電話も出来なかった吃音持ちが数百人の前でMCが出来るまで4 | アクロバットパフォーマーの9割が勇気。

アクロバットパフォーマーの9割が勇気。

アクロバット、健康、趣味、イラストデザイン
自分自身が自由になるために自由に書いていきます

専門学校の授業の前に誰よりも早く行って



自主練室を予約して一人入り



発声練習滑舌練習をする




口を大きく動かさないと言いにくい言葉をドンドンと遠くに言葉を飛ばしていく練習




自分の名前を何回も何回も言い




自分の声を録音して分析して




不自然がなさが無くなるまで喋って聞いてを繰り返した




これを毎日




しかし授業になると喋れなくなる




自分の名前も。




僕は声が低い方と言われる



何か作品を皆で演じる時は2枚目の落ち着いた役や主役をやる事が多かった

だから説明のようなセリフも多い



毎日授業はドキドキしていた



ワクワクではなくただのドキドキ




恐怖の方だ




周りの皆は上手い下手は置いといてペラペラと喋ってる



演技のことについて考えられる



どういう風に演じようとかを議論できる



僕はそれ以前にどう言葉を出すかを考えてる



僕は勝手にハンデを抱えているように思えていた



だから周りよりも声を出して滑舌を良くするために練習して


演技のことを分析しまくった


授業が終わっても部屋を借り


歌や発声、朗読などを繰り返し行い家に帰り


授業でやった課題のセリフを寮室で喋った




家に帰ってからも問題があった


学寮には夜ご飯も出た



おばちゃんに




こんばんは




ということ




・ここここここここここここ


・こっ‥‥‥‥


・こんばんは

3倍速のような早口)


・(そもそも出ない)




心臓が握りつぶされるような想いをしながらご飯を食べた



これを2年間繰り返した



声はドンドン大きくなる



ただ僕は話せなかった