こんにちは。
ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
夏休みの間、お休みをいただいておりましたブログとYouTubeの更新ですが、
10月から再開させていただきます。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。
ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
夏休みの間、お休みをいただいておりましたブログとYouTubeの更新ですが、
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よろしくお願いいたします。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
今日は、ある子育てサイトでとても興味深い記事を発見しましたので、シェアと、それについての私の考えをお伝えしていきたいなと思います。
記事元は、「子育てに、笑いと発見をConobie」というところの、2020年8月1日に投稿された記事で【子どもに「すごいね」と言い過ぎていた・・・応援する気持ちに潜んでいた落とし穴】という記事です。
この記事、漫画なので非常に読みやすいので読んでいただきたいんですけれども、息子が小学1年生のお父さんが主人公です。
1年生の男の子が「僕もサッカーしてみたいな」というので、サッカー教室に通うことにします。
サッカー教室に入ったころは、お父さんと一緒にサッカー教室に行って、お父さんが「すごいすごい!」とほめます。
こどももそれにこたえて頑張ります。
時がたって、ある時、お父さんが「今日も頑張ったね」みたいに声掛けをするんですけれども、そうすると子どもが非常に沈んでいるんですね。
で、ここからの対話が非常に興味深いんですけれども、お父さんが、沈んでいるこどもに対して「どうしたの?」と声掛けをすると、「ぼく、すごくない」って、こどもが回答するんです。もう少し対話を続けていくと、こどもが「今日、ぼくすごくなかったよね。だって、全然できなかったから。」っていう言葉を発するんです。
そこからお父さんは自分で自分を振り返るんです。ちょっとここ、そのまま引用させていただきますね。
『始めた直後はできるようになる度に「すごいすごい!」とほめまくっていた。けれど、サッカーを始めて半年、多くの「すごいこと」は「できてあたりまえ」になった。そういえば最近、すごいよりも、惜しい、もう少し、と思いながら見ることが増えたかもしれない』
私が引用させていただくのはここまで。
こどもが、漫画では「ぼくはすごくない」って言って涙を流す。この場面までをちょっと考えてみたいなと思います。
すごいとか上手だというのは、こどもをもちあげていい気にさせる「おだて言葉」だという風にお伝えしていたんですけれども、そもそもなんで男の子が「ぼくすごくない」って泣いたのかというと、ご褒美ですよね。言葉のご褒美が以前よりもらえなくなったことに対して泣いているんじゃないかと推測するんですね。昔は、男の子にとって大したことじゃないことでも「すごい、上手」って言ってもらえてたから、たやすくご褒美が手に入っていた。
でも、サッカーを始めて半年で、お父さんも言っているように「サッカーを始めて半年、できてあたりまえになった。」その結果、すごいという言葉が減った。そして、こどもはすごいという言葉がもらえないと泣く。
・・・なんかこれ、私はものすごく違和感を持つんですよね。このお父さんも本当に自分で違和感を感じているというところで、ここまでは非常に共感をします。
ピカソプロジェクト流のほめ方をしていると、「今・今・今」と、今にフォーカスをして、できたことを具体的な事実を伝えていくだけなので、「できてあたりまえ」になったから言わないとか、そういうことが一切起きないんですね。
3才さんには、3才さんができたことをできたねと伝える。
8才さんには、8才さんができたことをできたねと伝える。
なので、こどもの方も、言われなくなったとか言われたとかそういう気持ちを持ちようがないんですよね。
なので、ほめることでこどもを傷つけることが一切ないというのが、この「見たものを見たまま伝える」という私たちのほめ方のいいところなんじゃないかなと思っています。
この、親としては「ほめるのが良い」と思ってほめているのに、結果それでこどもを泣かせてしまうって、なんかすごく悔しいですよね。
こどもを傷つけたいわけでもないし、悪い方向にもっていきたいとも全く思ってない、というのは本当によくわかるので、こどもが泣いてしまったというのは本当に悲しい事件だったんじゃないかなと思うんですけれども、その原因…そうならないためにも、ほめ方自体を変えてみるっていうのも、
このお父さんに(架空の2次元の人物ですけれども)私はそんな風にアドバイスしたいなと思いながら、この漫画を読んでいました。
では、今日もご視聴いただきましてありがとうございました。
※ お盆休みをいただく関係上、次回は8/19に更新いたします。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
今回も、ピカソプロジェクトの「お絵かき工作定期便」を受講してくださっている皆さんからいただいたお写真を使って、【ほめ】について考えていきたいと思います。
私たちの【ほめ】というのは、前回最後にちょろっとお話ししたんですけれども、
『見たものを見たままに言う』、『感じたことを感じたままに言う』
それが、私たちのほめのやり方なんですね。
今回はコレ。
「細かいっぱい模様賞」
今日は、これで【ほめ】というものを考えていこうと思います。
例えば、私がほめるとしたら・・・ちょっとやってみますね。
・これ、ペンで塗ってるのかな?ペンだよね。
・線で、縦縦横横ってしてくれているところもあれば、縦横斜め斜めってしてくれているところもある。
・おんなじ青でも、めちゃくちゃ濃く塗ってくれているところもあるし、柄が良く見えるようになっているところもある
・フクロウさんのほうは、一つの羽はたてに3つに分割されて、色が違うね。
・くちばしはしっかり塗り込んである。
・おさかなさんは、三角とか丸とかいろんな形が入ってるんだ!
