まっつ「はい、という訳で今回は前回の続きとして、『極私的年間ベスト10曲』の上位5曲を発表しようと思います」
司会者「『今年発売された音源の中から自分が一聴して惹かれたもの、良く聴いたものから邦楽洋楽不問で10曲を選』んだと。10位から6位まではこちらをご覧ください」
極私的年間ベスト10曲(10位~6位)
まっつ「プラス今回は、泣く泣くトップ10から外した7曲を公開しようかな、と」
司会者「かなり多くないですか」
まっつ「いやあ、トップ10を選ぶ作業そのものは凄く楽しかったけど、断腸の思いで切り離した曲が多いですから。色んな人が同じ事を言っているけど、それだけ豊作って事だよね今年は。しかし、これから挙げる7曲を見ると、いかに自分がバンドものに塗れているかがよく分かる」
司会者「ああ成る程。ではそろそろ行きましょうか」
まっつ「そうですね。順位に関しては『みんな11位』という事で。掲載順はあくまでシングルもしくはアルバムの発売日順です。それでは7曲一気にどうぞ」
ONE OK ROCK『Deeper Deeper』
東方神起『Catch Me-If you wanna-』
The Mirraz『スーパーフレア』
[Champagne]『Stimulator』
Charisma.com『HATE』
中島美嘉『僕が死のうと思ったのは』
Pommez Internacional『Nueva Africa』
司会者「確かにバンドが目立ちますね。ワンオクはメジャーデビュー時からチェックしていたんですよね」
まっつ「そうです。で、この後発売された『人生×僕=』の雰囲気には若干ノレなかったんだけど、この曲良くないですか」
司会者「ワンフレーズがサビ前までループしていく曲自体、このバンドからしたら珍しい気がしますね」
まっつ「どことなくヒップホップ的なアプローチが新鮮でワンオクの中では一番聴いた曲です」
司会者「東方神起は以前取り上げて、この曲も猛烈にプッシュしてましたけどこの位置ですか」
まっつ「だから断腸の思いって言ったじゃん。本当ベスト10選ぶの大変だね。しっかし今聴いても全然耳慣れないんだよな」
司会者「イントロから2段構えですもんね。ミイラズはメジャーデビューしてから格段に音が良くなりましたよね」
まっつ「言っとくけどそれだけでこの曲選んだ訳じゃないからね。去年リリースの『僕らは』とこの『スーパーフレア』は抜群にカッコイイ」
司会者「ミイラズといいお次の[Champagne]といい、結局は『ロックが好き』って所に落ち着いている様で。てかシャンペなんて聴くんですね」
まっつ「今まで全く自分の琴線に触れた曲がなかったんだけど、なんでだろう。自分でも不思議な事にこの曲だけは良く聴きました。なんかねぇ、音の層が薄いイメージがあったんですよ。それとルックスの良さもあって『チャラいわコイツら』みたいなイメージを勝手に植え付けていたというか」
司会者「完全にただの嫉妬じゃないですか」
まっつ「まあイケメンで売れてるバンドですからね。イケメンで売れてるバンドですからね‼」
司会者「何故わざわざ2回繰り返した」
まっつ「でもこの曲の疾走感や音の厚みはとても好みです」
司会者「(答えになってない……)カリスマドットコムはどちらで」
まっつ「これは確かレジーさんのツイートで知った筈」
司会者「何度も同じ様な質問をして申し訳ないのですが、ヒップホップに関しても聴くイメージがあなたから感じられないんですが」
まっつ「だって話題にしてないもん。Odd Futureにハマった去年からちょくちょく聴く様になりましたね。カリスマドットコムはライムの鋭さもさる事ながら、トラックも固めの音でちゃんと踊れる仕様になっていて好きです。ただ、個人的にはオールドスクールな韻をきっちり踏んでいくタイプが好きなんだよなあ」
司会者「へえ。中島美嘉に関しては完全に作詞作曲の影響ですよね聴いたの」
まっつ「まあね。作詞作曲がamazarashiの秋田ひろむさんなんですよ。もうね、曲調から何から『中島美嘉の曲』というより『amazarashi feat.中島美嘉』な感じで僕の好みにドンズバでした」
司会者「なんならここには挙げていませんが、MVもamazarashiの世界観の延長線上にある雰囲気ですよね」
まっつ「うんうん。中島美嘉ってどんな歌でも悲愴感が漂ってくるけどこの曲はまた格別だな。あ、僕はリアルタイムじゃ無いから深くは言えないけど、amazarashiの受容のされ方って尾崎豊と同じ物を感じるんだよなあ。別記事で少し喋りたい気もするけどまあこの辺でやめとこう」
司会者「で最後、Pommez Internacionalはすみません、不勉強で存じ上げないのですが、ブエノスアイレスのバンドと言う事でよろしいですか」
