ミステリもサスペンスもアクションもロマンスも!
◇砂糖とダイヤモンド◇ -The Best Stories of Cornell Woolrich-
コーネル・ウールリッチ 門野集 訳
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1.診察室の罠
(Death Sits in the Dentist's Chair)
……「シルエット」参照。
2.死体をはこぶ若者
(The Corpse and the Kid)
……「裏窓」参照。
3.踊り続ける死
(Dead on Her Feet)
……昨今、未成年者の周囲で流行っているのはマラソンダンスらしい。夜通し踊らせて病院送りにする危ない代物だ。署長は運悪く部屋に入ってきたスミッティにマラソンダンスコンテスト中止を知らせるよう押しつける。スミッティは会場に向かうがその娘はもうーーー
4.モントリオールの一夜
(Crime on St.Catherine Street)
……ヒューイットは所持金75セントこっきりで何の縁もゆかりも無いモントリオールに降り立った。友人との賭けに勝つためだ。わざと上品なホテルに泊まり、女の子についていかがわしい店に入るがそこで一悶着起こりーーーなんと殺人事件の容疑者になってしまった!
5.七人目のアリバイ
(Change of Murder)
……ブレインズの友人フェイドはアリバイ屋。何らかの犯罪を行う依頼人の時間や場所、状況を誤魔化す仕事だ。ブレインズは今までそれで6人を始末出来た。いつも通り7人目もフェイドにアリバイを作ってもらうことにするがーーー
6.夜はあばく
(The Night Reveals)
……「わたしが死んだ夜」参照。
7.高架鉄道の殺人
(Death in the Air)
……「わたしが死んだ夜」参照。
8.砂糖とダイヤモンド
(The Heavy Suger)
……浮浪者キーオは入った店でおかしなことをしている男を見かけた。何度もまずいコーヒーをおかわりしてはいちいち別の席に座っては砂糖壺を掻き回しているのだ。……ははーん、砂糖壺に隠した何かを取りたいんだな? キーオは面白くなって男に見つからないようにたまたま座った席の砂糖壺を掻き回した。すると出てきたのは……ダイヤモンドのネックレス!?
9.深夜の約束
(Clip-Joint)
……粋な雰囲気をまとった男ロジャースは一杯やる店を探すためにタクシーの運転手に話しかける。運転手マーティが案内した店でロジャースは自分はレストランチェーンの御曹司だとそれとなく明かし、ローズという女の子を口説く。そしたら……
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「砂糖とダイヤモンド」です(・∀・)
ウールリッチ=アイリッシュ読破までとうとう10冊を切りました。この白亜書房シリーズ5巻を読んだら未完の長編、それで完結です!
白亜書房シリーズ、すでに読んだ作品が多いですが、本邦初訳作品がそこそこあるのでなかなか当たりです。本当に何作書いていたんだ。仄暗い人生の中で幾つ闇と孤独と罪を詳らかにしたのか。
ミステリ! サスペンス! アクション! 因果応報! 犯罪に巻き込まれた人間たち、事件を解かなければならなくなった警察官、はたまた裏工作を依頼した殺人犯……どれも先が読めず、ハッピーエンドかバッドエンドなのか分からない。この夜に読んだら心臓が跳ね上がって眠れない感じ……ウールリッチ〜
最後はミステリ、サスペンスの傍ら書いていたと言われるロマンス作品。……ロマンスかこれ? てっきり今流行りの「スカッとした話」だと思ったわ。
「砂糖とダイヤモンド」でした(・∀・)/
あの超名作ミステリに、挑め!(*^o^*)/