司法試験予備校講師ランキング | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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司法試験講師のランキングをしてみました。

 

インプット部門・アウトプット部門、それぞれ10点満点です。

友人3名と私の計4名(受験生2名・新司合格者弁護士2名)で意見を出し合って評価を調整しました。

どの講師を受講するか迷われている人がいたら参考にしてください。

 

なお、個々の講師の評価自体は真面目にやっているつもりですが、所詮は忘年会の余興です。

あまり真に受けて怒ったりするのはやめてください。


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【インプット部門】



満 呉(伊藤塾)

 

9 伊藤(伊藤塾)   本田(伊藤塾)

 

8 高野(伊藤塾)  中村(BEXA)   宮武(LEC)

7 山本(伊藤塾)  横山(伊藤塾)  千葉(LEC)

6 吉野(伊藤塾)   釜田(伊藤塾)  白羽広(TAC)

5 岡崎(伊藤塾)   渡辺(TAC)   工藤(LEC)   柴田(LEC)

4 岩崎(LEC)   松田(LEC)  稲村(辰已)

3 辻本(TAC)  西口(辰已)   原(辰已)

2 若手講師陣(辰已)

1 黒羽広(TAC)

0 

 

 

★伊藤塾 インプットの講義力の高さはNo.1。司法試験に「入門」させる能力が最も高い予備校です。

伊藤⇒分かりやすさは受験界No.1。具体例に話を膨らませていく分かりやすさです。

高野⇒塾長に似たタイプ。両者とも、司法試験の森に入るところまでは最適の案内役です。

⇒塾長的な分かりやすさとは逆です。重要箇所をマークで限定していく分かりやすさです。

本田⇒講義のスピード感・トーク力は受験界No.1。次世代のエース候補。声もいいです。

吉野⇒伊藤塾基準では平均的レベル。全予備校基準でいえば上位の講義力です。

釜田⇒伊藤塾基準では平均的レベル。オペラで鍛えた声は好みが分かれます。

横山⇒伊藤塾基準でも平均以上の講義力。珍しい女性講師です。丁寧な話し方です。

山本⇒伊藤塾基準でも平均以上の講義力。ざっくばらんな感じの話し方です。

岡崎⇒伊藤塾基準では講義力はあまり高くないほうだと思います。

 

★TAC(Wセミナー)  世代交代の真っ最中です。伝統的に条文重視の講師が多いのが特徴です。

羽広(白)⇒条文講義はかなりのおすすめです。ただし、講義力は低いです。

羽広(黒)⇒応用的な講座は全くおすすめできません。こういうものに逃げてはダメです。

渡辺⇒インプット講義は及第点はクリアしています。話は上手です。

辻本⇒可もなく不可もなくという感じです。話は上手です。

★LEC  インプットは伊藤塾的。上半分が伊藤塾に移籍してしまって、下半分がLECに残った感じです。

岩崎⇒伊藤塾の呉講師と似たタイプ。教材加工を細かく指示していくタイプの講師です。

柴田⇒著作ほどの良さはありませんが、講義力は及第点はクリアしていると思います。

工藤⇒入門テキストはコンパクトで良いです。講義レベルが高いです。

千葉⇒TACからLECに移籍した講師。伊藤塾的。講義はシャープで分かりやすいです。

宮武⇒伊藤塾からLECに移籍した講師。インプットの講義力はLEC内ではNo.1です。

松田⇒短答知識の総まとめ講座を聴いた感じでは、可もなく不可もなくです。

 

★辰已  ほぼ全員が「実務が本業」「講師は副業」の講師なので、どうしても評価は低くなります。

西口⇒元気があるところはgood。ただし、準備不足のやっつけ仕事の感は否めません。

⇒入門段階から論文が意識されているところは評価できます。講義力は低いです。

稲村⇒大学受験予備校講師の経験あり。講義慣れしている感じで分かりやすいです。

若手講師陣⇒辰已にはプロと呼べる講師がいません。受験生を舐めないで欲しいです。

 

★BEXA  プラットフォーム型のネット予備校です。
中村⇒基礎講座は徹底した条文重視です。少ない回数で全体を一気に総まくりします。

 

 

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【アウトプット部門】



満 中村(BEXA)

9 吉野(伊藤塾)

8 白羽広(TAC)

7 林(TAC)

6 呉(伊藤塾)   工藤(LEC)   原(辰已)

5 山本(伊藤塾)  渡辺(TAC)   柴田(LEC)

4 岡崎(伊藤塾)   柳澤(辰已)

3 西口(辰已)   稲村(辰已)

2 若手講師陣(辰已)  北出(実務法学研究会)

1 伊藤(伊藤塾)   黒羽広(TAC)

0 

 


★伊藤塾  伝統的にアウトプット(方法論)面が弱いです。インプットが上手すぎることが一つの要因です。

伊藤⇒論文指導は漠然とした感じ。話に軸がありません。塾長には方法論がありません。

⇒答練解説はまずまずですが、論文講座は「解答例にマーク」のインプット類似講義です。

吉野⇒論文指導は具体的で、背後に型を感じます。本試験分析講義は秀逸です。

山本⇒実務的観点を重視した論文指導。特にこれといった方法論はない感じです。

岡崎⇒塾長よりは具体的でいいですが、漠然としていて軸がないのは塾長と一緒です。

 

★TAC(Wセミナー)  伝統的に条文と方法論重視の傾向が強い予備校でした。

羽広(白)⇒条文重視の方法論&問題分析手法は素晴らしいです。

羽広(黒)⇒新司の難しさを強調し、受験生を「応用」へ誘惑するのはブラック羽広です。

⇒羽広講師の弟子。条文重視&問題分析に優れています。

渡辺⇒「合格答案の公式」という講座は、方法論系の隠れた名講義です。

★LEC  論文はほとんど工藤講師一人でやっている感じです。工藤講師が去った後が問題だと思います。

柴田⇒応用的な突っ込んだ説明が得意。実力者向け。明確な処理手順はない感じです。

工藤⇒柴田講師の弟子。講義の生産性の高さには感服します。

 

★実務法学研究会  新興予備校。余計なお世話ですが、もう少し授業料は安くしたほうがいいのでは。

北出⇒昔は基本重視の優れた方法論を語っていましたが、今はブラック羽広化しています。

 

★辰已  旧司組のプロ講師をほとんど駆逐し、今では新司組のアマチュア講師しか残っていません。

西口⇒相変わらずやっつけですが、論文指導は、説明が多彩で柔軟性もあって良いです。

⇒インプット講義(入門講座)よりも、論文指導のほうが向いている講師だと思います。

稲村⇒可もなく不可もなくです。特にこれといった方法論はない感じです。話は上手です。

柳澤⇒旧司時代の人気講師。あてはめ重視の方法論です。

若手講師陣⇒ロー卒の合格者講師たちの講義は、まるで素人の合格者講義みたいです。

 

★BEXA  プラットフォーム型のネット予備校です。
中村⇒受験界で最も完成度の高い論文方法論です。基礎講座から大量に問題を潰します。

 

 

 

 

【最終補足】
 

司法試験情報局は、当時の受験界の一般的通念と大きく乖離しないように、ある程度妥協しながら書き進められました。

そのため、いくつかのエントリーで、私の本音(100%の真意)が示されていない部分があります。

このエントリーには、特にその自己欺瞞が強く表れてしまっています(申し訳ありません)。

私の理想の講師観・講座観・教材観は、初めから一貫して変わっていません。

私の最終的な本音(100%の真意)は、下記をご覧ください。

 

司法試験情報局の見解の変化についての釈明<その1>

司法試験情報局の見解の変化についての釈明<その2>