I LOVE 銀魂~夢小説~ -5ページ目

銀時夢小説*ひとくち


銀八先生と女子生徒の短編です!



ほのぼの甘ーく仕上がっております。



そして銀八先生目線でございます。



どうぞ~!




―――――――――――――――――――――




ひとくち








「先生、そろそろ告白したらどうですか?」



「…あー。そうだね」




放課後の国語教官室。



これみよがしにシュークリームにかぶりつく目の前の女子生徒は、



なんの気なしにそんなことを言った。



ほっぺにクリームついてんぞ。



「なんですかその棒読みっ。ほんと銀八先生ってヘタレですよね」



「うわ、なにそれ。侮辱」



「本当のことですよ!うだうだしてたら卒業しちゃいますよ?」



むっと頬を膨らませて、またシュークリームを頬張る。



うわーうまそう。俺にも分けろよそれ。



(つかほんと、なんなのコイツ。鈍感すぎて腹立つわ)



心の中でそんな悪態をついて、



伝われといわんばかりに相手を睨んだ。



そんな俺の熱い眼差しに気がつくこともなく、



二個目のシュークリームに手をつける鈍感女。



5個も買ってきてるし。分けろよ一つくらい。



「そーゆーお前はどーなの。告白しねぇのかよ」



「…私はいいんですよ!片思いで十分なんで!」



一瞬シュークリームにかぶりつく動きが止まったかと思えば、



またいつものようににこりと笑みを浮かべる。



へー、あっそ。



俺は片思いだけで終るとか、絶対嫌だけどね。



いくら相手に好きなヤツがいようが、横から奪い取る気満々だから。



「…お前、そんなに俺に告白させてぇの?」



「…まぁ。さっさと幸せになって欲しいだけです」



なにそれ、本心なの?



俺が誰を好きかも知らねぇくせに、なんでそんなこと言えんの?



…あー、なにコイツ。むかつく。



「あっそ。…つかお前ずるい。ちょっとよこせ、ソレ」



ついに三個目に突入しようとしていた相手にそういえば、



「一口だけですよー?」なんてケチなことを言いながら



シュークリームをこちらに渡してきた。



「はいはい、一口ね」



――そんなことを気だるくいいながら、渡してきた相手の腕を掴んで



きょとんと驚いた顔なんか無視して、そのままぐいとこちらへ引っ張った。




「先生、なにっ――」



そして、ちゅっと一口。ちゃんと、一口。



軽く口付けすれば、生クリームの味がした。



「…あー、もう一口もらってい?」



「――っ、い、意味わかんないですっ!!!」



にやりと笑ってやれば、真っ赤な顔で怒られた。



ちゃんと一口しかもらってねーのに、やっぱケチだな。



「な、なにしてんですか!あ、練習ですかもしかして!?好きな子との!!」



耳まで真っ赤にしてあたふたとそんなことを言うもんだから、



なんだか可愛くって、もう一度腕を軽く引いた。



そしてもう一度口付けできる距離に近づいて、



「本番なんだけど、これが」



今度は少しだけ長めに、二口目。



ゆっくりと唇を離せば、頬を染めて目を泳がせた表情がたまんなくて。



「なにそれ、わざと?」



「な、なにがですかっ!」



また、真っ赤な顔で怒られた。



「っていうか先生、なにしてるんですかいきなり!」



「いやだってお前が告白しろっていうから」



「へ?」



「好きです付き合ってください。…どーだ言ったぞコノヤロー」



「………」



思考回路停止ってやつ?



ぴたっと俺を見たまま固まるもんだから、おーいと手を振ってみる。



…あらら、ほんとに固まっちゃったよ。



「…い、言ったじゃないですか、わたし、片思いで十分だって」



「…え?」



「だ、だから、これじゃ両思いになっちゃうから、その」



「……あー…」



あれ、なんか遠まわしに告白された気が。



ってことはなに、俺ら両思いなわけ?



…もっと早く言っときゃよかったかな。



「へー、じゃーなに?両思い早々だけど、別れる?」



「……それは、嫌です」



なんなの、どっちなのこの子。



困ったようにそううつむく姿が可愛くて、頭を撫でてやった。



「ヘタレとか人に言っといて、おめェも十分ヘタレだろ」



「なっ…そんなことないです!」



はっと鼻で笑えば、すぐに顔を上げて睨まれた。



「先生こそ、ヘタレですよ」



「んなわけねーだろ。堂々と告白したろーが」



こんな大胆なことした俺をまだヘタレと言うか?