・緑色の線がいっぱい描いてあるし、紫色の線は上の方はいっぱい描いてあるけど、下の方はせんが大きくなってて、なんだろうこれ、柄みたい。
・しっぽのところは、いろんな色の水玉だったり、緑色の水玉だったり。
・しっぽの中の方は、赤で縦縦横横、長い線を描いてくれたんだね
こんな感じです。
本当に、絵をじっくり見て、見たものを見たまま伝えているだけなんです。
これが、ピカソプロジェクト流のほめ方です。
こどものことを持ち上げてないじゃんあえぴるのがな思われるかもしれないんですけれど、持ち上げる必要って全くないんですね。
見たことを見たまま、こどもがしたことを見つけて、そのままこどもに伝える。
これが、ピカソプロジェクト流のほめ方です。
(本当に辞書のとおりだよね)
いや、でもこの子・・・ずっと作品を見ちゃってるんですが、頑張ったなぁ、何本くらい線を引いたんだろう?面白いなぁ。
例えば、このおさかなさんのしっぽのところの赤い丸とか黄色い丸とか、一緒に数えてみても楽しいかもしれないですよね。
そんな風に、もう何度も何度もお伝えしていますが、見たものを見たままに伝える。これがピカソプロジェクト流のほめ方です。
じゃあ、代表の奥村がどんなふうにほめているか、ちょっと読んでみますね
ーーー
インスタから
ーーー
これが、奥村のほめ言葉です。
「上手」「すごい」っていうよりも、結構労力使うんですよ、ちゃんと見なくちゃいけないから。
でも、「上手」「すごい」って、作品を見てなくても、ぶっちゃけ言えちゃうじゃないですか。
なんなら、豚カツ揚げながらでも言えちゃいますよ、「上手」「すごい」って。
(豚カツって・・・まあいいや)
でも、ピカソプロジェクト流のほめ方「見たものを見たまま言う」っていうやり方だと、片手間でほめられないんですよね。
本当に、こっち(大人)も、どれだけ見つけられたか勝負じゃないですけれど、本当にじっとみて、こどもたちの頑張りの痕跡を見つけていく作業です。
なので、大人も頭を使わなくちゃいけない、でもその分、こどもも喜んでくれる。
それが、ピカソプロジェクト流のほめ方です。
ということで、今日もご視聴いただきありがとうございました。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
前回は、ほめるとおだてるの違いについてお話しさせていただきました。
「すごい」「上手」というのは、おだて。
ほめるというのは、人のしたこと・行いを優れていると評価して、そのことを言うことだ、とお話をさせていただいたのが前回でした。
じゃあ、「すごい」とか「上手」とか使わないで、どうやってほめたらいいのよ!というお話を今日はしようと思うんです。
実は、今、ピカソプロジェクトでは『お絵かき工作定期便』を行っています。
これは、お絵かき・工作を楽しむための道具ですとか遊び方、そういったものを毎月定額でご提供するサービスなんですが、
一番大きな特徴が、それをお子さんが実際に作ったりお絵かきしたり・・・そういった風景や、出来上がったもの、作品の写真を私たちに送っていただくと、みずほ先生が一人一人ほめてくれるっていうサービス付きなんですね。
それがとてもご好評いただいていまして、お母さんが「もうお絵かき工作定期便おわろうかな・・・」と言ったら、「いやいや、ダメダメ!ほめて欲しいから続ける!」ってお子さんが自分で言って下さるほど、本当に喜んでいただいているサービスです。
私たちピカソプロジェクトのInstagramでそのサービスを見ていただくことができますので、是非、一度見ていただければと思います。
今日は、この写真を、ピカソプロジェクトの代表が、どんなふうにほめているかというのを、ちょっと、見てみたいなと思います。
これね、いろんな作品に全部「賞」がついているんですよ。
これは、『こうもりふくろうババーン賞』っていう・・・まんまやん。
あ、見たまんまの賞でごめんなさいって書いてある。
ここから、みずほのコメントを読みますね。
ーーーー
みたまんまの賞でごめんなさい(笑)
誰もが一瞬「さかさ…」と思うこの作品。
展示された姿も、さかさ…ということは…
ごめんなさい。先生は常識にしばられた
大人でした…><
ーーーー
ここからですよね、ほめ言葉です。
ーーーー
放射状に広がる羽根の線、
大きく広がっていくようにも、
きれいに畳まれているようにも見える不思議な
仕上がりになりました。
くちばしのあたりもすっと一本。
全体的に立体的に仕上がりました。
派手な色の中にも、線や模様のシンメトリーで
まとまりをつくることで
ぐっと引き締まった作品になりました!
