要な課程を経ずに育ってしまったら、
二足歩行のために必要なことが習得できていないカラダ、

ということになると言えますよね。


「ハイハイは腕力を育てる」

とその番組では言っていましたが、ピラティス的に言うと

「肩甲骨の動きと安定」を習得する課程であると言えます。



肩甲帯(肩甲骨周辺)は「第二のコア」と呼ばれることもあったりして、

広い意味ではコア(体幹)とも考えられるところです。

コアは姿勢やパフォーマンスにも大いに関わってきますから、

もし肩甲帯の動きが悪く不安定であるということになると、

それはもう腕力だけの問題ではないんじゃないかなー。




西村由美の武庫之荘ピラティスライフ ~日々ありく~-IMAG1888.jpg (我が娘のハイハイ時代)



現代の赤ちゃんたちにハイハイが減っている要因としては、

やはり「環境」の影響が大きいようです。

赤ちゃんが狭い部屋で過ごすことを余儀なくされる住宅事情に加え、

畳で生活していた時代とは違ってソファなどの家具が増えている現代は、

ハイハイ期間を十分に過ごさないうちに「つかまり立ち」に移行してしまう、

ということも多かったりするみたいで。



確かに我が家もそうでした。

狭いリビングにダイニングセットやらローテーブルやらソファーやら。

うちの娘もハイハイ期間が短かった赤ちゃんの一人なんですが、

その理由が住環境にあったとは!と、今になって大いに納得です。



でも、幸いなことに私にはピラティス的な知識があったので、

娘のハイハイが短かったことが後々に影響してくると思っていて、

幼児期にそれをおぎなえるような遊びを取り入れてみたりしてました。



長くなってしまったので、それについてはまた明日、別記事にてご紹介しますね。