むっとして相手を見下ろせば、丸い目でじっと見つめられて。



……えーっと。



「ヘタレですよ。…顔、真っ赤じゃないですか」



「………うるせぇよ」



そこは言うなよな。





生意気言うのにむかついて、



真っ赤な顔を、もう一度重ねてやった。








fin,




―――――――――――――――――――――


お腹がすいてる時に小説書くと、


絶対なにかしら食べてるシーンを入れちゃうんですよね(笑)


あーシュークリーム食べたい…。え



読んでくださりありがとうございましたっ!



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総悟夢小説*花火




更新してない中でもちらほらと小説を読んだ、


もっと読みたいなどど言ってくれる方が沢山いらっしゃって


ほんとに嬉しい限りです(/TДT)/


そして久しぶりに更新します!


やっぱ久しぶりなので肩慣らしは総悟で!!(笑)



夏祭りを題材にしてみましたー!どうぞ^^




―――――――――――――――――――――








――喧騒の中見えた。



わたあめ、金魚すくい、かき氷



立ち並ぶ出店と、溢れかえる浴衣の人々。



「あ、――」



思わずそう声を漏らしてしまった自分が、憎かった。




『ねぇねぇ、あれって沖田くんじゃない?』



『ほんとだー!浴衣ちょーかっこいいね!』



『てかさ、隣にいる子って――』




友達の声がふわふわと耳を通り抜けていく。




ああ、見てしまった。



そんな気はしていたのに今日来てしまった私は、馬鹿なんだ。



もしかしたらどこかで、自分にけじめをつけさせたかったのかもしれない。



――なんて理由をつけないと、もう私は壊れてしまいそうだ。





喧騒の中見えた。



手を繋ぐ、彼と、彼女が。





花火








「にしてもお似合いだよねー」



「まさに美男美女!」



「あんな女子代表みたいな子に勝てないよね」



ね、そう思わない?――そう話を振られて、はっと気を取り戻した。



軽く笑いをこぼして流せば、彼女達の会話は続く。



「あ、そっか幼馴染だったよね!?今更恋愛対象じゃないか~」



「…そうそう、逆に先越されて悔しいよ~」



無邪気に笑う友達の言葉が、ぐさりと胸に刺さる。



それを悟られないように取り繕って返せば、気がつかずに彼女は笑った。



そう、幼馴染だ。



恋愛対象じゃない。



そう心に言い聞かせれば、少し気持ちが楽になるような気がして。



へらへらと笑いながら出店の間を進んでいく。



先を歩くあいつの背中がちらりと見えて、――悔しいことに目が離せなかった。



なに、浴衣なんて着てんの。



それ、あたしが良いって言ったやつじゃん。



来年はしょうがないからお前と行ってやりまさァ、とか言ってたくせにさ。



…ほんと、馬鹿みたいだ。



「…ごめん、ちょっと帰る」



「え!?なんで!花火これからじゃん!」



ごめん、ほんとごめんって訳分からない言い訳をして、その場を離れた。



最悪だ。いきなり帰るなんて、最低。



――でも、今はそんなこと気にしていられなくて。



なんで来ちゃったんだろ。馬鹿そのものだ。






駆け出して喧騒から離れて、少し離れた公園で立ち止まった。



だだっぴろくて、人もいなくて、街灯も少なくて。



いつもなら1人じゃ怖いとか思うけど、今はこんな場所に居たい。



――というか、この場所が好きだ。



なんでだっけ?なんて思いながら空を見上げたその瞬間、




「…わ、」




ドオン、と鳴り響いた大きな音。



頭上を、大きな花が咲いた。



大きく開いた花火は、数秒もするとふわりと消えていく。



けれどもまた上がって、そして消えて。



「切な…」



そう呟いて、自嘲気味に笑った。



今頃になってぶわりと涙が溢れ出す。



今日くらい泣こ。そうでもしないともう笑えそうにない。



とりあえず今だけ―――……「おー、いたいた」






――花火の音にかき消されなかったその声。



びくりと心臓が跳ね上がった。



あふれ出していた涙も止まって、目を見開いて振り向く。



「やっぱ花火見るならここに限るぜィ」



そう言ったヤツ――総悟は、にやりと笑って私を見た。



「…なんでここにいんの?」



「いや、毎年ここで花火見てるだろィ。お前と」



「だからって、別にそれ約束じゃないし」



「つーか理由なんていらねェだろィ~」



面倒くさそうにそう言った総悟は、私の横に並んで空を見上げた。



