シナモンの消しゴム | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

友達から聞いた話


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うちの居間には、娘がかいたイルカの絵が貼ってあります。
私のたからものです。

先日、夕食の時、
娘が学校でともだちに

「たからものは何?」

と聞かれて

「シナモンの消しゴム」

といったらみんなに笑われた、と涙目で語りました。


「たからものっていうのは、
 その人の大好きなものだったらどんなものでもいいよね。
 高いものでなくても、珍しいものでなくても、その人がすごく好きなものなら、
 ほかの人がそれをどう思うか、ぜんぜん関係ない。
 そこにいたともだちは、
 そういうことがわからなかったんだねえ。
 ○○(娘)が河原で拾ってくれたすべすべの丸い石は、
 おとうさんのたからものだよ。あのイルカの絵もそうだよ」

他人の価値観、
異なった視点を笑ったり、
認められないような奴、
社会は嫌いです。

娘は、絶対にそうならないように育てたいです。

学校で教えてもらいにくい(というか期待していない)、
親の責任として教えるべきことが、
そういうことなんだと思っています。

日本語であっても、フランス語であっても、妻の母語タマシェク語でも、
娘の人格形成において学んで欲しい価値観は同じです。


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日本の冬の草葉
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2012.1.3.