まっつ「はい。このバンドの事はHi-Hi-Whoopeeのこちらのエントリーで知って先程のMVを見たんですよ。そしたらもう、Coldplayかっ‼っていうスケールの大きいコーラスワークで。アルバム通して秋あたりにリピートしてました」
司会者「Bandcampでこの曲が収録されているアルバムがフリーダウンロード出来る様になっていますので是非。さて、次点の発表が一段落した所でトップ5の発表に移ります」
まっつ「かなり難航しました。それでは‼どうぞっ‼」
5位 Base Ball Bear『ファンファーレがきこえる』
司会者「かなり滑り込みでのランクインですね」
まっつ「いやあ、突き抜けてきました。サビのフレーズの語感と曲の疾走感が不思議と噛み合っていてかなり総合点が高かったです」
司会者「サウンドはポップなのにフレーズと曲の構造は全然ポップじゃないですよね」
まっつ「2番の後に大サビ持ってきてスッパリ終わらせる構造も違和感あるけど、それがサカナクション山口一郎さんが良く言う『良い違和感』になってて面白いよね。『売れてる音楽ってどこか狂ってる』という様な事を星野源さんが言っていたけど、この曲にも少し狂気を感じました」
4位 Shiggy Jr.『Saturday night to Sunday morning』
司会者「これもレジーさんのブログから知った形で」
まっつ「はい。最近こういうキラキラした音にどうも弱いというか、好きになってきた所に最終兵器を放り込まれた感じがあります」
司会者「MVのいけださんの衒いのない仕種もカワイイですね」
まっつ「カワイイは正義って一言で片付けても良いんだけどそれだけじゃ流石にダメだよな。ホーンの音や煌びやかな上物に耳が行きがちになっちゃいますけど、リズム隊が非常にしっかりしてるから不安無く何度も聴けます」
司会者「確かに、疾走感やパーティ感一辺倒ではないスキルを感じさせますね」
まっつ「ギターのカッティングも上手くないですかこれ。んで、アルバムランキングでもポップなものが結構ランクインしてますのでお楽しみに」
3位 SEKAI NO OWARI『RPG』
司会者「『ENTERTAINMENT』は全く聴いていなかった印象がありますけど」
まっつ「うん。買ってから通して聴いたの最初の1回だけ。メジャーデビュー以降の彼らの曲って大体ダメでした」
司会者「それがここに来てかなり上位ですね」
まっつ「イントロのマーチングっぽいアプローチがとにかく気に入ってます」
2位 口ロロ×Lostage『never light lovers』
司会者「口ロロの『moonlight lovers』とLostageの『NEVERLAND』のマッシュアップです」
まっつ「これフル音源挙がってないの残念だなあ。元々は2年前に一度だけ披露された曲を改めてレコーディングし直したものみたいだね。僕は大阪のFLAKE RECORDSに行った時にこの曲が入ったスプリットシングルを買ったんだけど、フィジカルリリースしてる所はそこと奈良のTHROAT RECORDSだけみたい」
司会者「オリジナルを聴いた事があるのは『moonlight lovers』の方だけですよね確か」
まっつ「そうです。えーと、この曲を上手く表現する言葉が見つからないんだよな。ポップとかロックとかもうどうでも良くなるんだよこの曲聴くと。もどかしいなぁ。みんなに聴いて欲しいよ。男女がキスに至るまでの情景がぐっと頭の中に浮かぶ、とても綺麗な曲ですよ」
司会者「あのー、このベスト企画やってて感じたんですけど」
まっつ「はい」
司会者「語彙力落ちてませんか」
まっつ「…………1位行こう。もうトップはこの曲しか考えられませんでした」
1位 WHITE ASH『Crowds』
司会者「おお」
まっつ「アニメ『ガッチャマンクラウズ』のオープニングと言う事でリアルタイムで見ていたんですが、最初は正直『変な曲だな』と感じていたんですよ。本格的にハマったのはニコニコ動画に挙がってた中毒動画を見てからだな」
司会者「オープニングをひたすら繋いだ動画の事ですね」
まっつ「そう。何回も聴いてたらイントロが流れた時点で全身の毛穴が開く様な興奮を覚えました」
司会者「イントロ、キメまくりですよね」
まっつ「『亀田音楽専門学校』でキメとブレイクの講義をしていた時に『これか』と。冒頭キメしかないじゃんと。こう見るとWHITE ASHってずっと邦楽の要素と洋楽の『リフ一発勝負』な部分のクロスオーバーをし続けているんだよね」
司会者「今年はWHITE ASHにゾッコンの一年、という結論で良いですかもう」
まっつ「こんだけ沢山曲挙げたじゃん。でも今年一番ハマったのは、結果を見て貰えば分かる通りWHITE ASHなのではないかな、と思います。でもまだアルバムランキングもありますからね」
司会者「年内に終わりますかそれ」
まっつ「分からないけど頑張ります」
司会者「出来るだけ早めの更新を期待しています」