花火の灯りがヤツに当たって、むかつくほど綺麗な横顔が照らされる。



…意味わかんない。



「まさかとは思うけど、彼女置いてきたの?」



「いーや、そこにいまさァ」



そう言って後ろを向いた総悟につられて私もその先を見る。



少し遠いところに、ピンクの浴衣を着た女の子が不安そうに立っていた。



――ああ、やっぱりそうだよね。



少しでも、彼女を置いて私のところに来てくれたんじゃないかとか



馬鹿みたいなこと考えてたなんて。



自分が痛すぎて、なんだか泣けてくる。



「…早く行きなよ、悲しそうな顔してるよ」



取り繕うように笑ってそう言った。



行って欲しくなんかないけど、そう言うしかなかった。



きっとあの子だって今、すごく不安なはずだ。



「…お前、」



笑う私に、総悟は真剣な顔で呟いた。



何か思いつめたように言葉を止めて、そして眉を寄せて。



「…ほんとお前って、頑固でさァ」



「はぁ?なにそれ!」



「いや、同じくらい俺もだろーけどねィ」



空を見上げながらそう続ける総悟を見る。



一体何が言いたいのか分からない、といったように顔をしかめれば



総悟は大きく溜息をついた。



「――俺が折れれば、何か変わってたのかもしんねェや」



「……なにが、言いたいの?」



いや、と言ってこちらを見たヤツは、さらりと私の頭を撫でた。



そしてそのままこちらに背を向けた総悟を慌てて振り返る。



思わず“待って”とでかかった言葉は、喉元でひっかかった。




「…もう手遅れな話でさァ。じゃーな」




―――片手を上げた総悟を、ぼんやりと眺めた。



戻ってきたあいつに、彼女は安堵した表情に変わって。



遠くなった私の顔は、真っ暗で。




背中では、大きな花火が咲いていた。



「…―なの」



小さく呟く。



遠くなっていく2人の背中は、暗闇に消えていく。





「――好きなの、」





かすれた声は、花火の音にかき消された。






fin.






―――――――――――――――――――――


こんなバッドエンド初めて書きましたー!!


やっぱハッピーエンドのほうがいいですね!!!笑


最初はハッピーエンドだったんですけどなんか

ありきたりな終り方だったんで変えました!!



お互い好きだったんですね。


でも2人とも頑固すぎてお互い一度も想いを伝えなかったんですね。


今更後悔したって遅いって話です。



みなさん夏はそろそろ終ります。



後悔しないよーに!!!(誰)



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近況報告、と銀魂の映画

銀時夢小説*3秒


今日の短編は銀さんです。

3Z設定!どーぞっ!


―――――――――――――――――――――




3秒






正直言って、私は銀八先生が嫌いだ。



何故かというと、



「先生~、ここ教えて~」



「あー?しゃーねーなー」



…女たらしだから。




教室前方、黒板の前に立つその男は



にやにやと笑みをこぼして女子生徒に囲まれている。



白衣をだるだるに着こなし、めがねはずり下がってて



おまけに天然パーマ。そして死んだ魚のような目。



あんな奴のどこがいいんだ。なんでモテるんだ。



…なーんて心の中で文句を言っても誰に届く訳でもなく。



「先生甘い匂いするー!なんか食べたの?」



「まじでか。ケーキ食った」



「えーずるーい」



…うるさい。なんだあの猫撫で声は。



つーか銀八のやつ、学校でケーキ食べるって…



あたしはグミしか食べてないっていうのに、贅沢な奴め。



イライラしながら読んでいた本のページをめくる。



銀八のせいで全然集中できないじゃないか。



おかげでしっかり読まずにページをめくってしまった。



「……はぁ」



「どうしてそんなものを読もうと思うのか謎でさァ」



溜息をついた後、頭上から聞えた声にびくっと肩を上げた。



顔を上げれば、眉間に皺を寄せた沖田が私の本を覗き込んでいて。



「…文字が詰まってると、テンション上がるの」



「…理解できねェや」



別にいいもん。活字がすきなんだもん。



ふんっと顔をそむけてもう一度本に目を落とす。



いつのまにか居なくなっていた沖田には気づかず、



黙々と文字を追っていく。



ミステリー小説のはずだったが、以外と恋愛要素が強いらしい。



ちょいちょい主人公の恋愛描写が入るのが少し苦手だ。



(――彼女を見るたび、胸が高鳴る。)