ーーーー
こんな風にほめてるんです。
めっちゃうれしいですよね、こどもからすると。
この1枚の写真でですよ、ここまでの言葉をもらえる、ここまで大人が本気でしゃべってくれると、それだけでも、こどもってうれしいと思うんです。
で、違う作品も見てみましょうか。
どれにしようかな、これにしましょう。
『色混ぜ工夫賞』・・・確かに色混ぜてるな、これ。
みずほ先生のコメントを読みます。
ーーーー
水に伸びる画材の特徴を活かして、
いろんなまぜ方を楽しんでくれました!
先生からみて右側の羽根は、
同系色でまとめてくれたから、
ふんわり立体的に見えるし、おなかのあたりは
羽毛がモフモフしてそうになったね。
左側の羽根は、完全にまぜ切らず、
線を残した感じが面白い雰囲気になりました!
おめめの緑もよくみると2色遣い?背景が「線」だから、より色まぜが目立つ感じになったね!
ーーーー
こんなほめをしています。
「上手」「すごい」と全然違いますよね。
すごく丁寧に1枚1枚、本当によく見て丁寧にほめている様子が良く伝わってきます。
これが【ほめ】なんですよ。本当に。
もう一回、辞典で見ておきますね。
ほめとは、人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。
本当にこの言葉のまんまのことしてますよね。
「右側の羽は同色系でまとめてくれた」とか「左側の羽は完全に混ぜ切らず線を残した感じが」とか。
みたままをそのまま伝えている。それが、ピカソプロジェクト流のほめです。
ピカソプロジェクトのInstagramでは、今日ご紹介した2つの作品以外にもっともっとたくさんの作品が載っていて、それにひとつひとつほめコメントがついています。
「ああ、こうやってほめるんだなぁ」とか「そういう視点なんだな」とか、そういったことがたくさん学んでいただけると思います。
ぜひ、Instagramで「ピカソプロジェクト」と検索してみてください。きっと、みなさんのお役に立てるんじゃないかなと思います。
ということで、今日もご視聴いただいてありがとうございました。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
【ほめる】っていうことに対して、「すごい」「上手」というのを、いったん使わないように意識してみてください。というのが前回のお話しでした。
じつは、「上手」とか「すごい」とか、そういった言葉は『ほめ』ではなくて『おだて』なんですね。
おだてている言葉です。ほめ言葉ではありません。
ちょっとこの辺り、わたしの言葉だけでは足りないので
小学館のデジタル大辞泉に助けていただこうと思います。
「上手」とか「すごい」とかそれは『おだてる』になるんですが、
辞書をみると下記のとおりです。
じゃあ、ほめるってどういうことなのか、それを見ると、下記のとおりです。
ここ、すごいポイントなんですよ。
『したこと行い』を『そのことを言う』というところ。
なので、したこととか行いを、そのまま伝えること。
それが『ほめる』ということなんですよね。
私たちのやっている【ほめ】も全くその通りで、
したこととか行いとか、それをそのまま言うっていうのが、私たちピカソプロジェクトのほめのやり方です。
なので、よく講座で保育士の皆さんなどにも「上手」「すごい」というのはほめ言葉ではありません。おだて言葉です。という風にお伝えするんですけれども、本当にびっくりなさる方が多くいらっしゃって、
この違いって、実は知らないことなんだなぁと思っています。
今日もありがとうございました。
前回、ピカソプロジェクトのエデュケーターの仕事は「こどものなかから、考えや表現を導き出すこと」とお話しさせていただいて、
そのために【ほめ】【導き】【環境】という3つがポイントになってきますよというのが前回のお話しでした。
今日はその中の一つ【ほめ】について、少しお話しさせていただきたいなと思います。
よく、私たち造形イベントをさせていただいていると、
大人の方がこどもに対して「上手上手!すごいすごーい!」といっていらっしゃる場面に出くわします。
その方は、まっっったく悪意はなくて、全然悪意はなくて、むしろこどもをほめたいと思ってその言葉を使っていらっしゃるんですけれども、実はそれって、ほめじゃないんですね。
『こどもをほめて育てなさい』ってよく言われていて、
