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銀魂夢小説 リレー・ラジオ企画 4話


(第1話↓)(第2話↓)(第3話↓)

田中さんきなこ定春 とのリレー小説企画!



(↑クリックでそれぞれのブログへ飛べます!)



前回の定春の


3話  (クリックで飛べます)


に続きまして。



第4話です^^!



どうぞ~♪



―――――――――――――――――――――







「ないよぉ~…」



―――新学期の朝。



廊下で情けない声をだしたのは、私だった。



スマホを片手にとぼとぼと先を進む。



友達の春に何度も電話をかけているのだが、



きっとマナーモードにしているのだろう…繋がらない。



「私、進級できなかったのかな…?」



繋がらないスマホを切って、小さく肩を落とした。



…ない、なかったのだ。私の名前が。



新学期のクラス変え。



クラス表示を見たが、なかったのだ、私の名前が。



私の―――「 大川 ひい 」という、名前が。





第四話








何故?成績もそこまで酷かったはずは…



生活態度?え、私何かしたかな?



悶々とそんな事を考えながら歩いていれば、



校内でチャイムが鳴り響いた。



「わっ!遅刻!…っていや、クラスもないのに遅刻とかないか…」



とほほ、と肩を落とせば



――どこからか足音が聞えた。



静かな廊下に、自分以外の足音。



(もしかして、私以外にもクラス探してる人がいたり…!?)



だとしたら仲間だ!そう期待を胸に、その足音のする方へ顔を向けた。





「………あ、」





――と、同時に。私はそれを大きく後悔したのだった。



「…お前、こんなとこで何してんでィ」




軽く着崩した制服。



痛みのなさそうな栗色の髪に、甘い顔立ち。



気だるそうにこちらを見下ろす綺麗な目に、



まるで射抜かれたように体が動かない。



(ど、ど、どうしよう…)



目の前に立つその彼は――沖田総悟くんだった。



だんだんと高揚していく頬を見られないように、



慌ててぱっと目を逸らす。



うわ~…恥ずかしいところを見られちゃった…。

「え、えっと…クラスが分からなくて迷ってて…」



「大川ひいなら、Z組だぜィ?」



「え!?」



思わず目を見開いて大声をだしてしまった。



驚いたのは、二つ。



一つ目は、“Z”なんて聞いた事のないクラスの名前だってこと。



二つ目は…沖田くんが、私の名前を知ってるってこと。



(…ま、まぁ3年生だし…知っててもおかしくはない、のかな?)



心の中でそう割り切ってみても、



それでもやっぱり嬉しい気持ちは隠せずに、心臓がバクバクと鳴っていた。



―――ずっと見つめるだけの片思いをしていたのだ、しょうがない。



「俺もそのクラスなんでィ。…行こうぜィ」



に、と軽く口角を上げた彼はそう言って



すっと私の横を通り過ぎて行った。



「へ?…う、うん…!」



きっとこれは、神様がくれたプレゼントだ。



ドキドキうるさい胸を押さえて、憧れていた背中を追った。





――――なんて、そんなもの。



束の間の幸せにすぎなかったのだ。




「よーし。んじゃ、席変えろ~」



「…………」



せっかくの沖田くんと同じクラス。



しかも出席番号では前後だったのだ。



それなのに…それなのに。



担任の坂田銀八先生。



その彼が突然、



『席替えすっぞ。新学期早々』



なんてとんちんかんな事を言い出したのだ。



銀八先生らしいっちゃらしい、けど。



(やっぱり、神様はいないのかな…)



見事、教室後方の窓際という寂しい位置を私は引いてしまった。


ざわざわと騒がしい教室内を見渡す。



教室前方からは、楽しげな声が聞えた。



「課題は写させてもらうぜィ~」



「なっ…写させるつもりないけど?」



春ちゃん、沖田くん



からりと横に並んだ2人の席が遠い。



(結局、沖田くんとはうんと離れちゃったな…)



