勉強法本 ~名語録~ | 司法試験情報局(LAW-WAVE)

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海馬に必要だと認めてもらうには、できるだけ情熱を込めて、ひたすら誠実に何度も何度も繰り返し繰り返し、情報を送り続けるしかないのです。そうすると海馬は、「そんなにしつこくやって来るのだから必要な情報に違いない」と勘違いして、ついに大脳皮質にそれを送り込むのです。

 

古来、「学習とは何か」に対して、「学習とは繰り返しである」と言われてきたのは、脳科学の立場からもまったくその通りだと言えます。

 

池谷裕二 『最新脳科学が教える高校生の勉強法』

 

 

 

われわれは、日常言語を用いるとき、基礎をさほど厳密に知っているわけではない。意味をよく知らずに使っていることばは、多い。しかし、どのような場合に使えばよいかという「使い方」は知っている。

 

「基礎的な」知識がなくとも、使うことはできるのである。

 

野口悠紀雄 『「超」勉強法』

 

 

 

参考書や本を目の前に山積みにするのは止めたほうがいい。どうせ人間が一度に読める本は1冊だ。何冊もの本を広げても、1冊しか読めないのだ。気が散るだけなので、どうしても必要なモノ以外は視界の外に追いやっておきたい。

 

内藤誼人 『暗示で500%能力を引き出す勉強法』

 

 

 

参考書、いわゆる教科書とか基本書とか言われるものの扱いだが、これはいっさい読まなくていい試験によく出る問題は基本書、教科書の全体の2~3割。残りの7~8割はほとんど出ない。だからこそ基本書、教科書は読まなくていいと言っているのだ。

 

仮にやっていないところが出ても、スパッとあきらめればいい。それで試験に受からなくても人生が終わるわけではない

 

いちばん心がけてほしいことを話しておく。それは、“何度も何度も繰り返す”ということだ。わかっているとついその部分は飛ばして新しいところをやろうとするが、それを我慢してわかっていても繰り返すことを日々の勉強の基本にしてもらいたい。

 

ストレートに対応する基本的なフォームを固めれば、その他の変化球にも対応できるようになるが、その逆をやろうとするとフォームが崩れ、すべてが打てなくなってしまう。ではなぜ、変化球を打とうとするかといえば、すべての球を打ちたいからだ。その欲求にかられて打率10割を目指してしまうのである。

 

プロ野球で一流選手と呼ばれる人は、3割打者でいい。プロ野球選手ならあとの7割は三振してもいいという考え方、資格試験なら3割は捨ててもいいという考え方。それを持てるかどうかで合否の分かれ目、一流か二流かが決まってしまうのだ。

 

福田大助 『難関資格 合格したけりゃ本は読むな』

 

 

 

短時間に、さっと本をひらいて読むだけ、というのが僕の勉強法です。もちろん、1回読んだだけで10ページ分の知識がまるまる頭に入るわけはありません。でも、知識を記憶するには、どのみち何度も繰り返すことが必要です。だから、ぜんぜん頭に入らなくても、半分くらいしか理解できなくても、まずはともかく10ページ目を通す。それをやっておけば、次に読むときには確実に理解が深まるし、知識も定着します。まずは、ユルユルでもお気軽でも構わないから、とことん「勉強」のハードルを下げることで、実行しやすくなるのです。

 

テキストを読んでいく上で、大切なことがひとつあります。それは、「理解しよう」とか「覚えよう」とかと、思いつめないこと。真剣に1回よりも、いい加減でもいいから繰り返し、のほうが知識は頭に入りやすいのです。ですから、教科書を読むうえでも、繰り返す機会をつくることが何よりも大事。そのためには、気軽に教科書をひらき、短時間に何度も目を通すようにすること。

 

喫茶店やカフェに入ると、熱心にテキストを読みながら蛍光ペンでマークしている方を見かけたりします。でも、現在では「本当に線を引く必要があるの?」と疑問に思っています。線を引くという習慣をつけることで、勉強のハードルをひとつ増やしてしまっているできるかぎり「勉強」のハードルを下げて、いつでもどこでも実行できるようにする、という僕の方針だと、ペンを捨ててしまうのが正しいのです。

 

早く受かる人は、早い段階で過去問を解いてみている。勉強をはじめたばかりの段階で、過去問を解いてみる理由は、「無駄な勉強をしないため」です。以後は教科書の読み方からして変わってきます。

 

本村健太郎 『本村弁護士流 読むだけで賢くなる勉強法』

 

 

 

やりたくないこと、やるのがイヤなことはやるべきではない。なぜ、やりたくないことをやってはいけないのか。それは、あなたがやりたくないことというのは、誰かが自分の都合のために(例えばあなたを奴隷化するために)、あなたに無理やりやらせようとしている可能性が極めて高いから。

 

苫米地英人 『脳にいい勉強法』

 

 

 