男の主人公の語るその文章に、眉を寄せた。



…理解不能だ。



胸が高鳴る?私は高鳴ったことがあるだろうか。



……ああ、あった。



新しい本を買った時。レジの前で胸が高鳴ってた気がする。



この主人公は異性に対してその感情が沸くのか。



……理解不能すぎる。



(買い間違えたな。恋愛の場面が多い…)



ポツリと心の中で後悔を口にした。



感情移入ができない本は、退屈だ。



「――せんせ~、アタシ先生の彼女なりたいっ」



「あたしもー!」



「はいはい、分かったから自分の教室帰れ~」



…軽い。



恋愛に対してこんなに冷め切ってしまったのは、銀八のせいだ、きっと。



ああやって毎日軽い恋愛ごとを見せられては、そうなるだろう。



本から顔をあげてじとっと銀八を睨む。



渋々自分の教室に帰っていく女子生徒を見送った銀八は、



何故か疲れた顔をしていて。



それが不思議で、ぼーっと見つめていれば――



「……っ!!」



バチッと、視線が合ってしまった。



思わず目を見開いて、視線を本に落とす。



び、び、びっくりした…なんだよ、いきなり見るなよ。



バクバクとうるさい心臓を沈めるように深呼吸をする。



ほんと、だから銀八は嫌いだ。



目が合うとこうやって心臓発作もどきが起こる。



病院にでもいこうと思ったけど、生憎本を読むのが最優先で行けてない。



というか、銀八ごときのせいで病院に行くのも腹が立つ――。







――――――…



「昨日の本と違うな。もう読んだワケ?」



放課後、教室で本を読むのが日課な私に



かならずと言っていいほど銀八は声をかけてくる。



…これだから嫌いなのだ、銀八は。



「…面白かったので」



なるべく視線を合わせないよう、目は活字だけを追う。



そもそも昨日読んでいた本は薄かった。一日で読める。



「まじでか!あんな分厚かったのにすげェなオイ」



「…………」



分厚かったか?…私にとっては薄かった。



それにしてもほんと、銀八は暇なのだろうか。



いつまでも私の本を覗き込む相手を気にしないフリをして、



黙々と本を読み進める。



様子を見ようと少し顔を上げてみれば、



―――案の定、目が合った。



「………っ」



「…なぁ、なんで目そらすんだよ?」



勢いよくうつむいた私に、銀八は不思議そうにそう言った。



うるさいうるさいうるさい。



なんでこんなに心臓が動くんだ。やっぱり明日病院にいこう。



視線が泳いで、活字を追えない。



顔も熱い。何故か汗もかいてきた。まだ肌寒い時期なのに。



なんなんだほんと、なんの病気なんだ。



意味もなく読んでいないページをめくる。



「なぁ、聞いてる?」



――その瞬間、顔を下から覗き込んできた銀八。



あまりの近さに思わず「なっ…!」と声を上げて、身を引いた。



ガタタ、とイスから落ちそうになったのを危うくこらえる。



…下手なホラーより心臓に悪い。



「…き、聞いてますけど…」



「じゃーなんで。なんで目そらすワケ」



なるべく目を合わせないよう、下を見る。



視界には、向かいに座る銀八が机に肘をついてるのが映る。



「…別に。合わせてる必要、ないじゃないですか」



「いや、あるね」



は?と思わず顔を上げてしまいそうになったが、我慢してうつむく。



なにを言ってるんだ、この人は。



でも目を見たらまた、心臓発作もどきが起きてしまう。



即答した銀八の次の言葉を待っていれば、




――ふいに、強い風が吹いた。



同時に、ガタガタと音を立てる窓。



つられて顔を向けた私は、




「――…っ」




銀八に、強引にも頬を掴まれた。



両手で顔をはさまれて、力ずくて前を向かされる。



しっかりと捕らえられた瞳は真っ直ぐで、



お決まりの心臓発作もどきが始まった。



「ちょっ…何するんですかっ!」



慌てて先生の手を解こうとするも、相手は男。



頬に当てられた手は固く動かない。



「お前、こーでもしねーと俺のこと見ねぇだろ」



