問題点をあげるだけでは、問題は解決するはずもない。 | ファシリハ ー 1人で悩まない!!! 成長する、成長させるセラピストになるためにー

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facilitation × rehabilitation をテーマに、
リハビリに関わるセラピストや医療福祉職の方に向けたブログ。

自己研鑽、後輩教育、コミュニケーション、
マネジメント、連携、プレゼンテーションなどをキーワードに、
より良い医療福祉の現場の創造を応援します★




学生時代、臨床実習でレポートを書きました。

もーわけ分からんくらいレポート書きましたね。


担当させて頂いた方の評価をし、
問題点を挙げ、短期ゴールと長期ゴールを考えていく。


で、確か問題点20個くらい挙げてたな-、と思い出します。


理学療法士になり、学生の指導をさせてもらった時にも、えらいこと問題点あげてくる学生さんもいるわけです。


少ないから、多いから良い・悪いってもんではないですが、学生時代の僕も、頑張って問題点挙げてくれた学生さんも、

その時には、

問題点を多く出す = ちゃんと考えてる

という自己満足やアピールもあったのかな?
なんて今になって思うわけです。



僕は、問題点は少ないよりは多く出る方が良いとは思っています。


問題がなければ、
やることないってことですからね。


でも問題点が沢山出たとしても、

実際に一回に介入できる時間は限られている訳です。


じゃあ20個問題点が挙がったとして、
40分のリハビリ時間をどう使うのでしょう?


限られた時間の中で
より効果を高めるには


優先順位を決める

ことが大切ですよね。


そのためには列挙した20個の問題点の関係性を考えないといけないですよね。




そこで使えるのが、図解です!!

上の図を例にすると、

ピンクの問題点の解決は、
他3つの全ての問題の解決につながります。

でも黄色の問題を変えようとしても、
それを引き起こしている、
ピンク・青・緑の問題が解決しない限りは

また黄色の問題は一時的に変わったとしても戻ってしまうんです。


この写真から言えば、

より多くの問題点につながっている、
またその問題が解決することで、
より多くの問題点の解決につながる

主要な問題点をしっかりと抽出することが必要になります。


だから僕は学生さんや後輩にも、

問題点を図解してきてねー、とよく言いますし、

説明する時にも

図解して説明します。


自分の頭の中を

図にして、見える化します。


そうすることで自分の考えも
客観的に見ることができ、

整理されていきます。

多分、これが自分のスライド作りにも活かされてるんだろうなと、

今になって思うわけです。



んで、本題。


じゃあ問題点を列挙し、図解し、整理していきます。


ここ、2つ目の壁です。


初心者は問題点を沢山列挙できることに自己満。


そしてここ、その問題点を整理し、スマートにし、

この人の問題点はここ!!って抽出できることに満足しちゃうんです。



問題点が明らかになっても、

問題は解決しません。


太りやすい人に、

あなたの問題点が分かりましたよ、僕は!!

それは…食べ過ぎです!!


って言ってるだけでしかないんです。


食べ過ぎだ!!って分かっても、

その人痩せませんよね?



じゃあその人がどうしたら食べる量を減らしてくれるのか?
その結果、体重が減る、という結果につながるのか?




この問題解決の戦略を考え、実行し、

結果を出すことが、

セラピストの役割です。



その戦略と実践は、

あなたの経験の中でしか成長も洗練もしません。


他人の成功例はあくまで参考にしかなりません。


だからみんな途中で辞めたり、
現状に満足したりしちゃうんです。


そこには正しい1つの答えなんてありません。


経験を積めば積むほど、
その答えのなさと幅広さを知るだけだったりします。

でもそれがセラピストの面白さでもあると僕は思っています。


あとそれは職場などの人間関係や職場環境についても一緒です。


職場やスタッフの問題点ばかりあげても、

職場や人間関係は勝手に良くなりません。


問題を挙げて満足せず、

問題があると分かっているなら、

どうしたら良くなるのか考え、

それをやっていくのみです。



あなたは問題を抽出するだけですか?

解決しようとしていますか?