家事や育児が苦痛になってしまうのも無理はない・・・ | はらくんのブログ

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あそび歌作家・シンガーソングライター・アレンジャー(編曲・伴奏作り)・シアターや絵本制作など、いろいろやっている元保育士です^^

今朝日本テレビの<スッキリ>で、日本の育児について特集をしていました。
日本の共働き家庭で、母親の負担がいかに大きいか・・・ということを、海外のケースと比較しながら紹介していたのが、とても興味深かったです。

細かく書くと長くなってしまいますが、番組を見ていて、個人的に一番「なるほど!」と思ったことは・・・。

・日本では親(主に母親)がバッチリ育児をすることが常識になっているが、それはあくまで日本での常識である。

・・・ということでした。
つまりそれは、日本では常識であっても、「海外では常識ではない」、ということです。

ゲストのコメンテイターの方が、「イギリスでは保育園にお迎えに来る大人の半分くらいはシッターさんだった」、「アメリカでは育児休暇は日本より恵まれていないが、ベビーシッターに育児を頼むことは普通のこと」というようなことをおっしゃっていました。

そういえばどこの国だったか(フランスだったかな)、夫婦の時間を作るために子どもを他の人に預けることもある、みたいなことも聞いたことがありますし、アメリカでは、子どもと大人は別の部屋で寝ることが当たり前とも聞いたような(この辺りは以前聞いた話のうる覚え)。

日本では「育児は親の責任」ということが常識(文化)になってしまっていて・・・、いや、それは当たり前といえば当たり前かもしれませんが、「子育てを他の人やサービスに頼ると罪悪感を感じてしまう」というくらい、一人一人に潜在意識に組み込まれてしまっていますものね・・・。

あと、よく「お父さんがもっと育児や家事に参加してくれればいいじゃん」という話になりますが、それも簡単な話ではないと思います。

日本はそもそも、労働時間が非常に長い傾向にあります。家事や育児を手伝おうにも、簡単にはいかない。この点、帰宅時間が早い(らしい)欧米と比べ、「日本の男はだめだ・・・」と嘆くのは、ちょっとかわいそうな気もします。

加えて、そもそも親の親世代が、「家事はお母さん」というスタイルだったため、今のお父さんたちは、男が家事や育児をするモデルを見ていません。それこそ潜在意識レベルで、どうしても「なんで男が?」思考が抜けきらない可能性もありますね。

こんな現状ですので、今の日本でお母さんたちが子育てを苦痛に思うのは、ある意味仕方ないかも・・・、と思ってしまいました。あと、そもそも日本人は細かいことも手を抜かずに頑張ってしまう民族で、それも自分を追い込むことに拍車をかけているのでしょうね。

勘違いしてはいけないのは、親が育児責任を放棄してはいけないということ。欧米でも「全部人任せ」であるはずはないですよね。親自身のためにも、遠慮なく有効に、育児サービスを活用している、ということなのだと思います。日本でも「罪悪感なくいろんな子育て支援サービスを受けることが常識になっていく」といいように思います。

そしてここで、元保育士としてどうしてもひっかかってしまうのは、「じゃあ子どもの気持ちはどうなのか?」ということです。

子どもは「親と一緒にいたい」と考えてるかもしれず、そうなると、う〜ん、やっぱり親が頑張るべきか・・・となってしまうのです。

でも現実的に、ベビーシッターさんにいっぱいお世話になった家庭のお子さんがちゃんと成長していないかというと、そんなことはないわけで。むしろたくさんの人と関わることで人生が豊かになる可能性だってあるようにも思ったりします。単純に評価できる問題ではないところが難しい・・・。

昔ながらの日本式スタイル(父は仕事、母は家)が変化し、女性の社会進出、男女雇用機会均等などが叫ばれるようになった昨今では、現実問題として、お母さんが仕事も家事も育児も全部やるのは、なかなか無理があるようにも思います。ですのでやっぱり、頼るところは頼る、それは別に恥ずかしことではない、親には親の人生もある、といった考え方に、世の中が変わっていかないといけないのかもしれません。なにぶん、日本人は「自己犠牲は美徳」としているところがあるので、厄介ですが・・・。あと社会全体や常識も少しずつ変わっていったほうがいいのでしょうね^^


長々失礼いたしましたm(_ _)m
ではでは〜ウインク



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