「アナザー・カントリー」 | 雪うさぎ

雪うさぎ

 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

 多分、この映画がなければ、「モリーズ」もなか

ったはずです^^。

 ま、「モーリス」では、”そっち”ばかりが取り立た

されて、ストーリー自体も、”そっち”になっていまし

たが・・・。

 個人的には、「比較対象やないんやないの?」と

思いますが、商業上・・・しかたないのかな?

 確か、「モリース」の日本上映のときのコピーに

「アナザー・カントリーよりも刺激的」みたいなのが

あった気がします。


 現代の英国では、同性婚が、認められているら

しいので、”現代”やったら・・・ですね。ただ、当時は?


 ま、この映画もそうですが、「自由の国」をうたっとる

米国より、英国の方がかなりリベラルな感じがします。


 戦時中(?)。エリートを約束された学校に通いつ

つ、後に”国を売った男”の回顧録です。


 上流階級の若者がつどう、”将来を約束された”

学校に通う、ガイ(主人公)。

 ま、彼は、自由奔放やけど、リーダーシップという

か、カリスマもあって、他の生徒からも人気が高い。

 親友にちかい感じで、実は、当時では恐らくタブー

な”共産主義者”のトミーとも仲がいい。

 勿論、そんな彼をねたむ、人間もいる。


 そんな中、このエリート学校に激震が走る。

 生徒が男同士で”ちちくりあってる”ところを、教師

に見られてしまう。

 その二人は、首をつって自殺。


 そして、ガイも、転校生であるジェームズという美青

年に一目惚れしてしまうところから、彼の人生が、狂い

はじめる。


 また、名台詞(?)も多いです。


 主人公・ガイが、親友のトミーに独白するシーン。


 ガイ:「もうわかってるさ。一生、女は愛さないよ」

 トミー:「人生を決めるのは、まだ早い」


 同性愛が”異端”であることを指摘され、学校での立

場が微妙になっとるガイが、激情にまかせ叫ぶのを、

立場は違うけど(共産主義者なので)、別で異端な、

でも冷静なトミーが、諭す・・・このやりとりも意味深く

・・好きです。


 そして、やはり心を許しているのか、ノーマルである

彼(トミー)に、心のうちをぶつけます。


 「良く見るといいさ。君たち(ノーマル)がホモとか変態

とか言う者たちの行く末を・・・」と。


 

 ”同性愛”をモチーフにしてますが、この映画は、やは

り「社会風刺」な映画な気がします。

 同性愛も、そうやけど、戦時中の色々なことや、エリート

学校を舞台にしてますので、将来のエリート同士の確執、

そして、個人的には、好きやったトミーのような経済学に

精通していながら”社会主義”を選択した青年の意思。

 つきつめると、色々なものがつめこまれている映画な気

がします。

 話が戻りますが、なんで、「モーリス」とは、比較対象に

なりませんね(うちの中では)。


 ついでに、主演のガイを演じる、ルパート・エヴェレット・・

シルベスター・スタローンを、不幸顔にした感じがしません

か?(あ・・・いあ・・・あくまで、うち個人の感想ですw)。