先日、東京で講演の機会を頂きました!
講義、症例提示、デモンストレーション。
様々な方法を使って、自分の考えや思いがどうしたら相手に伝わるのか、
毎回試行錯誤するわけです。
僕は資料をあまり完璧に作る方ではなく、
話を進めながら、
参加者の方の表情やうなづき具合、グループディスカッションの盛り上がり方、休憩時間の会話の内容などを見て、
伝え方や内容、実技の時間などを変えていきます。
今回はあえて実技を多くとりました。
みんな慣れていなそうだったし、自信なさそうだったから(笑)
すっきり理解できる!
ことも大事です。
ちゃんと理屈が分かって、
教科書に出てくる単語がつながってくる
…頭の中で。
頭で理解する。
これ、みんな好きです。
特にテストで良い点取るの好きな人は。
でも現場で結果を出すには、
カラダで分かる!
ことが大切だと、
考えています。
頭の知識が
自分のカラダの経験を通じて、
あっ!この感じ!
とかね。
患者さんも
上手くいった瞬間って
自分で分かりますよね?
自然と喜びます★
身体感覚って、
何でも言語で説明しきれません。
言語って後付けなので。
便利だけど、上手く言葉にできないニュアンスってあります。
電車で立っていると、
常に同じ状態では立っていませんよね。
揺らぐ、重心移動がある
左右の足が支えている割合も変われば
片方の足ですら支えている場所が変化し続けます。
でも言葉で表すと
立っている
んですね。
では、逆に患者さんが
立てません…
と言ったら
何を想像しますか?
勉強のできる人は
支持性が…
安定性が…
○○筋の働きが…
となります。(笑)
でもそれって
患者さんにとったら
知ったこっちゃないですよね。
そんなことはどうでもいいから、
結局のところ、
早く昔のように
立てるようにしてくれ!
ってはずです。
患者さんの
立てません…という発言は
昔のような
怪我や病気の前のような
立っている感覚が
ない、分からない
から出てくる言葉だと思うんです。
それをどうやったら取り戻し、
そして自分自身でそれを毎回再現できるようにしてもらうか?
がセラピストの1つの役割じゃないかと思うわけです★
そのためには、
まずあなたが
立っている
とはどうゆうことで、
それを自分のカラダをもって分かるか?
が大事だと思います。
僕らはセラピストの学校に入ってから解剖や運動学を学びました。
でもその前から、
さらに言えば言語を獲得する前から自分の手や足を動かし、立ち、歩き、遊べたわけです。
そこには言語的な説明の前にカラダだけで理解していたんです。
その感覚、感じを大切にする。
今回の
セミナーは
このことの難しさやそれが少し意識するだけでも患者さんは大きく変化する、
ということが伝われば万々歳です!