「確かにそうだそうだ」と、そのことに異論を唱える方はそんなにいらっしゃらなくて、多くの方が、それはそうだとおっしゃると思います。
でもじゃあ、どうやってほめたらいいの?というのはあまり浸透していなくて、今の「すごい」とか「じょうず」とかが、ほめるということだと勘違いしている大人の方が非常に多くいらっしゃるなぁと思います。
私が数年前ですね、このほめ方について、保護者の方に講演としてお話しさせていただく機会がありまして「すごいすごい上手上手というのはおだてているだけ。ほめるというのは、こどもたちのしたことをそのまま言うことです」というお話をさせていただいたら、終わってから、ひとりのお母さんがこんなお話をしてくださいました。
そのままは「上手」と「すごい」しかほめ言葉をしらなかった、とおっしゃったんですね。
こどもが描いたお絵かきとか持ってきてくれて、作ったブロックとか持ってきてくれるんだけど、「すごい」「上手」しか言葉をしらなかったから、
全然すごいとも思わないし、全然上手だと思わないものに対しても「すごい」「上手」って言ってたんですって。
その時に、彼女は「いや、本当はそう思ってないけどね」って、心の中で自分に対して、NGを出していたみたいなんですね。
でも、その講座でほめ方をお伝えしたら、
「あぁ、うそをつかなくていいんですね。ほめるって、私今までこどもをほめなくちゃと思ってたくさんうそをついていました。でも、本当にほめるって、全然うそをつかなくていいんですね。なんか気楽になりました。」
そんなお話をしてくださいました。
なので、ちょっとみなさん、【ほめる】っていうことに対して、「すごい」「上手」というのを、いったん使わないように意識してみてください。
今日もご視聴ありがとうございました。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
おかげさまで、ピカソプロジェクトを運営する合同会社エデュセンスは、先日7周年を迎えました。
なんか、7周年というとすごいなぁと思うんですけれども、
自分の感覚としては、皆さんに助けていただきながら、
一歩一歩、今・今・今・・・という今を積み上げてきただけという感じがします。
本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。
ということで。
前回は、エデュケーターは「こどもたちの中から、考えたこととか表現を導き出すのが仕事です」というお話をさせていただいて、
私が、3年生の男の子の中から「ドーナツ」という表現を1つ導き出せたというエピソードでした。
このエピソードの中で、いくつかポイントになっていることがあるんですね。
1つ目が【環境】
まず彼が、3年生であるというその発達段階を理解していなくてはいけないですよね。
そして【導き方】
「いやぁ、もうお菓子って言ったらあれもこれもあるじゃん!」という言い方ではなくて、彼が自分で「ドーナツとプリンだ」っていう風に思いついてくれるまでの対話。
それから、彼が、実際に手を動かし始めてからのサポートの仕方。
これらが、結構なポイントだったんじゃないかと思います。
これらをピカソプロジェクトでは
【環境】【導き】【ほめ】という3つでまとめています。
【環境】というのは、何度もお話ししていますけれども、彼が3年生であるということ。その3年生、9才というのはどんな発達段階にあって、造形の面ではどんな特徴があるのか。発達段階だけではなくて、彼の性格、それからおうちの方の見守り方、そういったこともすべて含めて、環境としてみるようにしています。
そして次は【導き方】ですよね。
プリンとドーナツというのを引っ張り出すために、彼とどんな対話をしたか、ということ。
それから、彼がドーナツの形が書けなくてちょっと苦労するんですけれども、ドーナツの形が描けたときにどんなフィードバックをしたか・・・これが【ほめ】になってくるんですけれども、
そういったところがポイントになってくるんじゃないかと思います。
ピカソプロジェクトでは、このように【環境】【導き】【ほめ】
大きく3つに分けて、こどもの中から、考えたこととか表現とかを導き出すスキルというのを(大人の皆さんに)お伝えしています。
私がやっているのは本当に難しいことではなくて、
ただセオリーに忠実に行っているだけなんですね。