「………っっ」



――その通りだ、と思わず心の中で呟いてしまった。



力じゃ敵わないと抵抗をやめ、ただただ銀八の両手を自分の両手で掴む。



視線だけは下を向いていれば、「――お前、」と銀八が口を開いた。



「…恋愛したことねぇだろ」



「…は?」



予想もしていなかった言葉に、ポカンと口を開ける。



銀八を見て「ど、どーゆー意味ですか…」と呟けば、



「勉強はできるくせにな」



ニヤリと笑った銀八に、怒りが沸いた。



ほんとにこの人は、失礼な言い方をする。


勉強ができればそれで良いじゃないか。



口を尖らせて視線をそらせば、銀八は小さく笑って。



「…だから、教えてやる」



そう言って、そっとこちらに近づいた。



死んだ魚のような目だったはずなのに、



今はなんだか意志の強い目で。



真っ直ぐにこちらを見るその視線から、目がそらせなかった。



「――まず、人を好きになると、心臓の動きがおかしくなる」



銀八はそう言って、自らの胸をトントンと叩いた。



同時に私は、ドキリとして。



(心臓が…おかしく、なる)



「目が合うだけで動機が激しくなったり、焦ったり」



――銀八と目が合うと、心臓発作もどきが怒る。顔が熱くなる。



「異性と話してるのを見ると、もやもやする」



――女子生徒に囲まれてる銀八は…むかつく。



「…そんで、そいつが笑うと、自分も嬉しくなる」




――そう言った銀八は、ふわりと口角を上げた。



私は思わず目を見開いて、胸が熱くなって



…わけが、分からなくて。




「……なんなんですか。何がしたいんですか」



「まぁ~、つまり」



全身が熱くて、下を向いた。



そうすれば銀八は天井を仰いで、それから――





「今言ったのは、俺がお前に抱いてる感情」



「………」



「…意味分かってる?」

…だから、銀八は嫌いだ。



私を馬鹿にしすぎだ。



首をかしげてこちらを見る銀八を、全力で睨みつけた。



ニヤニヤと笑う銀八に眉を寄せて、



私はむっとしたまま口を開いた。



「…う、嘘をつくならもっと上手く――」



「それはこっちのセリフ」



言いかけた言葉から被せるように、銀八はそう言った。



ジロリとこちらを睨んで、私の顔から手を離して。



ぽんと頭の上に手を乗せれば、ニヒルに口角を上げた。



「そろそろ俺を“嫌いじゃない”って気づけ、アホ」





―――そう言った銀八に、



そのまま後頭部を引かれて。



いつのまにかそらさなくなっていた視線は、真っ直ぐに銀八を見ていた。



心臓はうるさくて、顔も熱くて。



近づく銀八の顔に、瞬きもできずに固まって――



ああ、これが、




「――先生、私、」




“恋”だと気づくまで



あと、3秒。







―――――――――――――――――――――



このあと告白できたのか、

それより先に銀八にちゅーされちゃったのか、

それはご想像にお任せします。←


主人公ちゃんは恋愛に疎すぎる


ただの馬鹿です。(真顔)←


本オタクで恋愛に対して興味がなさすぎて

自分が銀八に惚れてることを分かってないんですね(笑)


馬鹿すぎて可愛いでしょ?笑


でもなんか小難しい回りくどいめんどくさい話に

なっちゃいました(涙)


読んでくださりありがとうございました!


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総悟夢小説*嫉妬


リレー小説企画!!


銀魂高校に通う、「あかり・みなこ・春・ひい」の4人。


それぞれに絡む銀魂キャラクター達。


笑いあり涙ありの、青春ラブコメですヾ(@^▽^@)ノ


左から順番にどうぞ♪






(第1話↓)(第2話↓)(第3話↓)(第4話↓)

田中さん   きなこ    定春    ひらり

そんな訳で、久しぶりに短編を更新!!

今日はなんだか気持ちに余裕ができました^^

といっても久しぶりなんで少々腕は衰えてると思います…(笑)

それでも良いという方!!

総悟と真選組女中の女の子です、どーぞっ(*^▽^*)!!



