音小屋の公開提出課題と音楽メディア、鍵は『アニヲタ』 | まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

中身の無いブログにはしたくない、というか言いたい事無きゃ文章なんて書かないですよねー。音楽の話が中心ですが、後々仮面ライダーの話もするかも。

まっつ「アクセス数伸びないねぇ」

司会者「拡散もロクにしてないじゃないですか。当然の結果では」

まっつ「まあそうなんだけどね。何か勝手にフォロワー増えないかな」

司会者「何をずん飯尾のネタみたいな事を」

まっつ「てな訳で今回はアクセス数目当てというのもあり、読んでくださっている皆様にも参加して頂きたいという願いを込めましてこんな企画を」


音小屋の公開提出課題「10代の音楽ファンに影響を与え得る新しい音楽メディアを作る」を勝手に考える


司会者「目的の前半部分がやらしいのはスルーの方向でいきます。まず概要を音小屋を開講したFACT社長の鹿野淳さんのFacebookページから抜粋しますね」


音楽ジャーナリストであり、音楽雑誌MUSICAを発行している(株)FACTを経営している僕が開講している音楽ジャーナリスト発掘スクールが、「音小屋」です。(中略)今回は2クラスあるのですが、両クラスとも、毎週授業中に課題を出し、それぞれがその課題に対しての回答を、このFacebookで「公開」しながらアップすることにしました。(中略)ちなみに音小屋第五期一組の課題は、「10代の音楽ファンに影響を与え得る、新しい音楽メディアを作る」です。


司会者「このブログを立ち上げる契機にもなった音小屋の課題を自分でも考えてみよう、という事で」

まっつ「ブログを始めるに至ったいきさつは一番最初のエントリーを見て頂ければ幸いです。まあ大層な理由ではありませんが。今回は第5期一組の課題「10代の音楽ファンに影響を与え得る、新しい音楽メディアを作る」についてのみ考えていこうと思います」

司会者「『今回は』という事はこのシリーズ、続けていく予定なんですか」

まっつ「いや、そういう訳ではないですね。何でこのテーマについて考えたかっていうとさ、今って音楽に限らずだけど、『メディア』が果たしている機能って昔に比べて薄れているでしょ」

司会者「インターネットやSNSが普及したお陰で、一個人が何でも発信出来る、『個人』というメディアが成り立つ時代ですからね。そして他ならぬ私達もその一人で」

まっつ「うん。だから有益なものも無益なものも混在するし、匿名でも発信できるっていう特性にかこつけてインチキみたいな情報だって良く目につく様になった。そんな中で信頼するに値する『メディア』というものがどんなものなのか、その在り方を考えるのは凄く必要な事だなあと思ったので今回このテーマを取り上げようと思いました。音小屋生の皆様のアイデアも全て目を通してしまったので、何だか後出しジャンケンの様な発表で申し訳ないんですが」

司会者「なるほど。ではもう発表に移りますか」

まっつ「そうだね。今回は音小屋の提出形式と同じく、タイトル→コンセプト→コンテンツ紹介の順で取り上げていきますね。それでは、少し長くなりますがお付き合い下さい」


まっつです。音小屋の公開提出課題「10代の音楽ファンに影響を与え得る新しい音楽メディアを作る」について投稿します。

タイトル:Link to the M

コンセプト:『音源至上主義』
近頃、『ミュージシャンを取り上げるメディアが、肝心の音楽そのものになかなか触れてくれない』と感じるのはきっと自分だけではない筈だ。トーク主体の音楽番組然り、所謂『自分語り』を誘導させるばかりのインタビュアーが書く記事が掲載される音楽雑誌然り。
前者では、ミュージシャンはただの『面白い人』として画面の中で消費される事が少なくなく、音楽が添え物になってしまっているパターンも散見される。
後者では、そのミュージシャン自体にはしっかり触れているが、単なる一人ないしはメンバーの過去の出来事やトラウマを引きずり出すばかりでは、ある程度そのミュージシャンに興味が無ければ中々読むに至らないのではないか。また、その記事から直接『この人の音源欲しい‼』と感じる人も多くはないだろう。
どちらのケースにおいても、音楽的素養が広がる事はなく、『音を楽しむ』という本来の目的とはピントがズレている。
そこで僕は、音楽が蔑ろにされがちな現代において音楽そのものに比重を置き、新譜旧譜を問わず様々な音源に触れてもらう為のメディアを提唱したい。
使う媒体はWEB、及びスマートフォンのアプリとする。10代にとって一番近くにあり、かつ様々な情報にコネクトできるツールはスマートフォンである。記事そのものはWEBページで随時公開し、一定量をまとめて読みたい人の為に1ヶ月分の記事プラスアルファをアプリとして販売する形が望ましい。

