エラリー・クイーン No.2◇Zの悲劇◇ | 星よりも大きく、星よりも多くの本を収納する本棚

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9年間の海外古典ミステリ読破に終止符を打ちました。

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逮捕、終身刑、そして死刑ーーー時間との闘い!

 
 
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◇Zの悲劇◇ -The Tragedy of Z-
エラリー・クイーン (バーナビー・ロス) 越前敏弥訳
 
 
黒い噂がつきまとう州上院議員の刺殺事件。アルゴンキン刑務所を出所したばかりの元受刑者が逮捕され、死刑判決が下された。サム元警視の魅力的な娘で鋭い推理の冴えを見せるペイシェンスと、元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンは、無実を訴える男を救い、真犯人をあげることができるのか? 刑執行へのカウントダウンが始まった! 最高の新訳が名作の隠れた魅力に光をあける疾走感溢れる傑作ミステリ!
 
 
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「Zの悲劇」です(・∀・)
本来なら今日は「Yの悲劇」をお送りするはずだったのですが、楽しみをとっておくために先送りします( ´艸`)
 
 
さて、どんな話でしょう?
 
 
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あの「Yの悲劇」から10年後。
警察を引退し、私立探偵になったサム元警視とその娘ペイシェンス嬢は共に老いたドルリー・レーンを訪ねます。
 
 
そこでペイシェンス嬢はホームズばりの推理力を発揮し、ドルリーを驚かせます。
一方サム元警視は元地方検事のブルーノと何やら事件の臭いがするお話を……
 
 
果たしてサム親子がアルゴンキン刑務所のあるリーズの町に着いた途端、事件が起こった!
やがて殺害された上院議員に恨みを持つ件の刑務所から出所したばかりの男が逮捕される。ペイシェンスは無実を信じるが、地元の警察はそれを信じようとしない。
 
 
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ーーーというのが「Zの悲劇」です(・∀・)
今回の主人公は活発で魅力的で、頭のいいペイシェンス嬢。
ペイシェンスとは「忍耐」という意味。
 
 
そういえばアガサが生んだ「トミーとタペンス」の主人公、タペンスの本名プルーデンスは「謙虚」って意味でしたね(´∀`) 彼女は謙虚とはほど遠い人だけど←おい。
 
 
殺害容疑をかけられた元囚人が無実か否かでペイシェンスとドルリーは地方検事と争うわけですが、ヒュームはブルーノ以上に頭が堅い(笑)まだブルーノの方がいい。
 
襲いかかる出来事、事態の悪化に苦悩するドルリー。
はたしてドルリーはかつてのように真実を証明することができるのか。
 
 
そして刻々と刑執行が近づくという緊張感あふれる疾走感!
 
 
この2つが本書の魅力だと思います。
 
 
しかし動機と「Z」の意味にもう少し凝って欲しかったと思うのはわたしのわがままでしょうか……わがままですね、すみませんm(_ _)m
 
 
「Zの悲劇」でした(^-^)/
来週はホームズで「四つの署名」です(*^o^*)/~