ぽつりと心の中で呟いて、溜息をはく。



おまけに、春ちゃんと沖田くん仲良いし…。



少し前から知り合いらしい二人の息はぴったり。



…いやでもまぁ、私も朝に話せただけでも奇跡か…。



「げ~!最前列かぁ~!」



「まぁ、黒板は見えやすいけどね~」



あかりちゃんとみなちゃんも、最前列で隣同士だったらしい。



騒がしい声を遠目に見て、肩を落とした。



な、なんて疎外感…。



うう、と泣きそうになり机にうなだれた。



「――ガタ、」



その時、前で聞えたイスを引く音にぱっと顔を上げる。



そうだ、私の前の席は誰だろう――…。




「…………」



「…(な、泣いてもいいですか)…」



不機嫌そうに私の前に座ったのは、



―――あの、高杉晋助くんだった。



彼とは春ちゃんと共に、3年間同じクラス。



春ちゃんと仲の良い彼だけど、私は一度も話したことがない。



なんたって…こ、怖すぎるから。



高杉くんは鋭い眼差しで教室前方を睨んでいて、



自分に向けられてる訳でもないのにびくりとしてしまった。



「あ、ちょっと!それあたしのジュースなんだけど?」



「今から俺のでさァ」



「はぁ!?」



――嫌でも耳に入ってくる、沖田くん達の声。



ちらりと前方を見れば、春ちゃんとの楽しげな掛け合いが視界に入った。




「――チっ」



「………っ!?」



へっ!?ええ!?



突然聞えた高杉くんの舌打ちに、ビクッと肩が跳ねた。



な、何に舌打ちしたんだろう…?



まさかあたしじゃ、ないよね…?



教室前方をギリギリと睨んでいる高杉くんを盗み見ながら、



冷や汗をかいてイスに行儀よく座り直した。



…もう、新学期早々…。




幸先不安すぎて、泣きそうです。








―――――――――――――――――――――



ここまでが、とりあえず


あかり・みなこ・春・ひい


4人の自己紹介的な話になったかと思います。


それぞれなんらかのキャラクターが絡んでますが…


最後に誰と誰がくっつくのか!?


右往左往しながら進んでいくかと思いますので、お楽しみに><


そして次回の第五話は田中さん!



更新されたときにまたお知らせします^^




そしてぐるっぽも更新されてます!


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リレー小説、再スタート!!


大変遅くなりましたが!


リレー小説が再スタートしました!!


詳しくはコチラ !(クリックできます)





第1話  (田中さんブログ)





第2話  (きなこ♪ブログ)






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も更新されていますのでぜひご覧ください♪




第3話が更新されましたら、また報告します!



ぜひぜひ1・2話ともクリックして読んでみてください~!!









新入社員に、なりました(ノДT)

卒業。



ついに、
高校を卒業しました。


寂しいです。


これから社会にでていく訳で、
もうなんでも許される
わけにわいかない訳で、

友達とばか騒ぎすることも
できないわけで。


毎日最低一回は
腹の底から笑ってたのに
それがなくなっちゃうんですね。



寂しくてしょうがないです。

四方八方に散ってしまう
仲間たちが恋しいです。

でも前を向きます。


立派な社会人になります。



ブログもやめません。


これからも仲良くしてください(*^^*)


まだまだこのブログは
卒業できません(>_<)(笑)



高杉夢小説*奪われたモノ

新企画



↑新企画の発表をしました!


そしてついに企画の第一話更新!!



第一話は、

コチラ  (クリックで飛べます)




ぜひぜひご覧あれ♪




そしてそして、ハッピーバレンタイン(*^▽^*)♪



みなさんにチョコを~…というわけにはいかないので(笑)



甘~い高杉先輩を差し上げます(笑)