コンテンツ:
①:ミュージシャンインタビュー
リリースタイミングでミュージシャンにインタビューを行う。話してもらう内容としては、主にその曲(アルバム)の制作中、そして10代の頃にどんな音楽を聴いていたのか、という視点から語ってもらう。また、インタビュー中に挙がった楽曲に関してはSoundCloudやYouTubeに音源がある場合はそちらをページに貼る。インタビュー中にアルバムが挙がった場合は後述するディスクレヴューに掲載。なお、取材対象となるミュージシャンはバンド、ソロミュージシャン、アイドル、ボカロP、さらには洋邦を問わないものとする。

②:ライヴレポート
10代は常に金欠と言っても過言ではない。そしてライヴ1本行くのにもそれなりのお金がかかる。そこで、月に10本以上のライヴレポートを展開。セットリストやライヴそのものの様子を詳細にレポート。また、ライヴの演出にも所謂『元ネタ』がある事もしばしばである(サカナクションの横一列ラップトップスタイルはクラフトワークから、等)。そういった『元ネタ』にも触れてもらう為、動画を貼る等して新しい音楽に触れる楽しさを体感してもらう。

③:音楽好きな有名人や10代のリスナーへのインタビュー
何もバンドマンだけが音楽を愛している訳ではない。今まさに色々な音楽に触れようとしている一般の10代のリスナーや、漫画家やモデルなど若い層から支持を集める著名人の皆様にインタビューを行う。前者には今まさに良く聴いている音楽を、後者には10代の頃親しんだ音楽と今現在触れている音楽をそれぞれ紹介してもらい、その音楽(もちろんアルバムでも可)の魅力について語ってもらう。ここでもSoundCloudやYouTube等から音源やPVを貼ったり、ディスクレヴューにて本人にアルバムのレヴューをしてもらう。

④:ディスクレヴュー
①や③のインタビューで取り上げられたアルバムを新譜旧譜問わず曲目や仕様も含め詳細にレヴュー。出来れば②で紹介した『元ネタ』曲が収録されているアルバムも取り上げたい。レヴューするのはそのアルバムを紹介した本人他数名のライターにて行う。これはより多角的にアルバムを評論する為である。なお、①②③の各インタビュー及びライヴレポートのページから、すぐにそれぞれのページで取り上げられたアルバムのレヴューページへ飛べる様にする。また、アルバムに収録されている曲のPVがYouTubeの公式チャンネルから配信されている場合は動画を貼る。
また、曲を聴いていて、『この曲、あの曲と似てる‼』と感じた事のある人も多いだろう。そんな経験を沢山の人に広めてもらうため、レヴュー欄に、そのアルバム内の曲と似た雰囲気の曲を挙げてもらう為の『Link』欄を設ける。ここで読者に、似ている曲のPV等を貼ってもらう。

⑤:読者投票
読者に、新譜をリリースするミュージシャンや1ヶ月以内に新譜をリリースしたミュージシャンの中で、インタビューして欲しいミュージシャンを選べるシステムを導入する。そこで投票数の多かったミュージシャンの中から厳選し、インタビューを行う。リスナーの熱意とインタビュアーの熱意により、取り上げられるミュージシャンが決まるシステム。

以上です。


司会者「敷居が高そうな感じが否めないですな」

まっつ「そうかなぁ。③や⑤、④の『Link』欄のあたりはかなり読者の為の企画にしたつもりなんだけど。でもこの課題ってさぁ、はなから『音楽ファン』をターゲットにしているよね。つまり『あまり音楽を聴いた事がない人』っていうのは蚊帳の外な訳で」

司会者「あくまでも『あらかじめ音楽に興味のあった人』というニュアンスはありますね確かに」

まっつ「これじゃ確かに敷居の高いものになってしまうよね。拡散していかない。思うんだけど、インターネット普及以降の現代ってもう情報を伝達する為の手段が細分化し過ぎてて、『メディアの存在を伝える為のメディア』がないと、特にこういうカルチャー系のメディアって世の中に認知されていかない気がするんだ」

司会者「音楽雑誌にもCMが必要な時代になっている、みたいな話でしょうか」

まっつ「簡単に言うとそうね。で、僕が提唱したこのメディア、ひいては音楽そのものを10代に拡散する為にはどうしたらいいのか、っていうのをちょっと考えたんだけど」

司会者「なんでしょう」

まっつ「やっぱり広告が必要なんだと思うんだ。そこでこんなものに目を付けたんだけど」

photo:01




司会者「思いっきり趣味丸出しなこれはいったい」

まっつ「いや、マンガやライトノベルの新刊って大抵こういう風に折り込み広告が入っているでしょ。こういう風にさっき提唱した④のディスクレヴューの一部、出来ればそのマンガなりラノベなりの作者が書いた好きなミュージシャンのアルバムレヴューが書かれた折り込み広告を挟んで入れておくなんてどうだろう。もちろん、QRコードでサイトにもアクセス出来る様にしてさ」

