エルクレスト下北沢店
鍼灸師の木村佑介です!
さて、先日挙げた活性酸素の話題の続きです。
活性酸素の問題は、身体が酸化してしまう、言い方を変えれば錆びてしまうという点に問題がありました。
そのために働く力が「抗酸化」という作用です。
この抗酸化作用を最大限に活用する事が、身体の健康を保つ上で非常に重要な点になってきます。
今日はその中でビタミンのご紹介です。
抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンが
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
の3つです。
良く、アルファベットのみを取って「ACE(エース)」という表現がされます。
そもそも活性酸素とは、フリーラジカルと呼ばれるものの一つです。
フリーラジカルは通常の状態に比べ電子の数が足りずに非常に不安定な状態になっています。
奪い取られた物質は、また他の物質から電子を…という悪循環を生んでしまいます。
ここにストップをかけるのが抗酸化作用を持つビタミンの役割です。
前述した3つのビタミンは、自分の電子を積極的に分け与えることでフリーラジカルである活性酸素の働きを抑制させます。
この3つのビタミンの内、AとEは脂溶性ビタミンといって、脂肪内に溶けやすい性質を持っています。
このため、自分の電子を放出した後に不安定なまま身体に残ってしまう恐れも出てきます。
ここでビタミンCに注目します。
ビタミンCは水溶性ビタミンといって、水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、自分が不安定化してしまっても、尿中に放出されるため、溜まってしまうという問題がありません。
だからといって、ビタミンCだけに着目して取ればいいというわけではありません。
この3つのビタミンは協力し合いながら、その働きを維持しています。
ビタミンAはビタミンEと協力しながら抗酸化力を発揮します。
ビタミンCは不安定になってしまったビタミンEに自分の電子を分け与える事で、抗酸化力の維持に働きます。
更にそれぞれの得意分野も異なります。
・ビタミンAは細胞の代わりに自らが酸化されることで、皮膚や粘膜を守る
・ビタミンCはスーパーオキシド、一重項酸素の3つの活性酸素に対抗する
・ビタミンEは過酸化脂質(錆びた脂)の発生を抑える作用がある
といった特徴があります。
このため、どれか一つだけを取ればいいというわけではないのです。
これらの抗酸化ビタミンを多く食材としてキャベツ、ニンジン、ブロッコリー、ホウレンソウ、アーモンド、サツマイモ、レモン、ミカンなどが挙げられます。
こういったビタミン類を積極的に摂取することで、すこしでも身体の活性酸素を除去していく事が重要な点になると思います。