―――――――――――――――――――――





嫉妬







天気も良い気持ちの良いお昼。



うんと背伸びをした私は、大きく息を吸った。



隊員達は皆、見回りやそれぞれの仕事に行って



真選組はとても静か。



私はその間に、と廊下のぞうきんがけをしている最中だった。



―――その時、ガラガラと玄関の扉が開く音がした。



(みんな仕事の最中のはずなんだけど…)



そう不思議に思って玄関に向かおうとした私は、



聞えてきた声に、足を止めた。




「ちょっとそこで待ってろィ」



「あ、はい…!」




―――この声は、沖田さんだ。



そして彼の次に続いた声は、知らない女の子の声。



ドキッとした心臓に気づかないふりをして、玄関を覗いた。



「……誰、だろ」



私と同い年くらいだろうか。



綺麗なピンクの着物に、ふんわりまとめられたお団子頭。



可愛らしい顔立ちの彼女は、緊張した面持ちで玄関に立っていて。



一体どうしたんだろう――。



そう思ったと同時、どこかに行っていた沖田さんが玄関へと戻ってきた。



「上がってきていいぜィ」



「ありがとうございます…」



あ、上がっていいって…何考えてるの沖田さん!?



そりゃ~今は他の隊士もいないし、邪魔はないかもしれない。



でも、そんな…勤務中に女の子を連れ込むなんて!!



「なっ…ひ、土方さんにバレても知らないんだから」



むっとした表情でそう呟いて、自分の姿を見下ろした。



(…そりゃ、あたしなんかじゃ敵わないのは分かってるけど)



長いことオシャレもしていないせいか、古くなった赤い着物。



無造作にまとめた黒髪。



化粧だってしてない顔。



……沖田さんだって、あたしなんかで満足いくわけないもんね。



モテる彼なら簡単にあの女の子を掴まえられたんだろう。



…で、でも。



それにしてもヒドイ!屯所に女の子を連れこむなんて!



仮にもあたしがいること知ってるくせに!



(もう、知らない…!)



仕事に集中しよう!集中!



そう心の中で喝を入れて、持っていたぞうきんをもう一度水に濡らした。



…と、その時。



「―――お、居た居た。お前ヒマならお茶淹れろィ」





「なっ…はぁ!?」



突然背後から聞えた声。



びくりと肩を上げて振り向けば、まさかの沖田さんが立っていた。


「だから、茶ー淹れろィ。客来てっから」



「……じ、自分でやったらどーですか」



何考えてるんだ。



フツー連れ込んだ女の子にお茶だす係を私にやらせる!?



デリカシーってもんがないの?この人には!



ふんっと顔をそらしてぞうきんを絞れば、沖田さんは無言で私を見つめていた。



「……な、なんですか」



あまりに何も言わないため、ちらりと視線を送る。



そうすれば、不思議そうな顔で彼は私を見ていた。



「…お前、何怒ってんでィ」



――そう言いながら、すっとしゃがみこんだ沖田さん。



同じくしゃがんでぞうきんを絞る私と視線が平行になる。



丸い瞳でこちらをのぞきこんでくる沖田さんに驚いて、思わず身を引いた。



「別に、怒ってなんか…」



顔をそらしてそう言えば、沖田さんは口を開く。



「じゃ、茶淹れろィ。やり方知らねぇんでィ」



「……~~っあ、あの!!」



もう、なんなんだこの人は!



しびれを切らしてぞうきんをもう一度バケツにつっこむ。



そして勢いよく振り返り、沖田さんを睨んだ。



「し、仕事中に女の子なんか連れ込んで何言ってるんですか!」


…少々大きめの声で、言ってしまった。



肩で息をしながら相手を睨めば、沖田さんはポカンとした顔でこちらを見る。



…なんだ、おかしなこと言ったか?



本当のことじゃないか。



まさか沖田さんが女遊びをするような人だとは思ってなかったから



……余計に、ショックだったんだもん。



「…だ、だから、そんな仕事、私はやりたく…ないです」





沖田さんに怒鳴ってしまった。



勝手にその事実に落ち込んでしまって、しゅんと肩を小さくする。



うつむいてもう一度ぞうきんを絞ろうとバケツに手を伸ばす。



(……っ!?)



――でも突然、その手は沖田さんの手によって止められて。



しっかりと捉まれた手首、驚いて顔を上げた。



「…それ、嫉妬かィ?」



「~~~っ!?」



なっ…!