―――――――――――――――――――――





奪われたモノ








―――2月14日。



今日は待ちに待った、バレンタイン。



「先輩」



「………」



「高杉先輩っ」




女の子は皆、大好きな誰かのために一生懸命チョコを作る日。



かくいう私も、その1人で。




「あの、聞えてますよね?先輩」



「………」



「たーかーすーぎーせーんぱい!!」




料理が苦手な私なりに、深夜まで頑張った生チョコ。



生チョコって簡単とか言うけど、私にとっては難関だった。



それでも成功したこのチョコを、大好きな人に渡したい…



―――と、いうのに。




「高杉せっ………えっと…」



「…………」




そうですよね、うるさいですよね、すみません。



突如こちらを振り返り、身も凍るような睨みを送ってくださったのは



私の大好きな人。



―――誰もが恐れる、高杉晋助。



いくらそろばん塾が一緒で仲良くなったとはいえ、



やっぱり私はただの後輩で、先輩はただの怖い人で。



…うん、怖い人に変わりはないんだよね。



少し身を引いて、持っていたチョコの箱で顔を隠す。



「……うるせェ」



「す、すいません…あのーお時間よろしいですか?」



「よろしくねェ」



「…………」



いや、今絶対に暇でしょーが!



と、思わず心の中でつっこむが顔には出さない。



いつものたまり場である空き教室で、



ぼんやりと窓の外を眺める高杉先輩。



これのどこが、お時間よろしくないんだ。



暇をもてあましてるじゃないかっ。



少しむっとしながらも、とりあえず渡してしまえ!



と、手にある箱を相手に突き出した。



「あ、あのこれっ!今日バレンタインなんで…」



そこまで言って、ごにょごにょと口ごもる。



「…そのえっと…あの、た、食べて下さい…」



うわぁぁ、何やってんだ私…。



カァ、と赤くなった顔をうつむかせて、



箱を彼の胸元に差し出す。



――――けれども、そんな勇気も虚しく。



「…いらねェ」



「…っっ!?」



私は、100のダメージを受けた。



…ああ、もう、言葉もでない…。



まさかの返しに、なんだか眩暈さえ覚えた。



なにこれ、え、こんなことってあり?



さっきまでの勇気はなんだったんだ…。



視界が真っ白になってしまった私は、



呆然と一点を見つめる。



(そうだ、出直そう…)



きっとこれは夢だ、うん。だから最初からやり直そう。



一旦家に帰って、もう一度学校に来て、それで…――



「…い、…おい」



「うえっ!?…あ、えっと、なんでしょう?」



び、びっくりした…!



いつのまにか先輩に呼ばれていたらしい。



はっとして目を見開けば、高杉先輩に溜息をつかれた。



…この後におよんでまだ私を攻撃するつもりだろうか。



恐るべし、獣。高杉先輩。



「“食べて下さい”のほかに、言うことねェのか」



「…他に、ですか?」



突然何を言い出すのだろう。



ギロリとこちらを睨んでくる高杉先輩から目をそらし、考える。



他に…他にって…あ。



「不味かったらすみません!」



「………」



怖い!無言の圧力怖いよ!!



更に怖い顔になった相手に、ひぃぃ~と肩を縮ませる。



「えっとじゃあ…こ、心を込めて作りました!とか?」



「………」



「ああ~!!えっと!いつもありがとうございます!ですかね!?」



「………」



…さ、更に怒らせてしまったような。



険しい表情でこちらから顔をそらしてしまった相手に、



肩を落として苦笑いをする。



だって、他に言うことなんてないよ。



不味かった場合の謝罪と、日ごろの感謝の気持ちと…



(…他に言うことなんてもう、………あ)





「…先輩」



「…あ?」



「大好きです」



「…………」





そういえば、なんて。



思い出したように言ってみたけど、



ほんとは言うつもりなんてなかったんだもん。



きっと馬鹿にされるだけだろうし…とか思って。



―――でも、そんな私の考えこそが馬鹿で。





「――…正解」



「えっ…――」



チョコの箱ごと強く引かれた片手。



体制を崩した私の唇は――



あえなく、高杉先輩に奪われた。



「~~~っっ!?!?」



一瞬触れて、もう一度啄ばまれて。



思考回路が真っ白になった私に、彼は満足気に笑みを零した。



「…そのチョコ、お前ごと貰ってやる」



「……ど、どうぞ」







腰抜けバレンタイン。



(…こんなことって、ありますか)



…あげるつもりが、奪われました。








fin.




―――――――――――――――――――――




高杉先輩ってば、ほんとにキザ!!笑



それでは、よいバレンタインを~^^♪



もう夕方ですが(笑)

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