洋食器は6客組で和食器は5客組みなのは何故か? | Bokensdorfのブログ

Bokensdorfのブログ

国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます

洋食器はグラス六個とか皿六枚がセットになっています

和食器は五個とか五枚がセットです


これが何故か という話をこれもやはり
国際結婚のカップルたちと話した事があります


俗説はたくさん聞きますが
根拠として信じ難いものばかりでした

たとえば
 ■ 日本は奇数が縁起がいいから(割れないから)
 ■ 日本は割れても困らないように一枚予備で五枚
 ■ 十進法で五は値段も分かりやすいし計算もラクだから
 ■ 亭主2枚、客2枚、予備一枚だから

どれも納得できる理由とは言い難いです

西洋が六単位なのは
 ■ 西洋はカップルで行動が基本だから偶数
 ■ 一ダースの半分だから
 ■ おいしい料理の量は六人分だから

どれも納得できる理由とは言い難いです



もっと、
積極的にこの数字にしたくなる動機
というものが必ずあるはずです


それは、
現在 食器を作っている人や
お店で売っている人に聞いても分からない
と思う

いままでそうやってきたから
そうなのだとしか
考えていない

(実際みんなで調べたが、そうだった)


長い間 「そのままで良いのだ」 という
いわば「変革を思いつかせない理由」
があるはずである


それは何か

実は 分かっています


西洋のグラスは縦に長いので、
パッケージングとして
箱に上から入れることになります

箱は四角です

すると、同じサイズのものを詰め込むには
必ず偶数になります
※最初に奇数になるのは9個ですが
 これは小売りの数としては大き過ぎます


だから六個
(四個でも良いが二セット買うと八個になり、不経済で売れない)


それが理由です
【もちろん私の仮説です】


==============================


和食器はそれではなぜ五か?

日本にはコップとかワイングラスのような
縦に長いものをパッケージングするニーズがありません

縦に長いのは夫婦湯のみぐらいですが
あれはペアであって 五個セットではない

夫婦茶碗だってペアであって 五個セットではない
お箸だってペアで、追加分だけが五膳でセットです

すると、和食器はすべて五個セットなのではなく
ペアか五個セットなのだ
ということが分かります

パッケージングで6という数字が要求されない以上、
数えやすくてしかも価格が高くないのは
(つまり売れやすいのは)
五個のセットです

奇数が縁起がいいなら3個セットがあっても良いのに無いのは
売り上げが伸びないからでしょう
(3個がセットのものはあるかも知れないが 
 それは多くの数が必要の無いものに限るはずです)


奇数が縁起がいいなら7個セットがあっても良いのに無いのは
複数セット買うと14個になり、不経済で売れないからです




洋食器は6客組で和食器は5客組みなのは
「一番売れやすい数」
という経済的な理由からです。



仮説です


あってると思います



*オークションなどで洋食器を奇数で(グラス五個とか)売っている事がありますが
 だからあれは一個割れたのでセットとして売れなくなった半端ものなのです。
 それを買うのは悪いことではありませんが、知っておいて損はありません。


※ウチではZwilling カーディナル カトラリーを長年使っていますが
 最初はセットで買いましたが20年以上たっても同じものを一本から買えます
 日本にはそんなに長く続く製品というものが無い

※いいものを長く使いたいと私は思います



Zwilling カーディナル カトラリー
30pcsセット 12731-530
Zwilling J.A. Henckels

¥21,000
Amazon.co.jp



日本の冬の草葉
$Bokensdorfのブログ
横浜市都筑区



ブログパーツ