毛髪の仕組みと脱毛症の仕組み/毛髪のヘアサイクル | 精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ

 

人の全身には約500万本の毛が生えています。そのなかで、頭髪は約10.15万本と言われています。

東洋人は太くて硬い髪が多いので、平均して約10万本ぐらいだと考えられています。

 

それでは10万本の髪の一本一本はどうなっているのか、簡単に見ていきましょう。

毛は皮膚に付属する器官です。植物を地下にある根と地表に出ている茎や葉、あるいは花に分けることができるように、毛も皮膚に埋まっている毛根と外に出ている毛幹に分けることができます。

毛抜きなどで抜いた毛を見たことがある方はおわかりでしょうが、毛根は毛包という袋に包まれています。

 

この毛包には皮脂腺があって、そこから皮脂が分泌されています。

 

毛の根元にあたる部分は丸く膨らんでいて、毛球と呼ばれています。

 

この毛球の中に毛乳頭があります。この毛乳頭を取り囲むように毛母細胞がありますが、ここに毛乳頭にある毛細血管から血液に含まれた栄養が運び込まれ、この栄養を使って細胞が分裂を繰り返して、髪は成長して伸びていっているのです。

 

10万本ある髪の一本一本には、それぞれの成長サイクルがあります。


その成長サイクルは、成長期(約2.7年)・退行期(約2週間)・休止期(約3か月)と三つに分けることができます。


毛は成長期のあいだ伸び続けて(一ヶ月で約1センチメートル、)退行期・休止期になると伸びるのをやめて、やがて抜け落ちていきます。

頭髪は通常一日平均で100本(三ヶ月で毛髪全体の一割にあたる約1万本)が抜け落ちていっています。

 

この抜け落ちたところから、また新しい毛が生えていくのですが、こうして生えて、成長して伸びて、また抜け落ち、新しい毛が生えるという循環を周期的にとらえることができます。

 

この生えてから次の新しい毛が生えるまでをヘアサイクル(毛周期)と呼んでいます。

毛周期は健康な髪でヘアサイクルは、だいたい5.7年ぐらいです。

 

こうした毛一本一本のヘアサイクルは、それぞれずれていて、頭髪全体で10万本あっても、そのなかには、抜け落ちた前の状態や生え始めの状態の毛もふくまれているのです。