七面堂九齊のしちめんどくさい話★とんだりはねたり -1676ページ目

遮那佛蔵書

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あちきの「江戸時代史研究」のバイブルとでもいいましょうか…すべて神田神保町の古書街で手に入れました。

左から
*増上寺:徳川将軍とその遺品・遺体(東京大学出版会)
…昭和33(1958)年増上寺の徳川家墓所の西武鉄道への売却に伴い発掘・調査した学術書。どうしても欲しくて平成10(1998)年に東陽堂書店にて購入。馬券的中させて買いました。
(*^-^)b 定価20900+税1045=\21945(定価は22000+税)で第二版でした。増刷されてた事にビックリでした。

二番目は
稲垣史生編・三田村鳶魚江戸武家事典/青蛙房:初版・昭和33年/17版・昭和50年・定価2000円
…稲垣史生氏は我が国時代考証家の先駆者で杉浦日向子さんの先生。鳶魚翁は明治の随筆家で旧幕関係者からの聞き書きで有名。
その下
*進士慶幹著/江戸時代武士の生活:雄山閣出版:昭和44年発行・定価1200円
そして一番大切な
*国書刊行会編/柳営婦女伝双・名著刊行会限定500部の第208号/昭和40年・定価3900円
…高山本店で8000円で購入。
最後が
*寺田貞次著/京都名家墳墓録:村田書店刊・大正11年初版/昭和51年覆刻版・定価12000円
…東陽堂書店で5000円で購入。京都の歴史的墓碑の全てが網羅されている。

おそらく、最後には地元の図書館に寄贈の方向に。虎は死して皮を残し遮那佛死して寄贈本残す(笑)。

座右の銘『莫煩悩』の話

鎌倉幕府執権:北条時宗が二度の元冦の襲来を受けた時の年齢は初めが23歳、二回目が30歳。その三年後、僅か33歳で此の世を去り、正に国難の時を駆け抜けていきました。「相模太郎」と呼ばれ力強い意志と明確な決断力を持った若き指導者でしたが、彼も思い悩む時があったのです。
「私は臆病で気が小さくて困る」と自分の努力不足の反省から師である禅僧・無学祖元に指導を求めました。師の言葉は「的確に自分を小心で臆病だと自覚したら、その人は既に臆病でも小心でもない。」さらに師は『莫煩悩』の三文字が書かれた物を与え、
「全ての思い煩いの煩悩を断て、胸中のくよくよを捨てよ、これから起こるであろう事に思い煩うことなかれ、仁知を尽くして天命を待て!」と教示した。

やることをやったら、あれこれ悩んでもしょうがないじゃないか、なるようにしかならないさ。
という事ですかね。いわゆる「ケセラ・セラ」と同じですね。
パンピーで凡庸なあっしにとって、なかなか難しい事ですが、なるべくそれに近づこうと思っています。特に1年半前に「知らない世界」へ、行っちまうとこでしたので…余計にそう思うわけでして…(苦笑)。

臨済宗の僧・無学祖元の『莫煩悩』を座右の銘にしたのは、そういうワケなんです。