調子が悪い?バカ言え。大体、ストレスがたまっているのはまともに勉強してないからだ。だいたい昔から、悩んでいるやつの10人に9人は勉強していない

 

安河内哲也 『受かる人の勉強法作戦』

 

 

 

背伸びして難しい本と向き合いながら正攻法の勉強をし続ける人や、学校の先生に言われるままそれほど深く分かってもいないのに、きちんと教科書を読む人は、残念ながら試験に落ちる。反対に、何でもわからないことはすぐ人に聞き、黙っていても分かりやすい予備校の講義を探してこられる人、分かりやすい問題集を探してこられる人が試験に受かる。試験とはそういうものだし、またそんな風にできているのだ。

 

入力情報を絞れる人が試験に強く、絞りきれない人が試験に落ちるのだ。

 

和田秀樹 『試験に受かる人落ちる人』

 

 

 

記憶のあとに、理解は必ずついてくるのよ」

 

理解というのは、結局は【記憶同士の連絡通路】。うまく記憶同士が結びつきあって、もとからあった知識と連絡が取れたとき、それは【理解】になります。道(理解)がどんなに立派にできても、その先の城(記憶)が曖昧だと意味がありません。その先に城がないような道は、誰も使わないもの。その結果、道もどんどんさびれていってしまうでしょう。逆に、「まずは記憶してしまう」というのは、とにかく道よりも先に脳の中にいくつも城を作ってしまう作業。

たとえ道がなくても、その城を何度も使っていれば、自然に道ができてきます。馬が何度も通っているうちに、そこが道になってくるようなものですね。確固たる記憶を何度も繰り返し使っていれば、自然と「理解」もできてくるものなのです。

 

ゆうきゆう 『ゆうき式 逆転発想勉強術』

 

 

 

この本は何分で読み切るかを、読む前に決める

「こういうことを勉強しようと思うけど、どの本がいいですか」と聞かれる。「この1冊がいいよ」とすすめる。にもかかわらず、「それだけで足りますか」と質問する人がいます。この人は、本当は勉強したくないのです。「それだけで足りますか」と言う前に、やってみればいいのです。足りるか足りないかを考えて立ち止まってはいけません。100冊やっても足りないし、1冊でも、やったほうが勝ちなのです。

 

量か質かという議論をする以前に、勉強はスピードが大事です。スピードということは量なのです。量を増やすことによって、質は必然的に上がっていきます。最初から質を上げようとすると、スピードは必ず落ちます。わかっていることが1で、9個わからなくても、先へ進むことです。

 

書くときに、きれいな文字で書こうとする人がいます。これではスピードが落ちます。メモを取るときは、消しゴムを使ってはいけません。自分は消しゴムは使わないと決めれば、間違いは二重線で消してもいい。「消しゴムを使っていい」というルールにすると、できるだけ消しゴムを使いたくないという気持ちが起こって、書くスピードがどんどん落ちます。スピードを上げるためには、消しゴムを使わないという覚悟を持つことです。

 

中谷彰宏 『大人のスピード勉強法』

 

 

 

1分話すだけで、その人がどれだけ勉強しているか、はっきりわかります。勉強していなければ、バレます。でも、「あなた、勉強していないよね」とは言われないのです。

 

電車に乗っても、「一生懸命勉強している人」と「勉強していない人」がいます。スターバックスに行っても、2通りの人に分かれます。その中で、何か資格を取ろうと思って勉強している人、英語の勉強をしている人、会社の仕事の勉強をしている人、仕事以外の勉強をしている人がいます。一方、その隣でグチ・悪口・ウワサ話を延々としている人がいます。 その人に悪気はありません。ただし、2人の住んでいる世界はまったく違います。 その2つの世界は交わりません勉強する人と勉強しない人とは、くっきり分かれた世界の中にいるのです。

 

エレベーターの前やスターバックスで待っている間に、鏡を出して見るか、本を出して見るかで差がつきます。ヒマがあればケータイを出して見ている人もいます。そんな時間があったら、本を読むほうがはるかにいいのです。少しのヒマがある時に、本を出す人とケータイや鏡を見る人とで差がつくのです。

 

「目的のある勉強」と「目的のない勉強」とがあります。私にとっては、「目的のない勉強」のほうが大切です。

 

子供の勉強には、必ず目的があります。いい学校に入るため、いい会社に入るため、いい結婚をするため、いい子供を産むため、いい子供にいい学校に行かせるため、というふうに、常に目的の中でグルグル循環しています。

 

「目的を持ちなさい」とか、「夢を持ちなさい」というアドバイスがあります。でも、それは本当かなと思います。私には、目的があまりありません。「夢を持ちなさい」「目的を持ちなさい」というアドバイスは、成功するために必要です。でも、実はそれは中くらいの成功のためのアドバイスです。

目的を持ってやっている人は、好きでやっている人にかなわないのです。

 

中谷彰宏 『「超一流」の勉強法』