でも、やっぱり、教室に来てくれている子はどんどん伸びていってくれていることは感じますし、
成績(成績の話でするのもちょっとアレなんですけれども)
自分の意見を言えるとか、逆に人の意見を受け入れられるとか、そういったところで高く評価をされているのは、きっとこの3つのポイントをきっちりと押さえていることが、こどもたちにも伝わっているんだろうなと思います。
自分の意見を言えて、人の意見も受け入れられるって、
なかなか大人でも難しいと思うんですけれども、
自分の想いをいっぱい表現してきた子って、人の表現も認められるようになるんですよね。
そんな育ちがサポートできる仕事って本当に有難いと思うし、
これからも続けていきたいなと思います。
ということで、今日は、
ピカソプロジェクトのエデュケーターが、こどもたちの中からこどもたちの中から考えとか表現とかを導き出すときに気を付けているポイント3つ【環境】【導き】【ほめ】をお伝えしました。
今日もご視聴ありがとうございました。
エコバッグの代わりに、風呂敷を持ち歩くといいよという記事を読んで風呂敷を持ち歩いているんですが、なかなかうまく使えないので風呂敷マスターになりたいです。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
前回は、
「エデュケーターの役割は、こどもたちの中から考えていることとか表現を引き出すお手伝い・きっかけ作りをすること。それがエデュケーターの役割で、ピカソプロジェクトがやっている表現力を引き出す方法だ』というお話をさせていただきました。
この音声を撮っている日の数日前に、
本当に久しぶりに、私の担当している教室を開催しました。
「あー、これがエデュケーター(の役割)なんだなぁ」とおもったエピソードがあるので、
それをお話ししようかなと思います。
今回のテーマは「四天王寺立像」
みんなで、多聞天とか増長天とか、仏像の持っている武器・・・グッズ(?)を見たり、
表情を見たり、鎧を見たり、
四天王たちが鬼を踏んでいるんですけれども、その鬼の表情を見たり。
もうすでに表現されているものから何を感じるのかっていうのを一番最初にやるんですね。
そのあとに、じゃあ、君たちなら何の神様になる?っていう話をして、
今、それぞれが、自分の好きな神様になる絵を等身大で書いています。
「おしゃれの神様」だったりとか「お金の神様」だったりとか「音楽の神様」だったりとか
色んな神様が出てきているんですけれども、
3年生の男の子は「3時の神様」という神様に決めたんですよね。
その理由が「おやつの時間だから」っていうすごくかわいい時間なんです。
だから、ポーズも3時のポーズなんですよ。時計の3時。
で、周りにアイスクリームとか、いっぱいのお菓子を描きたかったんです。
もともと彼は、「上手に描きたい」「失敗したくない」という欲求が強い子なので、
お菓子をいっぱい描くとなって、自分が(上手に)描けるお菓子がアイスクリームだけだったんですよね。
あと、お菓子・・・何を書いていいかわからないと言って、止まってしまったんですね。
なので、「好きなお菓子なあに?」って聞いたんです。
答えが出てこなかったので、私は「先生はポテトチップスも好きだし、チョコチップクッキーも好きだし。でもやっぱりおせんべいかなー」みたいな話を横でしていて。
そしたら彼が「僕はドーナツとプリンが好きだよ」って答えてくれたんですね。
まずそこで、「彼の中から引っ張り出せたな、フフフ」と思いました。
次に彼が「ドーナツを描きたい」となったんですけれど、
それもかけなかったんですね。
なので
私 「ドーナツってどんな形してたっけ?」
男子 「丸い」
私 「じゃあ、丸を描いてみようか」
男子 描く
私 「描けたね。じゃあ、ドーナツって、ほかどんな形してる?」
男子 「中に穴が開いている」
私 「じゃあ、中に穴を描いてみようか」
そしたら、二重丸の形ができて。
男子 「ドーナツの形ができた。でもまだ足りない」
私 「何が足りないの?」
男子 「チョコがかかってない。」
私 「じゃあ、チョコかけよう」
(男子は、オールドファッションにチョコがかかったのを思いついたみたいです)
で、やっとクレヨンをもって、チョコの部分を塗って。
(私は知らないんですけれども「いちごのチョコ」がかかったドーナツもあるらしい)