司会者「よしんばその広告を見てくれたとして、アクセスしてくれますかね」

まっつ「そこは正直自信ない。ただ、『異物感』って広告を手に取るきっかけになる筈なんだ。後はもう、さっき言ってくれた様にアニメの合間にCM入れてもらうとかね。広告費をどこから捻出するかとか、そういった事は全く考えてないんだけどさ」

司会者「アニメの主題歌にはロックもアイドルも、それこそ声優の歌う典型的なアニソンまで幅広く使われますよね」

まっつ「うん。だからアニメ、特に少年漫画原作のアニメにはそれこそロックもアイドルも使われることが多いから、そういう作品を見てる人って割と音楽に対して良い意味でフラットというか、偏見が少ない気はする。アニヲタの友達がNothing's Carved In StoneとSkrillexをフェイバリットに挙げていたのにはびっくりしたなあ」

司会者「前者はアニメのタイアップもありましたからまだ分かりますが後者はどういった経緯で知ったんでしょうね。洋楽の、しかもダブステップなんていわれるジャンルのものを」

まっつ「その人、MAD動画なんかをよく見ているらしいからその流れかもね」

司会者「既存のアニメ作品のシーンや音声と音楽を編集して再構築した動画の事ですよね」

まっつ「そうそう。こういうものに日常的に触れているんだと思うな」





司会者「曲はSkrillexの『 Scary Monsters & Nice Sprites 』、映像はエヴァやサマーウォーズ等から切り貼りしてますね。こんな対流が起きてるんですね」

まっつ「僕もビックリしたよ。断片的とは言え、こうして異なる文化のクロスオーバーは確かに発生しているんだよね。だからこういう人たちは、音楽に対してもえり好みする事なく様々なジャンルに入っていけると思うんだ」

司会者「アニメ、マンガ、ラノベ文化に常に触れている層はジャンルを問わず音楽に触れる機会が多い為、『新しい音楽ファン』になり得るという事ですね」

まっつ「そういう事です」

司会者「でもこういった、ジャンルを問わない音楽メディアを作り上げるのはかなり厳しい気もしますね。リスナーの耳がいくら早くてもインタビュアーとなるライターがどうか」

まっつ「うん。そこは僕も気にしている所で。で、凄いおこがましい物言いになってしまうんだけど、何で音楽産業が『斜陽』と呼ばれるまでになったかの一因として、『ライターの耳の早さが今のリスナーの耳の早さに追いつけていない』って現象がある気がして」

司会者「MAD動画でSkrillexが聴ける時代でアニメ好きがそこに食いついたりする中、rockin'onの表紙が未だにビートルズやストーンズだったりしますしね」

まっつ「まあそこは一定より上の層を狙っているだけだと思うんだけど。でも今、ロックを取り上げる雑誌のライターさんでどれだけの人がボーカロイドの音楽に意識的かって言ったらまだほんの一握りだと思うんだよね。ある意味『ロックを中心に取り上げる雑誌/サイト』という存在そのものが他の音楽文化に触れるチャンスを奪っているとも言える様な気がしてね。で、それは所謂『邦ロック』を良く聴く層だけではなく、ライター側にも起きている現象の様な印象を受けます」

司会者「私達が知らないだけで、ロック雑誌/サイト以外のジャンルのメディアでもそういった現象はありそうですよね。それぞれが箱庭化してしまって対流が起こらない」

まっつ「それももちろんあり得るよね。だからライター側がまずは垣根を取り払って喧々諤々やるのがいいんじゃないかな。さっき発表した文章から抜粋すると『バンド、ソロミュージシャン、アイドル、ボカロP、さらには洋邦を問わない』でそれぞれの分野で取材してきたライターさんに無理やりに腰据えて話し合いさせて有機的なカオスを生み出す事が出来れば、新しい音楽体験を促すメディアが良い形で出来上がっていくんじゃないかなと」

司会者「そして受け手側でも、広告を用いてメディアそのものを知ってもらい、アニメに日頃良く触れている層を新しく参入させてカオスを起こすと」

まっつ「うん。意外とアニメやマンガに触れている層ってこれからの『新しい音楽ファン』となり得る、その鍵を握っているんじゃないかなと思いました」

司会者「分かりました。かなりまとめられたと思いますが何か言い残した事などあれば」

まっつ「うん。言いたい事は大体言ったかな。あ、こんな一個人でやいのやいの言うばかりじゃどうにもならないから、まずはこの記事そのものを『拡散』させていかなきゃいけないよね。この記事を読んで下さった皆さん、是非BUZZらせて下さいお願いします」

司会者「最後に乞食発言ですか」

まっつ「まあ固い事言わずに」

司会者「(はぁ……)次回はどうしますか」

まっつ「うーん、一応この記事を踏まえて『個人という一メディア』という観点からフォロワーさんにインタビューしたかったりするんだけどまだ未定ですかね」

司会者「分かりました。早めの更新を期待しています」