「changelings(妖精の取替えっ子)」 | 雪うさぎ

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 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

 善良なタイプの妖精(フェアリー)が唯一、

人間に害をなす癖がチェンジリングです。
 取替え子というのは、妖精が人間の赤ん

坊や乳母を盗み、その代わりにおいて行く

もののことです。


 取替え子は三種類あります。

 1つは、だいたい人間に見える形をした

丸太ん棒で、これはグラマー(魔力)によ

って生命があるように見えるため、それが

だんだんと衰え、死んだようになると、嘆き

悲しみ家族の手で葬られます。

 この丸太は、大人が盗まれた場合に使う

ことが多く、その大人とは妖精の赤ん坊を

養うのに必要な乳母であったり、また妖精
の幼子がせがんだ若い美女であったりしま

した。

 2番目に、成長しない妖精の赤ん坊があ

ります。人間の乳が良い効果をあげられる

かもしれないということから、その母親が納

得し、また周りの妖精にしてみれば、美しい

人間の赤ん坊が、妖精の国に新鮮な血をも

たらしてくれるのは大歓迎でありました。

 3つめは、一番有名ものですが、年をとっ

てくたびれてしまった妖精です。

 終わることのない生活にあきあきして、世

話をしてくれる母親の腕の中で休むことだけ

が嬉しく、食べさせてもらい、甘え、いつまで

も可愛がってもらおうというものです。

 取替え子が信じられていた時代には、突

然病気に襲われた子供は、取り替えられた

と疑われたり、妖精が子供をまた取り戻しに

来るだろうからと虐待されもしました。

 取替え子が妖精の赤ん坊であった場合、

時々その妖精の母親が子供を返してもらお

うと助けに来るケースがあります。



「アイルランドの古伝説とまじないと迷信」より。

 妖精たちが、生まれたばかりの赤ん坊を取

ろうと、とても大胆な襲撃をかけた。両親が眠

っていると、戸が勢い良く開き、背の高い色黒

の男が家の中に入ってきた。その後から年老

いたハッグ(hag)が、しわくちゃで毛むくじゃら

の子供を腕に抱えて入ってきた。母親は目を

覚まして夫を起こすと、夫は飛び起きて、侵入

者に向かっていった。手にしたローソクが2度

吹き消されたが、夫は、火箸をつかみ、年老い

たハッグを家の外に追い出した。夫婦がローソ

クに再び火をつけると、赤ん坊はいなくなってお

り、そこには毛むくじゃらの取替え子の姿があ

った。

 夫婦が悲嘆にくれていた時、戸が開いて、頭

に赤いハンカチを着けた、まだ若い女性が入っ

てきた。何故泣いているのかと尋ねられた夫婦

が、女に取替え子を見せたところ、女は嬉しそう

に笑って言った。

「これはわたしの子よ。今晩、あなたたちの美し

い赤ん坊をさらった仲間が、わたしから盗んだ

のよ。けれど、わたしは自分の子供の方がいい

もの。もしこの子を返してくれるなら、子供を取

り戻す方法を教えてあげるわ」
 夫婦はすぐに取替え子を女に渡すと、女は麦

の束を3つ持って妖精丘に行き、それを1つずつ
燃やして、赤ん坊をちゃんと無事に帰さないと、

丘の生き物を全部燃やすぞ、と脅かせばよいと
教えてくれた。夫婦が教えられたとおりにすると、

子供はすぐに二人のもとに返された。妖精た
ちにとって、丘の茨を焼かれてしまうのは、我慢

できないことなのである。