本当は、普通のチョコのかかっているドーナツとイチゴのチョコのかかっているドーナツって別々のもので、一つのものの上に2つのチョコがかかっているっていうのはないそうなんですね。
そしたら彼は、「片方は普通のチョコ。もう片方はイチゴのチョコをかけることにする」といって
2つの味を楽しめるドーナツを描いてくれました。
なんかすごくうれしそうで、「本当にドーナツが好きなんだなぁ」とも思いました。
私は全然、手を出していないんですね、彼の作品には。
でも、ドーナツもかけたし、自分でね。
すごくそれで満足をしてくれました。
エデュケーターとして「中から引っ張り出すこと」っていうのを喋ったんですけれども、
自分で実際どうやってるのかなぁって思ってたんです。
「え?それってどういうこと?」とか「どんな形してる?」とか、そういうことをしながら
こどもとの会話をいっぱいすることで、こどもの中から引き出すスタイルなんだなぁと思いました。
「こどもの中から引き出すってどういうこと?」とか「全然イメージわかないよ」という方もいらっしゃるかなぁと思って、
このお話をさせていただこうかなと思いました。
もう、このエピソードの中で、エデュケーター講座の答えを全部言っているくらいの感じなんですけれども、またそのお話はゆっくりさせていただきますね。
この「引き出し方」は人それぞれいっぱいあると思うんですけれども、
私はピカソプロジェクトのベーシックなノウハウにのっとってやっています。
そのノウハウがどんなものかわかれば全然難しくないし、
多分、もう、すぐにできると思います。
ということで、今日もありがとうございました。
こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
こどもたちの表現力を伸ばせる大人になる方法っていう話をしているんですけれども、
私たちピカソプロジェクトの考えるその方法って、本当にたった1つなんですね。
そのたった1つの想いを込めたのが「エデュケーター」という言葉です。
私たちピカソプロジェクトで、志を同じくしてこどもたちの表現力を伸ばしたいと思って活動してくださっている先生方のことを、ピカソプロジェクトでは「エデュケーター」という風に呼んでいるんです。
じゃあ、「エデュケーター」ってどんな想いが込められていて、どんなことをしているのかをお話ししようと思います。
「エデュケーター」ということばは、EDUCATEにORをつけて「EDUCATOR」です。
ちょっと、「EDUCATE」という言葉の語源についてお話しさせていただこうと思います。
岐阜県の可児市文化創造センターの館長をしていらっしゃる衛紀生さんがホームページに挙げていらっしゃるエッセーの中で書いていらっしゃるんですが、ちょっと、引用させていただきますね。
ーーーー
「EDUCATE」の語源はラテン語の「EDUCATUS」で、「E」は「外へ」を意味する接頭語で、「DUCERE」は「導く」で、「能力を導き出す、引き出す」という意味になります。
ーーーー
私たちが、エデュケーターという言葉に込めたのは、全く本当にこの通りで、
エデュケーターの仕事というのは、こどもたちの中から表現を導き出す。
それをするために、いろんな技術を身に着けた人のことを、ピカソプロジェクトでは「エデュケーター」と呼んでいます。
前に、エデュケーター講座に、保育士歴20年以上の先生方が一緒に受講してくださって、
このお話をさせていただいたときに、とっても感動していただいて。
保育園って本当にお忙しくって、
『”できないことをできるようにする”っていう考え方はあったんだけれども、こどもの中から引き出すという考えは全然なかった』とか
『いや確かに。こどもの中から引き出すって、私やってたわ』とか
そんな言葉をいただいたんですね。
なので、私たちピカソプロジェクトは、造形をテーマにしているんですが『教える』ことってあんまりないんですよね。
もちろん、ハートの形を切りたいけれどハートの形が切れない子に対して「こうやってやってみたらハートの形切れる」って教えることはあるんですけれども、
例えば、「お芋の色はこうですよ」といったようなことは全く教えないんです。
こどもが考えるためのきっかけとか、
こどもが表現してみるためのきっかけとか、
そういったきっかけをひたすらひたすら提供していく。
それが、ピカソプロジェクトのやっている、こどもの表現力を伸ばす方法なんですよね。