真面目な顔でそんなことを言ってくる沖田さんに、



思わずボッと顔に熱がこもった。



なんて恥ずかしいことを普通に言うんだ、この人は…!



「…な、なに言って、」



図星だなんて、口が裂けても言えない。



真っ赤な顔で相手から目をそらせば、「ふっ」と小さな笑い声が聞えた。



「真っ赤」



「ちがっ…か、からかわないで下さい!」



口角を上げた沖田さんの目が見れない。



なんなんだこの人は。



きっとそうだ、こうやって女の子をからかって



今日みたいに屯所に連れ込んだりしてるんだ。



…騙されないぞ、私は。断じて!



未だ掴まれたままの手首が熱い。



彼から目をそらして下を見ていれば、沖田さんの手がするりと手首から外れた。



――と、そのまま。



「あー…、ほんとお前」



ぼそりと呟いた沖田さん。



何事かと少し顔を上げた直後。



「――っっ!?」



手首から外れた手は、私の掌と絡まって。



もう片方の彼の手は、私の後頭部に回されて。



目があったのは、至近距離。



唇が重なっていることに気づいたのは、その3秒後だった。



…なんで、こんなことになってるんだ?



目を見開いたまま固まっている私に、



沖田さんはゆっくりと唇を離して、真っ直ぐに目を見つめてきて。



全身から火がでそうな私は、もう目をそらすこともできなくて。



「…俺があの女とこーゆー事するかと思って、嫉妬したんだろィ?」



「……っっ!し、してなっ…んん、」



――言いかけた言葉は、もう一度沖田さんの唇によってふさがれた。




慌てて彼の肩を押し返せば、足りなかった空気を一気に吸い込む。



「――はぁっ…ちょっと、ふざけないで下さい!」



赤い顔を隠すようにうつむいて、彼の肩を押す。



悔しい。



まるで他の女の子と同じように扱われているみたいで。



私は女中だ。ただの、真選組の女中。



「私は、…沖田さんの遊び相手じゃないです…!」



そう言って、下唇をかんだ。



そんなこと言ったって、私なんて遊びにもならない相手かもしれないのに。



ただただうつむいて沖田さんが離れていくのを待つ。



――離れてほしくなんか、ないけど。



「…ほんとお前って馬鹿でさァ」



「…は、はい?」



人が落ち込んでる時に…この人は!



抑揚のない声でそう言いはなった彼を見上げれば、



呆れたようにこちらを見下ろす沖田さん。



眉をよせてそんな彼を見上げていれば、



ポン、と頭に手を乗せられた。



「迷子」



「…え?」



「迷子でさァ。あの女。


田舎から父親に会いに来たけど迷ったっつーから、とりあえず連れて来たんでィ。


これから父親を探そうかと思ってたっつーのに…」



そこまで言って沖田さんは、ギロリと私を睨んだ。



「お前のせいでとんだタイムロスでさァ」



「……そ、それはそれは…」



………ちょっと待て。ということは、えっと…。



沖田さんは適当に女の子を連れ込んだ訳ではなくて、



ただの迷子少女を引き取ってきただけ…ってこと?



(最悪、だ…!!)



「ごごごご、ごめんなさい!!あの、勘違いでそのっ…」



「そーんなに嫌だったかィ?俺が女を連れ込むのが」



「違っ…!それはただ、仕事をサボッてると思って…」



「んな真っ赤な顔で言われても通じねーや」



慌てる私に、余裕の笑みを浮かべた沖田さん。



最悪だ、恥ずかしすぎる。女中のくせして何やってんだ、あたし…!



カアア、と赤くなる顔を隠すようにうつむく。



そうしていれば、のびてくる沖田さんの手が視界に入って。



――そのまま後頭部を引かれて、私の額は沖田さんの肩にひきつけられた。



「…心配しなくても、」



そしてそう言った彼は、私の耳元で囁いた。


「俺が部屋に連れ込みてェのは、お前だけでさァ」





思考回路が止まった私に、沖田さんは満面の笑みを浮かべて。



「ってことで、油断は禁物だぜィ」



いたずらにそう言って、私の頬にキスをした。




(…もう、心臓もたない)



――きっと当分、



私は彼の顔が見れないだろう。





―――――――――――――――――――――



あ~沖田隊長かっこいい…!



読んでくださりありがとうございました^^!!



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