鑑定士新の悩みのない自分に変身! -3ページ目

鑑定士新の悩みのない自分に変身!

駆け出し占い師はじめました
親には到底及ばずまだまだ未熟な身ですが、どうかよろしくお願いします

メール鑑定(内容はなんでも)
1000円

電話鑑定(1日一人まで、予約でお願いします)
1分50円

親子ラボ
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arata08@ezweb.ne.jpまで!

先日、無事帰国できました
新です

Fijiで色々ありました。
自分の不甲斐ないところを見続けているかのように落ち込んだり、凹んだり。
上がって下がって、という当たり前をしっかりと経験したのだと思います。

持論として、人生経験は筆に乗るというのがあります。
そこで、今の自分がどれだけのものを書けるのか。
どれだけお客様の心を動かせるのか、というのを知りたいなと思いました。
勿論来年の運勢は母と共に提供させていただしますが、一先ずそのウォーミングアップとして、やらせてください。
ショートで1000円
ロングで2000円です。

arata673@gmail.com 
ここにご連絡ください。

僕のタロットは、人は上を向ける、というものです。
ただ暗い事実を突きつけるのは簡単です、それは本当に。
でも僕たちがしなくちゃいけないのは、そこからこういう選択肢があるんだよ、ということ。
逆位置が出たからと言って終わりではない、現在位置がそこなだけであって、歩いていたら位置は変わるのです。
僕は歩く方角をお教えできれば、幸いかなって思っています。



蝶は、飛ぶのが好きでした
風に揺られてふらふらと ときには自分で羽根を動かしぱたぱたと
好きすぎて、いつから飛んでいたのか忘れたしまったほどです

蛹は 外にでたいと願っていました
けれど今の自分で飛んでいけない、と思ったので、暗い部屋に閉じこもることにしました

その日は、蝶にとってはとても嬉しい日でした
雨のあとの晴天 気持ちくて気持ちくてたまりません
蝶はおもいました この気持ちを誰かに伝えなくては、と

パタパタととびまわって、おもいつきます
実はここらへんにはずっと蝶が気になっている部屋があるのでした
そこの部屋の主は大層なかわりもので、他のみんなが部屋から出ていってる間も、ずぅーっとお部屋の中にいるのです

今日は、彼を誘ってみよう!

蝶は思いました

そして蝶はその部屋をみつけました
こんこん、でしょうか パタパタでしょうか
とにかく蝶は自分の出せる音を精一杯出して、彼の部屋を叩きました

やぁ こんにちは
なにをしているんだい?

やぁ こんにちは
部屋にこもっているんだよ

どうして?
こんなに外はきれいなのに!

だって…
こうしないと生きていけないから

蝶はおどろきました、そしてなぜかちょっとさみしくなって
どうにか彼を外に出さなくては!と決心しました

蛹はおもいました
うるさいな、と

やぁ、外にはこんなものがあるんだよ!

蝶は近くで取れた甘い蜜を彼の部屋のすきまにたらします

おいしいね

もっと食べたくないかい?

そうだね、とてもおいしかったから

なら、でておいでよ!そこはせまいよ!

でもね

でも?

でもぼくは、籠もっていなくてはいけないから…
ほうっておいてほしい、ありがとう

蝶はその言葉にもっと悲しくなって、晴れの日なのに泣いてしまいました

えんえん、と
泣いている音がきこえます
蛹は、外に出ることはできません
とうとう困って、自分の話をすることにしました
馬鹿な自分の話ならば、きっと彼女も笑ってくれるだろう、と

ぼくはね、こわがりで、よわむしなんだよ
外の世界がこわいんだ
ここからでて、ひとりで、はばたいて、いけないんだ
羽根だって、みんなとちがうんだ
だから
だから、こうして長くいすぎて、殻に閉じ込められてしまったんだ

おもしろいでしょう?
とさなぎはわらいます
自分で話しても、やっぱりお笑いで、滑稽だったから笑って笑って、一人で笑ってしまいました

それを聞いた蝶は、とうとう悲しくなって、もっと大きく泣いてしまいました

うぇーん うぇーん、と
大粒のなみだがとびちります

それは、彼のいえにも

わらっておくれ!わらっておくれ!
彼は必死に願います

わらえない!わらえない!
と蝶は泣きます

蝶は、彼が自分自身を笑ってることが、どうにも悲しかったのです

涙は、雨となって彼の家に降りそそぎます

わらっておくれ!わらっておくれよ!!
泣き続ける蝶に、彼が必死に語りかけます
外には雨の音が

わらって!!わらってよ!!
彼は必死に叫びます
外には、雨の音が

彼は、笑ってほしかったのです
今までの人たちと同じように、自分のこんなおかしな、ばかな話をわらってもらえれば、自分はわらわれているだけの存在でいれたから
自分には、■■■なんてないのだから

わらっておくれよ!!!わらって!!!!
とうとう彼は部屋を飛び出して
飛び出して
はじめて、外の世界をみました

泣いている間に日は一番上からよこにさがってしまったけど
それは 「蝶(彼)」がはじめてみたゆうやけでした

それをみた彼は、慰めるのも忘れて
ひとりでわんわんと泣きました
くるしかったのです、こわかったのです
ここをでてどうするかがわからなかったから
みんなにおいてかれてしまったから
いつの間にか部屋の中で、一人でいることに慣れて、寂しくて泣いたことも、自分が悲しかったことも、すこじつつ、心の箱にしまって考えないようにしまっていて
その鍵も、どこかでほうりなげてしまった

あぁー!あぁー!
彼は泣き続けます

放り投げた心の鍵は、形を変えて、彼の前で輝いていました

泣いていた蝶は泣いている蝶にはなしかけます

きみを閉じ込めていたのは、きみだったんだね…

その言葉を聞いて、美しい蝶はもっと泣いてしまいました

きれいだ、こういうのがみたかった
きれいだ、こんなところに行きたかった

いこう!
いっしょにいこうよ!

蝶は、蝶の手を掴みます

きっとこれから、ちゃんとわらえるからね

とぎゅっとして、ふたりで飛び立ちます

慣れてない蝶を気づかいながらゆっくり
ゆっくり、自分たちのペースで空へと流れていきました

空には美しい蝶が、2人浮かんでいました
たとえば、ベンチに座ってる人にも背景がある
家族だったり、恋人だったり、会社だったり
それは、道を歩いてる人も変わらない
暗い顔をした人、一段と明るい顔をした人、泣いている子供、泣きそうな大人、幸せそうな家族
みんな、最初からそうだったわけじゃない

泣いていることが恥ではない
一人でいることも、恥ではない

いけないことは、同じ場所ばかりみてしまうこと
たとえば、今は楽しいことも、時間が経てば日常になってしまう
たとえば、悲しいことも、同じ場所ばかり見ていると気持ちが晴れることはない


目の前にある海はきれいで、景色は大きいけれど


ふと横を向いてみれば、そこにだって景色は広がっている

今見ていることが全てじゃない
僕らにも色んな道があるように
周りの人みんな辿り着きたい場所は違う

たとえば、そこは幸せ