その想いを「エデュケーター」という言葉に込めました。
だから、エデュケーター講座というのがまもなく始まるんですけれども、
こどもたちの可能性を表に引き出すためのスキルをたくさんお伝えしています。
ピカソプロジェクトで学んでくれた子たちは、
もちろん、造形とかお絵かきの分野で(活躍しています)。
例えば、今回はコロナでダメになってしまったんですけれども、ルーブル美術館に飾ってもらえるほどの賞を取った子もいますし、その1歩手前だった子もいます。
でも、お絵かきだけじゃなくて、例えば作文で賞を取ってきたりとか、スポーツで賞を取ってきたりとか
「本当は自分はこれをしたかった!」といって、自分の親に自分の夢を語ってそれを実行に移せた(夢をかなえた)とか
そんな子たちがいっぱいいます。
なので、造形を通してですけれども、こどもたちの表現を引き出す活動をすることで、
造形だけじゃなく、こどもたちの人生そのものの可能性を引き出す力があるんじゃないかなと思います。
今日はもう、めっちゃ壮大な夢を語りました。
こどもたちが考えたこととか思ったことを外に引っ張り出す。
そのための手助けをするのが、私たちエデュケーターの仕事かなと思っています。
ということで、今日もありがとうございました。
今日は、表現力を伸ばせる大人になる方法、
そのコツをしって、私が良かったことをお話ししようかなと思います。
表現力を伸ばせる大人になる方法のひとつに「ほめ」っていうものがありまして。
非常にシンプルなコツなんですけれども、
そのコツを知ったことで、
初めて出会ったこどもたちとも、上手に距離が取れるようになった!というのが
一番のメリットかなと思います。
ピカソプロジェクトは主にイベントをしていたので、
(もちろん教室もしているんですけれども)
イベントの方が、圧倒的にこどもの数が多いんですね。
本当に、一期一会で30分だけの出会いになってしまうので、
その子たちといかに距離を縮めて、
いかにその子たちのやりたいこと「表現」を伸ばすか・・・
だから、表現を伸ばすというところにたどり着くまでの時間が
非常に短くなったなと思います。
初めましてって言ってから、こどもたちにどんなふうに話しかければいいのかわからなくて
延々と工程を説明してしまったり、指示ばかりしてしまったり、
そういったことが無くなりましたね。
ごあいさつの後、どんなふうに語り掛けて、どんな風に作業を始めて、
その作業の間こどもたちにどう接すればいいのかというのが全部わかったんですよね。
もちろん、こどもたちが仕上がったものに対して「見て見て」って来てくれるじゃないですか。
その時に、自分がこども達にどんな態度で接すればいいのかというのが全部わかりました。
それがすごく無理をしているとか、一生懸命自分を作っているとかじゃないんですよね。
この(いつもの)テンションのまま、こどもたちとしゃべるんですね。
すごいテンションをあげたりとか・・・慣れていらっしゃらない方はこどもに媚びる話し方をしてしてしまったりすることもあるんですけれども・・・そんなこともなく、
本当に自然体で、いつもの自分のまま、だけどこどもとの距離がすごく縮まる。
こどもをやる気にさせることができるようになったなぁと思います。
その技術は、私の日常生活の中にもすごく生きていて。
人とのコミュニケーションというのが、昔苦手だったんですね。
「何を話していいのかわからない」とか「どうやって相槌を打てばいいのかわからない」とか
「話題に困って自分の好きな話ばっかりしてしまう」とか(今もちょっとその気は残っているんですけれども)そんなのがあったんですけれども、
この、こどもの表現力を伸ばす方法をつかんだ副産物として
大人とのコミュニケーションも非常にとりやすくなったし、
無理をしなくて良くなったなって感じています。
なので、「私が」ですけれども、
こどもの表現力を伸ばす方法っていうのを手に入れてよかったのは、
こどもだけじゃなく大人も含めて、
・人との距離感の縮め方がわかった
・程よい距離まで縮められるようになった
というのが大きいんじゃないかなと思います。
ピカソプロジェクトでは「こどもの表現力を伸ばせる大人になる方法」を
たくさんの実例やワークを交えながら、楽しく学んでいただける講座を準備しています。
興味のある方はこちら>>https://edusense.jp/blog/19409