弁護士とは何か | 澤村翔子へアドバイス | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます


弁護士について、書きます。

家内は弁護士でしたが専業にしなかった、という事を以前書きました。

したくなかったからです。

理由は「シアワセな人になかなか会わないから」

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日本では、一般の人で弁護士に仕事を依頼する事はまずなかなか無いでしょう。

ほとんどの人が、「初めてお願いする」

だから、弁護士の利用方法が分かっていない。

気の毒な例を最近見てしまったので、他の人の参考の為に書く事にしました。

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弁護士、というのは日本では非常に数が少ないそうです。
日本は法治国家ではない、と私はよく発言しますが、個人が法律家に気軽に相談できる環境が無い事も、日本が法治国家でなく、別の物で統治されていることの裏付けだと思います。
その話しは今日はパス。

弁護士さんに馴染みが無いので、弁護士がどういう仕事をしているのか
ほとんどの人は知りません。

会社で弁護士を使っていても、他の弁護士の事は知りません。


だから書きます。


弁護士というのは、なんだか難しい試験を合格してみんなアタマが良さそうですが
実はそうではない。

法律を専門としているだけで、何でも知っている訳ではないし、世間知らずもいるし、バカもいます。

法律を専門と言っても、仕事は弁護士によってまた「専門」があります。


離婚問題が専門とか、借金問題が専門とか、契約書作成が専門とか
みんなひとりひとり違います。

もっぱら民事(離婚とか)ばかりやっている弁護士が
外国人タレントの知的財産権に関わる契約を依頼されてもそれは無理なのです。
できないのです。

内科の医者に産婦人科の仕事を依頼しても、できないのと同じです。

旅客機の機長に戦闘機の操縦を頼んでも、できない。


簡単な事実ですが、みなさん、知りません。


だから、弁護士を使うときは

「その弁護士の得意な分野は何か?」


を聞かないと、仕事を頼むのは無謀です。

「知り合いの紹介だから」とか「同じ熊本県出身だから」などという理由で選んではいけない。

信頼できるかどうか、の問題ではないのです。
能力があるかどうか、の問題なのです。



このことを、ほとんどの人は知らない。初めてだから当たり前。あなたが悪いのではない。そういう事を誰も教えてくれないのが原因なのですから。



能力の無い弁護士を雇うとどうなるか。

弁護士は絶対に損はしません。彼らは時間給ですから、長く働けば働くほど儲かります。
あなたからお金を取ります。問題が解決しないほうが収入は増えます。あなたは頼んだ以上お金を払い続ける事になります。

日本人は「断る」ことが非常に苦手な人が多いです。

だから途中で「あなたはクビ!」と弁護士に言える人はいない。


可哀想な事です。


※弁護士の時給って、いくらか知ってますか?


初めての相談だけで一時間一万円です。
相談するのに「一万円」かかるんです。

これはヒドいと思う。
仕事になるかどうかの相談、つまり営業活動をお客様の負担で行なっている訳です。
そんな職業が他にあるだろうか?
高過ぎます。そんなんで法治国家と言えるのか?


あとは、着手金が10万円。(民事の場合の相場です)
あとは、時給。

(トヨタの顧問弁護士で時給10万円という人を知っています)


弁護士というと、ペリー・メイスンのようなイメージがありますが
実際はそんなに格好良いものではないし、スーパーマンでもない。
素人相手に議論でカンタンに負けるような弁護士もたくさんいる。


【重要】

弁護士は誰でも同じ仕事ができるわけではない
依頼する前にその弁護士の得意な分野かどうか検討する
途中で「この人はダメだ」と思ったらすぐに解雇して他の弁護士を探す



くれぐれも、

「知り合いの紹介だから」とか「同じ熊本県出身だから」などという理由で選んではいけません。



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以上は声楽家澤村翔子へのアドバイス

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